エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

「和歌山・毒カレー事件」から 23年

2021-07-11 08:24:26 | “現代医学の功罪” 関連
                 
Imageszxlgmmze

 1998年7月25日(23年前)、和歌山市で起きた 毒カレー事件 を覚えているでしょうか? 新興住宅地の自治会が主催した夏祭りで、参加者に提供された「手作りカレー」を食べた 67名が病院に運ばれ、内 4人が死亡した無差別殺人の事です。 カレーに混入された毒物は、亜ヒ酸(白アリ駆除に使われる)だった様です。 当時 マスコミによって、犯人とおぼしき女性を連日放映していましたので、逮捕されても差ほど驚きがなかったと記憶しています。 後の裁判で、4人の殺人と 63人の殺人未遂の罪で、2009年に 死刑 が求刑されています。 しかし、直接証拠がなく状況証拠の積み重ねが原因で、冤罪を訴える識者・関係者が多い様です。

私は、興味本位で事件の分析は致しません。 23年前、車で移動中(北海道にて)何気なく聞いたラジオのニュースで「和歌山・毒カレー事件」を知りました。 「・・・夏祭りで出された “おでん” や “カレー” を食べた 67人が、嘔吐 や 腹痛 を起こし病院に緊急搬送された模様です・・・」 聞いた瞬間「これは、おかしい」と思いました。 冷蔵管理されていない魚や肉ならば、腐敗菌による食中毒の可能性があるとしても、十分に加熱された “おでん” や “カレー” が、短時間で腐敗する筈がないと疑問を持ちました。 帰宅後 テレビを観て、不思議な光景が目に飛び込んで来ました。 病院に搬送された 67人が、食中毒の治療を終え 三々五々病院を出て、家路に向かう姿でした。 どの顔も青白く、治療効果があった様には見えませんでした。 驚いたのは、次の日でした。 大病院で治療を受けた多くの患者が、再び体調の悪化を訴え、その中の 4名が亡くなったのです!

◎ 救急車は、患者を一刻も早く救急病院に 搬送 します。

◎ 救急病院は、患者の命を救う為に 最善策 を取ります。

和歌山市で起きた 毒カレー事件 は、無差別殺人 だと思います。 しかし 被害を受けた人々は、医者の診断と治療の結果「ただの食中毒で問題なし」と太鼓判を押された患者達です。 食中毒? 如何に緊急事態 だとしても、適切な治療で被害者を救う手立ては十分にあった筈です。 いや、確実にありました! 医者は、カレーを食べた 67人の診断書に、「病名:食中毒」と記載したのでしょうか? そんな 馬鹿な! 典型的な誤診です。  4人の死亡診断書に「食中道による急性心不全」とは書けない筈です! 後に、医者達が謝罪(弁解)していました。 「単なる食中毒だと思いましたが 科学検査の結果、亜ヒ酸によるヒ素中毒でした・・・」これほど 杜撰な診断・治療 はありません。 患者達は診察中に 瞳孔が開く毒物反応が出ていたにも関わらず、疑う事無く「食中毒」と診断し、肝心な毒物検査を怠ったのです。 1995年(事件の3年前)の「地下鉄サリン事件」を、医者達は忘れたと言うのでしょうか? 適切な検査と治療をしていれば、死亡者 も 重傷者 も出なかった筈です。 なぜマスコミは 犯人探しに没頭し、明らかな 医療過誤 を見逃したのか?

私は、決して加害者を擁護しません。 しかし、被害者(患者)を流れ作業の如く処置した、無能な医者達を怒りを込めて非難します。 「“食中毒” と “ヒ素中毒” の判断も出来ない医者に、人の命や健康を語る資格はない」と! 

和歌山毒カレー 事件は、犯人が特定され 裁判の結果、死刑の判決が出ています。 しかし、死刑執行 は成されていません。 理由は、明らかです。 死刑囚を真犯人とする 決め手がないからです。 仮に、死刑執行当日 真犯人が現れると、裁判は振り出しに戻ります。 その犯人は 誰か?             

最新の画像もっと見る