olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

誕生前記憶

2019-06-09 | 中1
息子が、
「友達のお母さんが流産したって」
と話してきました。

ショックだろうね、
でもまだ初期だったから
人間の形はしてないでしょ?
と言うので、
そういえば、ちゃんと話したことなかったな、
ちょうどいい機会だな、と思って、
息子が生まれる1年半ほど前に
私が流産した話をしました。
ものすごく辛かったよ、
どんなに初期でも、辛いものなんだよ、と。
そして、それにまつわる話をしました。

息子は、
え!お母さんにも、そんなことが!!
と驚いていましたが、
それよりも衝撃を受けていたのが
幼い日の自分の発言。


息子は、2歳頃から、
たまに誕生前記憶のようなことを
言っていたんです。

こちらから聞きだそうとしたことは無いし、
息子がそれっぽいことを言っても
親が「興味あります!」みたいな顔を
してはいけないと思って
(そんなことしたら、親の喜ぶ顔見たさに
嘘が混ざり始めるんじゃないかと・・・)、
本当はもっと聞きたくても、
一生懸命「さりげなく、普通の軽い受け答え」
をするよう務めていたので、
息子がその話題にこだわって
詳しく話すことはなかったのだけど、
それでも、ふと思い出したように
ポロポロと話していました。


「お空で、めんめちゃん(悪さ)してて、落ちた」

「みんなで遊んでた」

「ちょっと離れたところで、下をのぞいてた」

「だめー、めんめちゃーんって追いかけられた」

「お母さんのところに来たんだけど、
 いなかったから、一回帰った」

「お母さん、おうちにいなかった。
 銀行、行ってた。」(銀行みたいな待合室。病院?)

お空から来たんだけど、海から帰った。
 それで、また来た。」

など。

最後のひとつが、私にはなかなか衝撃的で。

実は、流産したあと、海に行ったんです。
初期流産だったので、
自然に排出されるのを待ったのですが、
ああ、これだな、という塊が出てきた時、
それをトイレに流したり
ゴミに捨てたりする気にはなれなくて、
夫と一緒に、離島の
人の居ない海に流しに行ったんですよね。
お弔い、という感じで。

そんないきさつなど何も知らない息子が
「海から帰った」と言うのを聞いて
本当に驚いたけど、
ああ、あれはこの子だったんだな、
私は失っていなかったんだ、
また来てくれたんだね、と思ったのです。
嬉しかったな。

・・・という話を中1になった息子にしたら、
本人、何も覚えていなくて、固まってました。
そして一言。

「怖っ!!」

(笑)


誕生前記憶に関する発言は
2,3歳頃がピークだったと思うのですが、
それに付随しておもい出したのが、
小学校低学年頃の逸話。

授業参観だったか、読み聞かせだったか
はっきり覚えていないのですが、
天使の絵をクラスで見た時のこと。
後で息子がこっそり耳打ちしてきました。

天使って、あんなんじゃないのにね
輪っかとか、羽とか、無いよ。
みんな、知ってるはずなのに、
なんで「違うよ」って言わないんだろう?
おかしいね。
ぼく、言おうかなって思ったけど、
みんなが知らんぷりしてるから、
言わない方がいいのかなと思ってやめといた。」

そうなのね、と微笑んでおきましたが、
内心、「えーーーーー?!」です。

こんな大きくなっても、こんなこと言うんだ・・・!!!!

この子、まだあっち側の人間なの?!?!

心配になったりして。


でも、今、その話をすると、
本人、これまた何もおぼえていなくて、
更に固まっていました。

「・・・こわっ。ぼく、こわっ!
 なんか、ちょっと怖いんだけど!!」


・・・よかった。
きみは無事、こっち側の人間になったようだね(笑)


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