olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

「目立ちたがり」の利点

2017-09-03 | 日々
息子が、いわゆる「目立ちたがり」であることについて。

彼は目立つことを良いことだと思っている。
目立ってなんぼ
どんどん前に出て、
みんなから「すごいね」と褒めてもらいたい。


ま、誉められるのが嫌いな人なんて
いないでしょう。

けど、(私もそうなんだけど)一般的には
「でもやっぱり恥ずかしい」とか、
「失敗したらどうしよう」とか、
「やり過ぎだと思われないかな?」とか、
いろいろな思いが交錯して躊躇してしまい、
なかなか素直に「見て見て!」オーラ
全開にはできないもの…でしょ?

しかしその辺、息子は躊躇がない。

この性格、日本社会(学校生活)の中では
悪目立ちしてしまって
授業参観などでは
もうちょっと抑えたほうが…
と言いたくなる場面も確かにある。

(ちなみに息子は「空気読めない」んじゃなく、
空気を読んだ上で
敢えて空気なんざ無視する確信犯タイプ)

でもこれ、「舞台」ということを考えると
結構お役立ちな性格らしい。


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人間、好きなことのための苦労なら
できてしまうもの。

舞台好きは、舞台のために頑張れる。

めんどくさい練習は嫌いだけど、
舞台には立ちたいので、
自分が脚光を浴びるシーンを妄想して
つい練習を頑張ってしまう。

(妄想し過ぎて、
ただ楽しんで弾き散らかしているだけ
実のない練習になることも多々あるけれど。)


この辺は、
レベルの違いすぎる話で恐縮ですが、
五嶋龍くんの話に通じるものがある…かな…。

レベルの違いすぎる話で恐縮ですが(2回言う)


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でも本当は地道な練習なんて面倒臭い。
だから、最小の努力で最大の効果を得ようとする。

私はついつい
何を虫のいいことを!
姑息なこと考えず
コツコツやりなさいよ!
とか思ってしまうんだけど。

でもどうやら、この息子タイプも
悪いことばかりではないらしい。
頭の良い人は、無意識のうちに
最小の努力で最大の効果がある効率的な練習方法を
自ら編み出す
ものなんですってー。

…頭の良い人は、の話なんだろうけど。

(ちょっとまて。頭がよくないと
「最小の努力」の部分だけ同じってこと?)

(だめやん)


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そして何よりラッキーなのは、
目立つことを厭わない性格であるがために
「舞台上の華」のようなものを
どうやら彼は持っているらしいということ。

バレエの先生が仰った。

「舞台上の華を、彼は持っています。
これは、教えられないこと。
最初から持っている子もいる。
どれだけバレエが好きで一生懸命練習しても
最後まで持てない子もいる。
かわいそうだけど、仕方ないんです。」

厳しい世界だなぁ…と、
明らかに持っていないグループの私は
ため息しかない。


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一方、楽器演奏の場合、
(本来は)「華」は無くても別にいい。

音が全て。

でも、
「本番に強いかどうか」というのは
確実に演奏に影響してくる。

そして人前に出るのが好きな息子は、本番に強い。
舞台慣れしているおかげかもしれない。

緊張し過ぎて真っ白になるのではなく
程よく緊張して、アドレナリンが出るおかげで
普段以上のパフォーマンスが
できてしまったりする
みたい。

発表会が終わる度に
「今までで一番良い演奏が出来たかも〜」
といった感想を、
涼しい顔で言っている気がします。


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屈託無く、明るく、開けっ広げで、
自分のことも人のことも好きで、
注目を集め、人前に出るのが好きな息子。

人のことは気にしませんから
皆さんもどうか私のことを気にしないで、と
こっそり無難に生きてゆきたい私とは大違い。

ほんと、誰の子だ?と言いたくなるくらい、違う。

(お父さん?まあね、そうなんだけど、
ちょっと違うんだよねー)

息子のこの性格は好き。
眩しいし、羨ましい。

ちょいとコントロールする練習は必要だけど
(ここ、重要)、
でも、この先もこの特性を失わずに
活かしていって欲しいと思う。心から。

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