すべてのみちはここに

もう追いかけないよ 
宝物は 
いつもここにある

自我とたたかわない

2020-09-16 | サンガ
自我とは恐れ
自我とは保身

そして自我は実在しない


悔しかったこと
悲しかったこと
思い通りにいかなくて歯がゆかったこと
不安で怖かったこと

道徳や正義やはたまた
真理について語られた言葉を持ち出して
自我は思考を使って一生懸命考える。
考えて考えて考えて


どれだけ考えても
どれだけ真理についての言葉と照らし合わせても
答えは出るはずがない。

そもそもが自我は不安でできているから。
恐れでできているから。

どんなに愛を分かりたくても
けして愛を分かりたくないのが自我だから


自我が好きな「条件付きの愛」
そんなのが嘘だってことは
ほんとは自分がいちばんよく知っている。
だから
その償いに
いろんな努力や我慢や犠牲をしなければいけないと思っている。


自我は保身そのもの
我が身を守ることが一番大事

だから愛とは相容れない


だから自我には決して解決ができない。



ここまでは
ぎゅーっと重たい閉塞的な闇



だけど嬉しいお知らせ。
闇は光が当たると一瞬で消えるのだ。


どんな闇にも必ず出口はある。
自分がかたくなに握りしめているその信念その観念
それをいったん横に置く。


もしかしてこれは本当ではないかもしれないと
この自分の見方が

そう緩んだ時
光はずっと最初から降り注いでいたのだと
気付かせてもらえる。





私たちは常に自我にさらされている。
実在しない自我に。



いったん止まり
すべての事を横に置いて
今に落ち着き
静観すれば
心の中で乱反射するたくさんの塵は
静まり
流れてゆく。

流れてゆくものは流れてゆき
その後にさいごに残るもの

それが本当の私であり
誰でもない私

そしてそれは一つなるもの。

「私はあなた
あなたは私」
とは 
この地平においてはじめて理解される。
それは言葉のないところ。


自我が悪いわけじゃない。
実在するわけじゃないのにくっついてまわる
影みたいなもの。
だから
自我と戦わなければいいのだ。

自我を克服しようとしたり裁くのをやめて
自我とちょっとだけ隙間を作って
あーそうかそうかと
駄々をこねる子供を見るように
ただ見ていてあげればいい。


静かな心といつも共にいれるということは、
足りないものはなんにもなくて
だから外側に追い求めるものもなくて、
なんと心強いことだろう。


ずっと私を見守ってくれていたのに
外ばかり見ていた。

今は
一緒に歩いてゆける安心と
静かな喜びの中にいる。




すっかり秋の空です









↓クリックしてくれたらうれしい
人気ブログランキング