きのふのひる、梅田驛で立ち食ひそばを食べた。
注文したのは月見そば。
隣で年輩の男性が同じく月見そばを食べてゐた。
彼のそばつゆは黄白色に濁つてゐた。
おそらく、彼は最初に卵をかき混ぜてゐたのだらう。
なるほどねえ、そんな食べ方もあるんだ。
私は浪人時代、豫備校に行かない時には、ひるにインスタントラーメンを作つて食べてゐた。
ラーメンを鍋で作り、出來上がつたら丼にあけて卵を落とす。
黄身が白身に包まれてゐるのを、黄身から白身をはがして、白身をかき混ぜて叢雲のやうにする。
月に叢雲。
まさに月見、なのである。
それ以來、月見そばも同じやうに食べてゐる。
月に叢雲。
じつに風流ではないか。
叢雲は、つゆを飮むたびに少しづつなくなり、しまひには晴天の月夜となる。
では、いつ黄身を食べるか。
せつかくの月見なのだから、最後まで月見をしながらそばを食べたい。
しかし、何もなくなつた後、黄身だけを食べるのは、やつてみると思ひのほか虚しいものだ。
それで、いまはそばが少しだけ殘つてゐる状態で、黄身を一氣に口に入れてしまふことにしてゐる。
それで?
いや、それだけ。
食べ物の食べ方は人によつて樣々だ。
そして、案外、こんな些細なことでも人は拘はりを持つ。
面白いなあ、と思ふのである。
注文したのは月見そば。
隣で年輩の男性が同じく月見そばを食べてゐた。
彼のそばつゆは黄白色に濁つてゐた。
おそらく、彼は最初に卵をかき混ぜてゐたのだらう。
なるほどねえ、そんな食べ方もあるんだ。
私は浪人時代、豫備校に行かない時には、ひるにインスタントラーメンを作つて食べてゐた。
ラーメンを鍋で作り、出來上がつたら丼にあけて卵を落とす。
黄身が白身に包まれてゐるのを、黄身から白身をはがして、白身をかき混ぜて叢雲のやうにする。
月に叢雲。
まさに月見、なのである。
それ以來、月見そばも同じやうに食べてゐる。
月に叢雲。
じつに風流ではないか。
叢雲は、つゆを飮むたびに少しづつなくなり、しまひには晴天の月夜となる。
では、いつ黄身を食べるか。
せつかくの月見なのだから、最後まで月見をしながらそばを食べたい。
しかし、何もなくなつた後、黄身だけを食べるのは、やつてみると思ひのほか虚しいものだ。
それで、いまはそばが少しだけ殘つてゐる状態で、黄身を一氣に口に入れてしまふことにしてゐる。
それで?
いや、それだけ。
食べ物の食べ方は人によつて樣々だ。
そして、案外、こんな些細なことでも人は拘はりを持つ。
面白いなあ、と思ふのである。
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