olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

もっと褒めて

2018-08-14 | 6年生
ある日の息子との会話。


「○○のお母さんってさー(←実はこの人)、
 いっつも皆の前で自分の子どもを
 大袈裟に褒めてばっかりで、
 いらつくんだよ。」


と息子が言った。

さもありなん。

別に驚くことじゃないので
「ふーん」と聞き流していたら、
更に続けてこう言った。


「でね、ぼくもさ、お母さんにそうしてほしいんだ♪」


・・・え?


話の流れがおかしい。


「待って。
 理解できない。
 今、○○のお母さんが自分の子どもを
 大袈裟に褒めるのは嫌だって言ったよね?
 なのに、お母さんにも同じ事してほしいの?」


「うん!
 “うちの子、こんなに賢くて、イケメンで、
 もう最高に自慢の息子ですのよー、ほほほ
 って他の人に言ってほしい!

 僕みたいな素晴らしい息子がいるのにさー、
 お母さん、全然他の人に自慢しないんだもん。
 もっと自慢してよ。」


・・・するかいな!!



---



それで思い出した。

この子、ハリー・ポッターを読んでいたとき、

ダドリーって良いよねー。
 ぼく、ダドリーみたいになりたいなー。」

と言ったことがある。



待って。
ダドリー?

いや、ダドリーってどう考えても
「こうはなりたくない」って
皆が思うのが前提になってる嫌な奴でしょ?


「ちがうんだよ!
 ダドリーみたいな人間になりたいんじゃなくて、
 ダドリーみたいに甘やかされたいの!
 あんなにダメダメなのに、
 お父さんにもお母さんにも最高の息子!
 みたいに褒められて、
 可愛がられて甘やかされて。
 いいなぁ。」

・・・ダドリーは、甘やかされたから
ダメで嫌なヤツになったんじゃない?

「そうかもしれないけど、でもいいの!
 とにかく甘やかされるのが一番の望みなの」



---



そういえば。

先日の教育相談(子どもと先生が1対1で話をする場)で、
息子は「悩み事」として

「お母さんがなかなか褒めてくれない」

と先生に訴えたらしい。


そんなに褒めてもらう事に飢えてたんだ・・・

と半ば反省しながら、
同じクラスのお母さんにこの話をしたら、

「ははは!まだ足りんかねー?

と爆笑。

よかった。
だよね、ここ、笑うところだよね!
私、冷たすぎるのかなって、
ちょっと心配になったのよ~。




ついでに、
息子は、話の流れで、ピアノの先生にも
「お母さんが褒めてくれない」
と文句を言っていた。

(どんだけ不満?!)


すると先生は

「褒めてもらう前に、
 自分で自分のことを盛大に褒めるからじゃない?
 自分で言わんかったら、褒めてもらえるかもよ」

と、サラッと「その通り!」のことを仰った(笑)



だよねー、だよねー、
と、ホッとしたんですが、
そんな時、アメリカ人知人が
息子さん(成人)の誕生日に

Happy birthday to this
talented, gifted, intelligent handsome son of mine!

とFBに書いているのを見てね・・・

日本人の感覚だと、
自分の息子のこと、こんな風に褒めるんだ!と
驚くレベルなんですが、
アメリカ人的には普通なんでしょう。たぶん。

これを見て、しみじみ
ああ、この子はこの勢いで
褒めてもらいたいんだろうなぁ、
と納得しましたよ。ええ。



タイトルを見て
「お母さん!こんな本、読んじゃダメ!!」と
息子が慌てた本(笑)↓



この本では、アメリカ人著者が、
アメリカ人は子どもをコントロールする代償として
取るに足らないことで過剰に褒め過ぎる、
といったことを書いているのですが・・・

相手が子どもでなくても、
褒め上手な人が多い気がします。アメリカ人。
子ども相手だと、
もっと遠慮無く盛大に褒めるんでしょうけどね。

で、息子はアメリカ人のように
褒めてもらいたいんでしょうね。親にも。

そうか。うん、わかったよ。
一応、心に留めておくよ(笑)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。