olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

ホームスクーリングを薦められる

2019-07-07 | おっとっと語学学習

英語の先生、Jさん(20代前半男性、音大卒作曲家)のお母様、

Vさんの話を。

 

一度、Jさんの都合がつかず、

Vさんに教えて頂いたことがあります。

 

Vさんは、3人の子どもをホームスクーリングで育て上げた方

私は3人のうち2人しか会ったことがないけれど、

二人とも、こんな風に育ってくれたら!

と思わずにはいられない好青年です。

Vさんの教育・育児は、すばらしかったに違いない。

 

実際、息子を教える様子を横から見て感心しました。

Vさんの授業、楽しい!

 

アメリカ人らしいオープンで明るい雰囲気だけど

主導権をしっかり大人が持ち、決してだらけない。

なおかつ、子どもの興味や意見を尊重し、

きちんと向き合って会話してくれる。

子どもから興味を引き出して

どんどん話を広げるのがとても上手でした。

だから、ちゃんと勉強しているけど、ずっと楽しい

すばらしい。   

 

 

懸念していた言葉の問題も、杞憂に終わりました。

 

Vさんはほとんど日本語を話さないので全て英語です。

片や生徒は、「英会話は勘と雰囲気で乗り切る」タイプの初心者。

・・・うーーん、私、Siri片手にスタンバっとくべきかな?!

と思ったので、充電を確認してからレッスンに挑みました。

 

…が、心配無用でした。 

Vさんの説明、とても分かりやすいのです。

英語だけなんですけど、Vさんは言い換える能力が高い

つまり言葉の引き出しが多いんですね。

コレがダメだらアレ、アレがダメだらソレと

次々と言い換えて説明してくれるし、例え話も上手だから

そのうち息子も理解できてくる。

Siri要らずで話が盛り上がりました。

 

ボランティアに関するショートエッセイを教材にしながら、

浜辺清掃の話から亀を保護するボランティア活動の話になり、

ボランティアがなぜ重要かという倫理的な話になり、

世界地理の話になり、

Vさんの故郷の自然の話や

アメリカでの歴史授業の話、

息子の好きな三国志、Vさんの好きなチンギス・ハンの話・・・

と膨らむ膨らむ。

 

(余談ですが、VさんがGhengis Khanと書いたのを見て

咄嗟にドイツのゴールキーパーを連想してしまい、

双方の「屈強」イメージがより強固になった・笑)

 

(ちなみに、オリバー・カーンの綴りはKahn)

 

こんなお母さんがホームスクーリングの先生なら

そりゃあ良い子が育つだろう、と納得。

  

レッスン後、Vさんは、こんな風に話してくれました。

 

「この子はとても賢いし、

普通の日本人的な特徴を持つ子ではないから

(積極性があるという意味で。顔は純日本人・笑)、

ホームスクーリングに向いていると思う。

興味が多岐にわたり、

しかも自力で切り開いているのが素晴らしい。

この子の興味を伸ばしてあげたら、どんどん伸びるよ。

ホームスクーリングでは、子どもの興味や環境に合わせて、

柔軟に対応できる。

子どもにも柔軟性や主体性が育つから良いと思う。」

 

 

Vさんの見立ては、その通りだと思う。 

いえ、息子はそんな言うほど賢いわけじゃないけれど、

とりあえず「シャイで、同調圧力に弱く、

指示待ちだけど言われればきっちりやる日本人」

という枠からは良くも悪くもことごとく外れているのは確か。

 

でも、ホームスクーリングねぇ。どうだろう。

この子、人が好きだから、

自分の興味を適切に伸ばす個人授業よりも、

とりあえず友達がたくさんいる学校を選びたいだろうな。

・・・などと考えながら聞いていました。

 

で、帰りの車中、

Vさん、こんな風に言ってくれたんだよ、良かったね、

と息子に伝えると、

息子は褒められたことを喜びつつ、

案の定、「えー、でもなー」と。

 

「ホームスクーリングの方が賢くなるだろうな

とは思うんだよ?

僕の知ってるホームスクーラーは、

みんな賢いし、思春期でも良い子だし。

家で勉強すると、

常に自分の実力よりちょっと上のこと

やらないといけないじゃない?

出来ない人に合わせることはないから、

どんどん賢くなると思うんだよね。

 

・・・でもそれって

いつも頑張らなくちゃいけないから
大変じゃない?!

 

学校の授業はさー、簡単で気楽だし、

発言いっぱいして目立つのも楽しいし、

休み時間には共用スペースで

飛んだり回ったりして発散できるし、

たっぷり遊んで帰れるしさーーー。

要するに、

一日のほとんどが息抜きっていうか、

遊びみたいなもんなんだよねー。

ま、ちゃんとした勉強とか練習とかは

家でやるんだから、

息抜きくらいしないとねー!」

 

・・・あー、そうですか。そうでしょうよ。 

知ってたけど、やっぱりね(-_-;)


最新の画像もっと見る