olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

書く力は書くことでしか養えない

2016-03-07 | 学校とその周辺
先日の記事で登場した「南の島の学級日誌」。

図書館に返す前に、印象に残った言葉をメモしておきます。


この本、沖縄の私立中高一貫校の
現国の先生が、担任をしたクラスで
学級日誌のコメント欄に力を入れ、
それが面白いということで
抜粋して出版されたものです。


実際のコメント欄の内容というよりは、
その経緯が書かれていた部分に
私はとても共感できました。

自分の子どもの文章や宿題の様子を見て、
今まさにあれこれ考えていたことが
書かれてあったのです。

以下、本より抜粋です。



「(自分の小学生時代)私の担任は、
どの提出物にもたくさんのコメントを書いてくださいました。
自分の拙い表現や幼い考えにもしっかりと向き合ってくれる。
一人の人間として認められる喜びと誇り
とを、
その時の私は子供ながらに感じ取っていたのでしょう。」


「交流の場として学級日誌を作るために、
私がこだわったのは「たくさん表現する」ことでした。
書くこと。とにかくたくさん書くこと。
伝えたい気持ちも、そのための技術も
ひたすら書くことによってしか作られない
と私は感じています。」

「最低でも三百字以上のスペースになる
この(コメント)欄を全て埋める。
それが私の課したルールでした。
 このルールを発表したとき、生徒たちは
「ありえな~い」「絶対ムリ!」と反発しました。
・・・しかし、「私も必ずコメントを返す
君たちは日直が回ってくる二ヶ月に一度書くだけでいい。
私は毎日、しかも君たち以上の量を書く
これで不服そうな声はピタリと止まります。」

「自分の気持ちにしっかり向き合ってくれる人がいる…
この思いがさらなる表現のエネルギーとなります。
生徒がたくさん書いても、担任のコメントがたった一言では
〝書こう!”という気持ちは決して育ちません
。」


つづく。

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