olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

クリスマスの過ごし方

2018-12-26 | 日々
以前にもこの季節に書いたことがあるのですが…

キリスト教徒ではない私にとって、
クリスマスは
「キリスト教のことを考える日」です。



もともと私は、どの宗教施設であろうと
建物・美術品などの国宝重文、美しい庭、花など
見るべきものがなければ
サラサラ行く気にならない不信心者。

でも、宗教なんてどうでもいい
と思っているわけではなく、
一応、尊重したいとは思っています。

文化的宗教的文脈から切り離された
商業的クリスマス騒ぎ(中心人物・サンタクロース)は苦手で、
クリスマス料理だとか
飾り付けだとか過ごし方だとかには
それほど興味がわかない。

(きれいな物は、きれいだなとは思う。
 でも、飾らねば!食べねば!とは思わない)

(くれるなら、食べます)

(恋人となんちゃらとか、完全に全く興味なかった)

(子どもは別。というか、特別。)



けど、できればクリスマスくらい教会に行って
キリスト教らしさを感じたい
とは思っていました。

有り難いことに、クリスマスは
普段は縁のないキリスト教に触れる
良い機会なんです。

ほら、日本のキリスト教会って、
寺社仏閣と違って
観光施設ではないところがほとんどなので、
縁もゆかりもない人間が
ひょこひょこ入って行けるものではない。
でも、クリスマスは
オープンにしていたりするので
入りやすいんです。

奈良に住んでいた頃は
興福寺の隣の奈良基督教会
お邪魔していました。

(写真:wikiより)

ここは建物(1930年築だけど重文)が面白い。
興福寺の景観に配慮しているので、外観はお寺のよう。
内装は、お寺っぽさとキリスト教会らしい要素が混在していて、
独特の雰囲気を醸し出しています。
一度、演奏のお手伝いでこの教会に入り、
この建物内部の美しさを知りました。

以来、クリスマスのミサの時間に
教会の片隅に座り、
しっとりと落ち着いたシンプルな装飾の美しさ、
静かな中に隠しきれない喜びが満ちているような
お祝いの雰囲気と建物を
堪能するのが毎年の楽しみで。

ああ、もう一度行ってみたいな・・・。



残念ながら、現在住んでいる所には
(寺社仏閣を含め)そういう楽しみはないのだけれど、
私がキリスト教徒ではないと承知しながら
教会のクリスマス礼拝に誘ってくれる
クリスチャンの友人のおかげで、
今年も家族でゲスト参加させていただきました。

懐の広いクリスチャンの皆さまに、感謝。



***



夫は日本史オタクで、仏教については
(歴史として)それなりに知っているけれど、
世界史は皆目ダメなので
キリスト教に関してはさっぱり。

(日本での布教史は知っているけれど、
 そもそものキリスト教史は
 初歩的なことさえ知らない感じ)


そんな夫も、ミサに参加して
ちょっと興味が出たらしく、
図書館で「聖書ものがたり」を借りてきていました。



絵本ですが、巻末の聖書解説、用語解説は
キリスト教初心者の大人にぴったりです。


息子は、賛美歌に番号がついていることに気付き、
あの曲は○○番、あれも知ってる曲だ!△番ね、
と覚えては喜んでいました。

(こういう知識のコレクションが好きなんでね・・・)



ポイントはそれぞれ違うけれど、
それぞれ得るものがあり、
今年も良いクリスマスを過ごすことができたかな、
と思います。


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