仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

「夕暮れ時はさびしそう」

2006-12-22 23:18:20 | 日々雜感
9時歸宅。
こんな時間なのに、早く歸つてこられて嬉しい、なんて思ふ自分が哀しい。

NHKのBSで「日本のフォーク&ロック大全集」といふ番組を見た。
途中からだつたが、懷かしい曲がたくさん登場して嬉しかつた。
最後に寄せられたリクエストを集計して、一番リクエストの多かつた曲をフォーク、ロックそれぞれから1曲づつ選曲してゐた。

フォークで選ばれたのが、NSPの「夕暮れ時はさびしそう」。
懷かしい!
この曲、私が高校1年の時の文化祭で歌つた曲だ。

早いもので、もう30年前になる。
1年B組から、私とMクンIクンの3人で歌つた2曲のうちのひとつ。
私はこの曲を知らなかつた。
Mクンの指導を受けて、歌詞を覺え、曲を覺えた。
あれ以來一度も歌つてゐないのに、不思議なもので、歌詞が口をついて出てきた。

全校32クラスの代表が歌つた歌合戰。
優勝したのは、我が山岳部の元部長がメンバーに入つたグループだつた。
歌つた曲は、「翼をください」。

その時の後夜祭で、キャンプファイアの前に作られた特設ステージで優勝グループが「翼をください」を歌つた。
山岳部のKさんの豐かな歌がいまでも蘇へつてくる。

歌といふものは不思議なものだ。
記憶を鮮明に蘇へらせる。
そして、ひとの記憶の不思議さ。
30年の時間の經過を輕々と飛び越える。

いまは歌を聞かなくなつた。
カラオケに行つても、新しい歌は何ひとつ歌へない。
考へてみれば、これは寂しいことなのかもしれない。
恐らく私が死ぬ間際に口ずさむ歌は70年代の歌なのだらう。

「神田川」か。
「22歳の別れ」か。
「さよなら」か。
まさか、「宇宙戰艦ヤマト」?


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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
正やん (さとみ)
2006-12-23 09:48:27
さとは風・かぐや姫の正やんの大ファンです。照れっ
この前のつま恋コンサートに影響され吉田拓郎の
CD買ってしまいました。
夕暮れ時はさびしそう・・私も知ってます。
翼をください・・いいですねー
卒業写真は私のカラオケのレパートリーです。違ー
22才の別れ聴くと涙が出てきますです。名曲です。
正やんのworksというアルバムいいですよ。
gardenもいいですが・・正やん大好きです。
あの優しい声と歌詞 ほっとします。
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Unknown (mac)
2006-12-23 11:12:57
NSPの名曲でしたね。先日でしたか、メンバーの訃報がありましたね。
個人的にはNSPは「便所虫」が名曲だと・・・
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懐かしい・・・ (呑む気父さん)
2006-12-23 17:09:58
NSP・・・懐かしいですね。
ヤマハの「ポップコン」とか大石吾朗(字あってる?)の「コッキーポップ」とか。
あの頃のフォークソングって良かったですね。
昔のバンドがどっかに勢ぞろいしてフォークジャンボリーでもやってくれませんかねぇ!

TBもご参考までに・・・。
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フォーク (仙丈)
2006-12-23 18:01:15
さとみさん

フォークが好きだ!といふほど積極的に聽いてたわけではないのですが、私の中學生時代は、まさにかぐや姫やガロが登場した頃で、自然と心に沁みこんでしまひました。
きのふは「學生街の喫茶店」も登場してゐましたよ。
なんだか、とても懷かしかつたです。

正やんの雰圍氣は好きです。
先日、かぐや姫の復活コンサートの模樣をTVで見たのですが、正やんの雰圍氣は健在でした。
もう30年以上たつのに・・・

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NSP (仙丈)
2006-12-23 18:19:31
macさん

私はあまりNSPのことを知らないのです。
實は「夕暮れ時はさびしそう」も知らなかつたので、歌ふ時に教へて貰つたくらゐで・・・
でも、あの雰圍氣は大好きですよ!
「蟲に刺されるのはイヤだけど」なんて歌詞はもうたまりません(笑)

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70年代 (仙丈)
2006-12-23 18:25:54
呑む気父さん

私の「青春時代」は70年代でした。
といふか、私の10代がそのまま70年代なんです。
なので、多感な少年時代に聽いた音樂といふものは、今になつても心に沁みて離れません。
あの頃の曲を聽くと、當時のことが心の中に鮮やかに蘇へつてきます。
まるで、「いちご白書をもういちど」の歌詞みたいですね(笑)

私は通販で、70年代フォーク大全集といふのを買つてしまひました。
知らない曲もかなりありますが、それでも聽いてゐるとあの當時の雰圍氣が傳はつてきます。
懷かしいですね~
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懐かしいですね (coollife)
2006-12-23 22:31:24
私の場合は、グループサウンズを経て井上陽水や吉田拓郎や小椋佳くらいが青春のピークだったですね。
曲は陽水、詞は拓郎、小椋さんは両方に心酔していました。
拓郎「どうしてこんなに悲しいんだろう」
小椋佳「さらば青春」...
そうそう、それにフォーククルセダーズも大好きでした。
「悲しくてやりきれない」とかね。
はしだのりひこが独立してから出した「花嫁」もすきだったなあ。
本当に懐かしいです。
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陽水 (仙丈)
2006-12-23 23:01:57
coollifeさん

私は陽水といふと、「さびしさのつれづれに、手紙をしたためてゐます あなたに」といふ歌になつてしまひます。
タイトルが出てこないのが、とても齒痒い!(笑)
拓郎だと、「僕の髮が肩まで伸びて、君と同じになつたら~」といふ歌。
これもタイトルが・・・

「おらは死んじまつただ」といふのは誰でしたつけ?
フォーククルセダーズでよかつたでしたつけ?
少年サンデーに「もうれつア太郎」が連載され始めた時に流行つてゐたのを思ひだしました(笑)

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それはですね・・・ (呑む気父さん)
2006-12-23 23:46:42
陽水のは「心もよう」。
名盤中の名盤「氷の世界」の中の1曲。
「氷の世界」はずーっと、LP売上げ枚数第1位をキープしていたはず。
仙丈さん、勿論CDになっていますから、持っておいて損はない1枚です。

http://listen.jp/store/album_00044002359827.htm

拓郎のは「結婚しようよ」です。
この曲で拓郎は堕落したと嘆いたファンは多かったんですね。
ちなみに「結婚しようよ~」と歌った相手は浅田美代子です・・・。
(ここでうんちく語ってどうする・・・?)

私は70年に中学入学。80年に大学卒業です。
私もまさに70年代に青春真っ盛りでした。
いろいろあったけど、いい時代だったなぁ・・・。
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タイトルが (仙丈)
2006-12-23 23:59:13
呑む気父さん

ありがたうございます!
あんなに知つてゐるのにどうしてもタイトルが出てこなくて、喉に魚の骨が刺さつたやうな感じでした。
これで安らかに眠れます。
あ、いや、永眠するわけではありませんが(笑)

私より3つ先輩でいらつしやる。
10代での3歳といふのは、當時ではかなりの差ですよね~
73年で中1と高1、これはもはや大人と子供です。
ちなみに、私は73年からオールナイトニッポンを聽き始めました。
アンコーとか絲井吾郎とか、日曜の朝はあのねのねでした。
あ、あんまり關係ないですね(笑)

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