阪神５－４西武/ 今岡、代打サヨナラ打！

けふはスタメンから外れてゐた今岡が、最後に大きな仕事をしてくれた。

以前から云つてゐたことだが、今の今岡はスタメンで無理するよりも、ここ一番といふところでの代打でその眞價を發揮するのではないか。
けふはそれを見事に證明してくれた。

さて、けふのヒーローはもちろん今岡だが、全員で勝ち取つた白星だと思ふ。
今岡以外にもヒーローはたくさんゐる。

なかでも、タイガースを勝利に導いた大きなプレーは、１０囘表の中村豐のプレーだ。
２アウトながら２壘にランナーを置いて、代打・高山の打球は前進守備を敷いてゐたセンターの頭上を越えるかに見えた。
これが拔けると２壘ランナーは生還し、逆轉されてしまふ。
目をつぶつてしまひたくなるシーンだが、中村豐がジャンプ一發、打球を好捕した。
このプレーがなければ、今岡のサヨナラシーンも見られなかつたかもしれない。

それにしても、今岡の表情はよかつた。
１壘ベース手前で打球が拔けたことを確認したのか、口が「やつた！」と動いた。
１壘ベースを廻つたところで、兩手を掲げてのガッツポーズ。
じつに嬉しさうな、明るい表情だつた。

お立ち台の上では、
「メッチャ嬉しいです」
「何度も云つていいですか？ホンマにメッチャ嬉しいです！」
聞いてゐるこちらも「メッチャ嬉しいです」！

久保田は９囘から１１囘までの３イニングを投げた。
よく頑張つてくれたと思ふ。
でも、９囘・１０囘はまた久保田劇場だつた。
ワイルドピッチ３つは、クローザーとして如何なものか。
頼むから、安心して見てゐられる投球をしておくれ！


【勝利投手】　久保田 4勝4敗13S
【敗戦投手】　小野寺 1勝1敗13S
【本塁打】
西武：平尾 4号2ラン（5回 江草）

【継投】
西武：西口 → 星野 → 石井貴 → 三井 → 小野寺
阪神：江草 → 藤川 → ウィリアムス → 久保田


タイガース今季通算成績：３３勝２４敗１分 （殘８８試合）
タイガース交流戰成績：１６勝１２敗（殘り８試合）