olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

中学受験のストレス

2016-08-07 | 学校とその周辺
息子の中学受験話が出てきたので、
昔の記憶がよみがえってきました。

6年生の時の受験組男子たちのことです。


私は6年生の2学期で転校したのですが、
そこは男子の半数近くが受験するという
中学受験が盛んな地域でした。

(周辺には有名私立男子校が多かったので。
 女子の受験はそんなになかった。)

受験組にとっては勉強は塾でやるものであって、
学校は適当に時間をつぶすだけの
息抜きの場所。

そして、そいつらが学校でやっていた
「息抜き」は、
一人の女の子をターゲットに仕立てた
ひどいいじめ

ばい菌扱いしたり、
休み時間や放課後のちょっとした時間に
クラス全員強制参加の「いじめる会」をしたり。

(担任は見て見ぬふり)

絵に描いたようなダメ教師だった)



それまで「いじめ」というものの存在を
知らなかった私は心底驚いたし、
そんなことが何故まかり通っているのか
理解できなかったし、
そのクラスの雰囲気が嫌で嫌で、
自分がターゲットになった訳ではないのだけれど
卒業までの数ヶ月、不登校気味でした。

親の転勤で小学校は3校行ったけど、
この最後の小学校にはロクな思い出がない。



受験組のいじめ男子達は
地元公立中学には来ませんでした。
てことは、中学受験は成功したってこと。

そしてきっと、その後も大学受験まで
シャカリキに勉強させられたんだろうな。

で、いい大学行って、
それなりの会社で働いて…
という人生を歩んでいるのかもしれない。

ストレスを、弱い者いじめで発散しながら。

ああ、嫌だ。関わりたくない。


あの子達の親は、自分の子が
学校で何をやっているか
知っていたのだろうか?

何も知らずに…知ろうともせずに、
自分の子を「よく勉強する良い子」「受験の成功者」
とでも思っていたんだろうか??

と、親になった今、
その子たちのことを思い返して
考えたりします。



**


もちろん、中学受験した人が皆
そうであるとは言いません。
そうでない人達も知ってるから。

けど、「そうでない人」は
もともとの能力が高くて、
成績は良くても、
ストレスをいじめで発散しなくちゃ
やってられないほどの「無理な勉強」は
していない気がする。

あるいは、自分の意志で「無理な勉強」をしても、
勉強以外にも熱中できることを持っていて、
自分の中でストレス解消して
バランスをとることができる
人も。

世の中には「ホントに出来る人」っているんですねー。


**


さて、ここで自分の子です。

息子に、そんなずば抜けたスマートさが
あるとは思いません。

ある種、個性的で面白い知的好奇心は
旺盛にもっているのだけど、
少なくとも受験向きじゃあない。

こんなタイプの子を求める学校があるなら
そんな魅力的な学校ならぜひ行かせたい!と思うけど、
・・・まぁ無いわな。

だから、中学受験を達成目標に据えると、
ストレスをため込むほどの
「無理な勉強」が必要になる可能性もある。

(させないけど)


で。

子育ての初心に立ち返り、
息子にどんな人間になってほしいかを考えると…

そうねぇ。とりあえず、
自分も幸せで、周囲も幸せにする人になってほしい

かな。

間違っても、成績がよくても人をいじめてストレス発散するような
クズには絶対になってほしくない。




そして、うちの子は
その「幸せ男」度、かなり高いのです。

(親の欲目)


人間の基本がバッチリできているのに、
小学校のうちから
受験でいらんストレス与えて
わざわざ変に歪ませたくないよねぇ、とか
つらつら考えたりする今日この頃。

(相当な欲目)


**


それにしても、あのダメ教師、
身体も性格も締まりが無い、
事なかれ主義で救いようのないヌボーッとしたおっさん
だと思っていたけれど、
たしか「もうすぐ結婚する」とか言ってたので
今の自分よりはずっと年下だったんだろうな…

えええーーー・・・・・

今、その当時の担任を見たら
「若いなぁ!」と思うのかな?
考えられないけど…

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