エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

支笏(シ・コツ)湖

2020-08-07 08:10:48 | “アイヌ文化”関連
北海道で 空の玄関と言えば、“新千歳空港”です。 空港から西に 20キロ程、国立公園である“支笏湖(しこつこ)”が現れます。 日本最北の不凍湖で、貯水量は琵琶湖に次ぐ第二位(27,5km³)です。 「支笏・洞爺国立公園」に属し、“洞爺湖”は観光を目指し、“支笏湖”は頑固に自然を優先しています。 私は、支笏湖の有り様が好きです。 環境を破壊する要因は、長年 受け入れを拒否して来たのは立派です。 観光客の要望を受け入れ、大型ホテルを造り遊び場を増やす“洞爺湖”は、残念ながら自然環境を軽視した観光地です。 幸いにも “支笏湖”は、アイヌ民族の姿勢(自然愛)を尊重する、北海道でも数少ない景勝地です。 だから、“支笏湖”は美しいのです!

◎「支笏湖」湖畔に立つと、大自然の優しさと厳しさを感じます。

 
コツ」は、アイヌ語で“大きな くぼ地”を意味します。 支笏湖は、地殻変動により陥没した窪地に水が溜まった“カルデラ湖”です。 ただし “シコツ”は、地域の名称でもあります。 然らば、“シコツ町”や“シコツ市”はあるのか? ありません! シコツ町は良いのですが、シコツ市はイメージが悪い()ので、支笏市は日本語の当て字を使うのが難しい。 実際は 苦肉の策で、縁起の良い“千歳市”と名乗っています。 もしも、“シコツ死骨)空港”としていたら面白いですネ! 誰も、シコツ空港を利用したいと思わないでしょう。  
 
150年以上前、蝦夷地を侵略した日本人は利口でした。 地名に日本語を使わず アイヌ言葉を流用し「貴方達の土地は、我々が守ります」と嘯き、現・北海道の全てを占領したのです。 明治時代 蝦夷地琉球国を、大正・昭和時代 中国・朝鮮アジア各国を、武力で占領したのは事実です。 日本は 周辺諸国にとって、強くて怖い国だったと思います? 何故なら「織田 信長」・「豊臣 秀吉」・「徳川 家康」・・・、戦国時代の武勲らの血を引く「国盗り合戦」が好きな民族だからです! 

歴史的に、多少矛盾があります。 戦国時代~江戸時代にかけ、“武家政権”において海外侵略を企てたのは「豊臣 秀吉」の命で「加藤 清正」が、朝鮮や明(中国)に出兵した事例だけです。 徳川幕府は“蝦夷地”や“琉球国”に、交易の窓口を設けたものの占領はしていません。 海外侵略に口火を切ったのは、徳川幕府に半旗を掲げた“明治政府”です。 歴史ですから 安易に批判は出来ませんが、“軍国主義”が日本を変えてしまった。 “成功”か“失敗”か、又々“運命”だったのか?