olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

アメリカ人に将棋を教える

2019-07-05 | おっとっと語学学習

英語レッスンで、Jさん(先生)に将棋を教えよう!

と思いついた息子。 

遊べるし、一石二鳥!と思ったのでしょう。

 

遊びのためなので、気合いも入ります。

説明に必要な単語と

ウェブで見つけた説明文をメモしていました。

---

王=King、飛車=Rook、角=Bishop、

桂馬=Knight、歩=Pawn、香車=Lance、

金=Gold general、銀=Silver general、

成り=Promote

 

Shogi is a board game like a chess.

What different from chess is you can use the pieces that you capture.

--- 

 

でも、 コマの進め方に関する言葉が抜けていて

説明開始早々、右往左往。

1マス進む=move one square、方向=direction

くらいは調べておけばよかったね。

進む方向もね、

前後左右はいいとして、問題は斜め

diagonally。頻出ワードでした。


例えば「角」の動きは、wikiでは

It moves any number of squares in a diagonal direction.

とスマートに説明されています。

wikiの"shogi"のページ、詳しいです)

でも、こんな文章、自分の口からはまず出てこない。

息子は

"It can go...this way..and this way..and this and this

as far as you like!"

と言っていました。

大方は

"This is ..(実際に動かす).. this!"

で済ませていましたけどね(笑)

 

難しかったのが、チェスには無い「成る」の説明。

敵陣=Opponent area 、自陣=my area

の単語を知らないので、

"This line....up....くるっ!"

みたいな説明になる。

「くるっ!」って(笑)

せっかくpromoteをメモしていたのにね。

 

取った駒は、Obtained pieceって言うんですって。

息子は、

“Catch...get...it's yours! Keep! You can use it.”

とか言ってました。

「いきなり敵陣に配することもできるけど、

最初から成ることはできない。

次の動きで成ることができる。でも、成らない選択もできる。」

と説明しなきゃいけないんだけど・・・

もう!難しいよね!

Jさん、息子の説明でよく分かったな、と感心します。

 

結局、メモしていても、Siriがあっても、

自分の頭に入っていない言葉は使わないんですよね。

面倒だから、「立ち止まって確認する」なんてことはしない。

ゲームさえ出来ればいいと思っている息子は

気にせず既に知っている言葉で乗り切ろうとする。

 

Jさんは理解したことをキレイな文章で言い直してくれるので、

それを復唱すれば良い学習になるはずなのですが・・・。

 

"So, I can put it on wherever I like in my turn. Right?"

"(Jさん、分かったみたい←)...Yes!" 
 
 
分かったならいいよね、はいはい次!みたいな。(ため息)
 
 
 

最初、Jさんは、一つ一つルールを確認しながら

駒を動かしていましたが、

さすが頭の良い人は違いますね。あっという間に習得。

 

で、お互いに黙々と駒を動かす時間が流れる。

(しーーんとする部屋。

 えっと、これ、英語のレッスンじゃ・・・?

 と吹き出しそうになる) 

そして、息子、まさかの敗退

 

「Jさん、お父さんとか友達だったら

 思いつかないような良い手を打ってくるんだよ!

 絶対、初心者じゃないよ!ひーー。

 You are very smart!!」。

 

チェスの素養があったとはいえ、

Jさん、すごいなあ・・・・

 

将棋の駒って、(多少大小はあれど)全部同じ形だから

文字で判別するしかない。

漢字が読めない人にとっては、

かなりハードルが高いゲームだと思う。

 

私なら、もし自分に馴染みの無い文字

・・・例えばハングルとかタイ文字とか・・・

で書かれていたとしたら、

どんなに説明されても

動きを覚えるどころか

最後まで駒の判別さえ出来ない自信がある

「頭の出来の違い」を感じてしまいます。

  

Jさんは、ゲームを終えて、

「将棋は、取った敵の駒を味方として使えるところ、

敵陣に入ったらパワーアップするところが、とても面白い」

と言っていました。

歩兵が敵陣に入った途端、金将と同じ戦力を持つなんて!と。

 

文化の違いなんでしょうか。

いろいろ面白かったな。

 

Jさんを紹介してくださった方が、

「英検対策にも定期テスト対策にもならないけど、

絶対力になりますよ」

と仰っていた意味がしみじみ分かってきた3ヶ月目です。

磨かれているのは、主に図太さと勘かもしれないけど。(あ、私と同じだ)



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