仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

古池や

2008-11-21 03:25:54 | 日々雜感
古池や 蛙飛込む水の音

いはずと知れた、芭蕉の有名な句である。

大學生の時、私は塾の講師をしてゐた。
擔當教科は國語と英語。
夏期講習で、中學3年生の國語のクラスで黒板に向つて、こんな英語を書いた。

”Free care cowards to become me do not. "

これを日本語で讀むやうに、と生徒たちに云つたのだが、賢いクラスの生徒たちであるにもかかはらず、誰も讀めない。
それどころか、
「センセ、これ主語は何?動詞はどこ?」

ああ、眞面目なんだ・・・
と思つた。

私:「四の五の云はんと讀んでみいや!」
生徒:「そんなことゆうたかて、こんなん譯されんわ」
私:「誰が譯せゆうた?日本語で讀んでみろ、ゆうたんやで」
生徒:「???」

なあに、素直に讀んでみれば良いのだ。
ハイ、それでは、ご一緒に!


フリーケア カワーヅ トゥビカム ミィドゥノット

ふるいけや かはづとびこむみづのおと



おそまつさま。



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2 コメント

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Unknown (原始人)
2008-11-21 10:49:41
お見事 
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原始人さん (仙丈)
2008-11-21 13:17:49
あ、いや、これ、私もどこかで讀んだんです。
誰の何といふ本だつたか思ひ出せないのですが・・・
じつに見事だと思つたので30年經つてもいまだに覺えてゐました(笑)

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