仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

【大相撲初場所】 7日目 : 琴欧洲 ○-● 把瑠都 (引き落とし)

2009-01-17 18:26:40 | Sports
注目してゐた、琴歐州と把瑠都の一番。
昨日の記事で、「把瑠都が右上手を取れれば有利」と書いたが、把瑠都は何を思つたか立合ひ諸手突き。
しつかりと廻しを取りにいくと思つてゐただけに意外だつた。
相手の琴歐州はすぐに左の前みつを引いて、廻り込みながらの引き落し。
期待の一番は、あつけなく勝負がついてしまつた。
把瑠都は、勝ち負けを考へる以前に、もつと自分の相撲を取ることを考へた方がいい。

さて、その他の取組で印象的だつたのは、まづは魁皇と豊ノ島の一番。
魁皇の得意技、小手投げが炸裂した。
ただの小手投げなら良いのだが、解説の音羽山親方(元大關・貴ノ浪)によれば、魁皇の小手投げは下に打たず、横に打つので、倒れて逃げることが出來ずに肘がきめられてしまふらしい。
豊ノ島は肘を押さへて、かなり痛さうにしてゐた。
心優しき魁皇は心配さうに豊ノ島を見てゐた。
これで魁皇の小手投げで肘を怪我した力士は何人目になるのだらうか。

千代大海の相撲は素晴らしかつた。
廻轉の良い突つ張りで豪風を一直線に攻め立て、最後は押出し。
かういふ「この道ひとすぢ」といつた相撲は見てゐて氣持ちが良い。

白鵬は横綱相撲。
曲者(といふと申し譯ないが)の安美錦にまつたく相撲を取らせなかつた。

朝青龍は、どうもばたばたとした相撲で、安定感がない。
勝つたから良かつたやうなものの、土俵際でばたばたするのは「横綱らしく」ない。
嘉風はチャンスを逃して殘念だつた。

新大關の日馬富士はモンゴルの大先輩・旭天鵬に勝つて、やうやく兩目を開けた。
なんの、まだ、これから、これから。
あと6つ勝てば勝ち越しだ。



中入り後の取組 (Yahoo!スポーツ)


<追記>
思ひだした。
さういへば、砂かぶりに金色のシルクハット(日の丸つき)をかぶつた年輩の男性の姿があつた。
もしかして、あれは、かつて羽織袴にシルクハットをかぶり、日の丸の扇子でオリンピックを盛上げてゐた人ではあるまいか。
北京五輪で姿を見ないと思つたら、活躍の場所を國技館に移したのかな?





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