olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

歴史の中の戦

2016-03-04 | 3年生
歴史が好きになった息子、
戦国時代あたりの戦について
嬉しそうに語ります。

○○軍がこっちからこうやって攻めて
△△軍の×万人の兵が死んで
勝ったんだよ!
ぼく◇◇の戦い、大好き!

…といったこと。


あまりに楽しそうに話すので、
聞いていると、ちょっと複雑で。

いや、歴史って、しかも息子が好きな
室町から戦国時代にかけて
(この時代のマンガや合戦説明本が多い)って
そういう話ばかりなんだけど。


基本、すごく平和主義で、
言葉や腕力の暴力で誰かを貶めたりなど
絶対にしない息子。

そこは信用できるんです。

しかも、暴力のイメージにはトンと弱い。
想像力があるだけに、余計。

事件の話、戦争の話などを少しでも聞いたら
何週間もうなされるほどひきずる。


そういう子が平気で
戦で大勢が殺される話をしている。


うーーーん。


「ねぇ、そういう歴史って面白いけどさ、
戦って、本当はひどいだけのものなんだよ。
きっと実際見たら
「好き」だなんて
とても言えないんじゃないかなぁ」

と言ってみました。
すると、

「うん、分かってるんだよ。
考えたらとっても怖いって思うんだけど、
歴史の本を読んでたら
そういう感じがしなくて、
なんかわくわくするような楽しいこと
みたいな気がしてくるんだよ。

誰が攻めて、誰が勝って、とか
ゲームみたいな感じ

兵は、何人死んだって書いてあっても、
痛いとかなくって、しかも
後で生き返るような気がするの。
本当は違うって知ってるけど
そんな気がしちゃうんだよ。
本当にそうだったらいいのにね。」

と息子。


うーーーーーん。


たしかに、歴史の本を読んでいると
そういう気持ちになるのは分かる。
顔の見えない、手法と数と勝敗で把握する戦争の歴史。
そこは子どもを責められない。
ただ正直なだけだと思う。

けど。

だから怖い。


どうしたものか。


と思っていた時、ちょうど読んだ本に
こんなことが書かれてありました。


「私は社会科という科目は、
マクロ的な視点を養う点では非常に大切だと思っていますが、
個々人の心に寄り添うには
あまりに無機的であるとも感じています。
だからこそ、国語(特に現代文)という授業があるのでしょう。」

(「南の島の学級日誌」砂川亨 ボーダーインク)


そうか。そうね。
別の方面から補っていけばいいのね。
ちょっと救われました。

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