仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

七草粥 (七種粥)

2009-01-07 23:03:06 | 日々雜感
けふは「人日(じんじつ)」の節句。
五節句のひとつなのだとか。

五節句といふ時、4つまではすぐにわかるのだが、この「人日」が五節句のひとつとは知らなかつた。
ちなみに殘りの4つは以下の通り。
3月3日:上巳(じょうし)、桃の節句
5月5日:端午(たんご)、菖蒲の節句
7月7日:七夕(しちせき、たなばた)
9月9日:重陽(ちょうよう)、菊の節句
この「人日」だけゾロ目でないのが、思ひつかない理由だらう。

で、けふは七種(七草)粥を食べた。
この七草は、いはゆる「春の七草」をさすらしい。
つまり、
「芹(せり)、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべら)、仏の座(ほとけのざ)、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ)」
といふやつだ。
このなかで、「せり」や「すずな(カブのこと)」、「すずしろ(ダイコンのこと)」はいまでも食べるけど、それ以外は・・・
「はこべら」なんてものは、文鳥を飼つてゐた時に川の土手に摘みにいつたものだ。
「なずな」に至つては、「ペンペングサも生えない」といふ、あの「ペンペングサ」だ。

どうやつて手に入れるのだらうと不思議に思つたのだが、「七草粥セット」なるものが存在してゐるらしい。
いやはや、便利な世の中になつたものだ。

しかし、といふことは、「ごぎょう」やら「ほとけのざ」やらも、そのセットに入つてゐたのだらうか・・・
「七草粥セット」といふ名前であれば、入つてゐなければインチキだ。
いや、入つてゐたとしても、さほど嬉しいわけではないんだけれど、ね。
むしろ、ちと不氣味な氣もしないではない。

1月7日に「せり」やら「なずな」やら「はこべら」やらが手に入るといふのも奇妙な話だ。
舊暦の1月7日は今の暦でいへば2月下旬。
それでもまだそれらの季節には早いやうな氣がする。
昔は春が來るのが今より早かつたのだらうか・・・


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