olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

アドバイス

2020-10-26 | チェロ
大変。

気がつけば、チェロの舞台が
1ヶ月1回ペースであるんです。

今までずっと1年1回ペースだったのに。

そして、ピアノやバイオリンほど
無数の練習曲がある訳ではない(らしい)チェロは、
難易度アップの度合いが
スモールステップじゃないんです。

ピアノやバイオリンの階段が
トントントンと登れる
標準的高さ(蹴上げ)だとすれば
(お好みなら、もっと細かく刻んだ
沢山の段差だってご用意できますよ!
みたいなラインナップの豊富さ)、
チェロの場合、
股関節がおかしくなるくらいの
無理のある大きな段差を上るしかないって感じ?

が、がんばってね…(>息子)


---


さて、そうした舞台の一つ、
2年に1度開催されるアンサンブルイベントが
今年開催されます。

よって、練習送迎の保護者同士も
2年ぶりに会うことに。

お久しぶりですね、
子ども達、大きくなりましたね!、
コロナでどうなることかと思いましたねー
などなど一連のご挨拶が一段落ついた頃合いに、
一人のお母様が改まった感じで
私に声をかけてくださいました。

「覚えていらっしゃいますか、
2年前、子どもの学校のことで
すごく良いアドバイスを頂いて、
私、それですごく救われたんです!」


え…?アドバイス?私が??

必死にぐるぐる思い巡らしたけれど
全く覚えがない。

だいたい、2年前と言えば、
息子が恐怖のヘドロ事件を起こした年。
ひとさまにアドバイスなど出来る状況ではない。

やだ、私、血迷って
何かエラそうなこと口走った?!

焦りつつ、でも全く思い出せないので、
恐る恐る、
「すみません…私、何言ってました…?」
と尋ねてみました。


---


その方のお子さんは、
自由な雰囲気の低学年の男の子
(とりあえずAくんとします)。

Aくんのことは
練習中の様子しか知らないのですが、
(弾けてなくても)ノリノリで
人一倍楽しそうなAくんが可愛くて、
ついつい目で追っていました。
絶対、息子と同じタイプだよね、と思いながら(笑)

おそらく、Aくんママも、
うちの息子に同じにおいを感じ、
同様の思いで見てくれていたのでしょう。

休憩時間に声をかけてくださって、
あれこれ話す中で、
Aくんママは、
Aくんは学校でもあの通りの自由さで、
悪目立ちしてイジメの標的にならないか
心配している、
Sくん(うちの息子)は学校ではどうですか?と
私に訊いたのです。


わかる。その心配、わかる。

息子も、空気読まない…
いや、読んだ上で気にしない。

だいたい、「周りと違う」ことに
誇りを持っているもんだから、
確信犯的KY。

親は、
この子のそういうところを愛し、
大切にしたいと思いつつも、
周りとの兼ね合いが心配なのも確か。


実際、衝突もたくさんありました。

息子の自由さが癪に障るらしい一部女子
虐められたし、
息子の自由さが気に入らない先生からは
標的にされ、虐げられもした。


でも、幸い、クラスでは、
暗いものを抱える一部女子とは別に、
一足先に精神的に成長した女子や
元来性格の良い女子もいて、
正義感を発動して息子を守ってくれたので、
息子はひとりぼっちには
ならなかったんですよね。

(男子はずっと傍観者だったなぁ。
教室を離れたら一緒に遊ぶんだけど)


先生に対しては、
親(私)が戦う気満々だったし。

この同調圧力社会の中で
子どもの「自由さ」を守るためには、
時と場合によっては
親も一緒に戦うしかないと思う。

それに、そういう姿を子どもに見せたい
という気持ちもありました。

親は、自分のために戦ってくれるんだ
ということを知らせるため、
そして、先生(上の立場の者)の
やり方がおかしいと思ったなら、
声を上げていいんだということを、
そのやり方も込みで
子どもに見せたかったから。

だから、遠慮無く行きました。ええ。


とかく、そういう
荒れた女子とポンコツ担任に悩まされた
暗黒の4年生を抜けると、
5年生で素晴らしい担任(恩人!)に出会って
学校生活が楽しくて仕方ないものになり、
6年生でも、
5年生で培った友達関係と
確固たる自分への自信のおかげで
悪条件(残念系担任)を振り切って
突っ走ることができました。


私は、Aくんママに
そうした概要をかいつまんで話してから、

「息子自身のスタンスは
低学年の頃から全く変わっていないけれど、
今(6年生)は
周りの子が精神的に成長してきたのもあって、
「あいつはああいうものだから、
あれでいいんだ」
って受入れてくれるみたいよ」

と言ったらしいです。
(うろ覚え)


その言葉に、Aくんママは、
光が見えたというか、
すごく安心したと言うのです。

今まで
「浮いてる」とか
「(Aくんが)そのうち変わるよ
(変わればうまくいくよ)」とか、
Aくんが変わるべきことが前提のことばかり
言われてきたけれど、
そうか、息子(Aくん)が変わらなくても
周りが変わればうまくいくんだ!
そして、皆、そのうち変わるんだ!
という道筋が見えて、新鮮だったそうです。

それで、
よし、周りが成長するまで待とう!と
どっしり構えることが出来た、
と仰るのです。

(あ、Aくんは別に
いじめられている訳ではなく、
我が道を行きつつ
学校生活を楽しんでいるらしいです)


・・・・息子のドタバタ小学校生活が
知らないところで
ひとさまの役に立っていたんだ、と思うと、
感慨もひとしおです。

嬉しい。



事の次第が判明し、
(変にエラそうなことを
言った訳じゃなかったことに)
ホッとしたついでに、
中学生活情報を追加でお伝えしておきました。


「ちなみに、息子、
中学校でも相変わらずですよ!

いくつかの小学校が
一つの中学にまとまるから、
他の小学校出身者からは、最初、
怪訝な目で見られたらしいけど、
そういう子たちも、
同小出身者が、行動が一々目立つ息子を
なんてことなく普通に受け入れているのを見て、
「あいつはそういうものなんだ」
って納得したみたい。
中2の今となっては、もう怖いものなしで、
学校は超快適で、
毎日楽しくて仕方ないって言ってます(笑)」


そうなんだ!と
またひとつ安心してくれたAくんママ。


次に会うときは、
息子は高校生、Aくんは中学生です。(うわぁ…!)
どんな話をすることになるかなぁー。


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