「ダ・ヴィンチ・コード」(上・中・下) ダン・ブラウン
お薦め度:特選 ☆☆☆☆☆
2006年4月19日読了
ルーブル美術館の館長、ソニエールが何者かに殺された。
嫌疑をかけられたのが、當夜、館長に會ふ豫定だつたロバート・ラングドン。
ラングドンは宗教象徴學者でハーヴァード大學の教授である。
ソニエールの孫娘ソフィーはフランス司法警察の暗號解讀官。
ソフィーとラングドンはソニエールの殘した暗號を解讀すべく、ソニエール殺害現場から逃走する。
ソフィーは幼い頃からソニエールに暗號の手ほどきを受けてゐた。
ソニエールの暗號の手法については理解できるが、そこに現はれる象徴、特にキリスト教にまつはる知識は持ち合せてゐない。
その部分はラングドンが補ひつつ、二人はソニエールの殘した謎を解明してゆく。
謎はキリスト教の成立時代におよび、聖書の成立ちやカトリック教會の祕密に關はつてゐて、キリスト教の教義そのものにも影響する。
その謎を解明することで利益を得る者、その謎を謎のままにしておきたい者。
利害對立の圖式が徐々に明かされてゆく。
すべてが明らかになつたとき、ソフィーの家族の祕密も明らかになる。
その時、いままで對立の圖式だと思つてゐたものが、まつたく別の樣相をみせてくる。
暗號が暗號を呼び、次から次へと謎が提示される。
ダ・ヴィンチの有名な作品に祕められた謎とメッセージは魅力的だ。
ひとたび讀み始めたら、本をおくのも惜しいやうな氣持ちになり、最後まで一氣呵成に讀み進めることになるだらう。
この作品は、ミステリーとして最上級のものであると同時に、知的好奇心を喚起してくれる。
讀書の樂しみが凝縮されたやうな作品だ。
この作品を讀んで、キリスト教の成立時代に何があつたのかを知りたくなつた。
2006年4月19日讀了
2006年4月16日讀了
2006年4月18日讀了
2006年4月19日讀了
お薦め度:特選 ☆☆☆☆☆
2006年4月19日読了
ルーブル美術館の館長、ソニエールが何者かに殺された。
嫌疑をかけられたのが、當夜、館長に會ふ豫定だつたロバート・ラングドン。
ラングドンは宗教象徴學者でハーヴァード大學の教授である。
ソニエールの孫娘ソフィーはフランス司法警察の暗號解讀官。
ソフィーとラングドンはソニエールの殘した暗號を解讀すべく、ソニエール殺害現場から逃走する。
ソフィーは幼い頃からソニエールに暗號の手ほどきを受けてゐた。
ソニエールの暗號の手法については理解できるが、そこに現はれる象徴、特にキリスト教にまつはる知識は持ち合せてゐない。
その部分はラングドンが補ひつつ、二人はソニエールの殘した謎を解明してゆく。
謎はキリスト教の成立時代におよび、聖書の成立ちやカトリック教會の祕密に關はつてゐて、キリスト教の教義そのものにも影響する。
その謎を解明することで利益を得る者、その謎を謎のままにしておきたい者。
利害對立の圖式が徐々に明かされてゆく。
すべてが明らかになつたとき、ソフィーの家族の祕密も明らかになる。
その時、いままで對立の圖式だと思つてゐたものが、まつたく別の樣相をみせてくる。
暗號が暗號を呼び、次から次へと謎が提示される。
ダ・ヴィンチの有名な作品に祕められた謎とメッセージは魅力的だ。
ひとたび讀み始めたら、本をおくのも惜しいやうな氣持ちになり、最後まで一氣呵成に讀み進めることになるだらう。
この作品は、ミステリーとして最上級のものであると同時に、知的好奇心を喚起してくれる。
讀書の樂しみが凝縮されたやうな作品だ。
この作品を讀んで、キリスト教の成立時代に何があつたのかを知りたくなつた。
2006年4月19日讀了
![]() | ダ・ヴィンチ・コード(上)角川書店このアイテムの詳細を見る |
2006年4月16日讀了
![]() | ダ・ヴィンチ・コード(中)角川書店このアイテムの詳細を見る |
2006年4月18日讀了
![]() | ダ・ヴィンチ・コード(下)角川書店このアイテムの詳細を見る |
2006年4月19日讀了
コメントありがたう!
小説「ダ・ヴィンチ・コード」はじつに面白かつた。
暗號や聖書の謎・・・
好奇心をくすぐつてくれました。
映畫のはうは「別もの」と割りきつて觀れば、それなりに面白いですよ~
暗号や謎解き、私には面白かったです。
映画は来週ぐらい見に行こうかと思っています。
美術館や建物や町の風景がどんなかを映像で見たい。
内容はあまり期待せずに行ってきます。
文庫で3册ですが、ふと氣づいてみると、たつた2日の出來事なんですよね。
確かに時間の經過が分かり難いです。
讀んでゐるといつのまにか時間がたつてしまつてゐて、讀者の時間の經過も分かり難いです。
先日、映畫を觀て來ましたが、映畫はこの作品のダイジェストになつてゐました。
面白いことは面白いのですが、私が原作で感じた魅力は表現されてゐませんでした。
映畫もひとそれぞれに見方が違ふかもしれませんが・・・
コメントありがたうございます。
映畫化されたといふことで讀んでみましたが、面白いですね~
次々とページを繰つてしまひました。
かういふ作品を英語では「ページ・ターナー」といふさうです。
映畫化に際しては教會のロケがなかなか出來なかつたと聞いてゐます。
バチカンとしては、かやうな映畫を作るのに協力するわけにはいかない、といつたところでせうか。
本作はいろいろ物議を醸しましたが、純粋に知的冒険旅行を楽しむという点では十分に満足のいく一作になっているのではないでしょうか。また、アクションシーンとのバランスもよく、一読巻を置く能わず、という一種ローラーコースター的な娯楽性をも両立しているあたりが希有な存在となっているのではないかと思います。
コメントありがたうございます。
私もこの本でキリスト教の成立ちに興味をそそられました。
イエスが神の子であるといふのは、革命的な?思つき?なのでせうね。
新約聖書が樣々な文書を取捨選擇して編集されたものだといふことも新鮮な驚きでした。
さういへば、少し前に、「ユダ福音書」の記事が新聞に掲載されてゐましたね。
面白いなあ!
本だけでも面白いですが、その背景にも興味しんしんになってしまいました。
キリストを神とするか人間として扱うかを会議で決めてたって新たな発見でした。
コメントありがたうございます。
この作品は、さらに知識を得たくなり、ヘタをすると泥沼にはまるといふ意味でも、まさに「禁斷の書」ですね。
映畫はあまり觀ないはうなのですが、これは見てみたいと思ひました。
樂しみですね~!
コメントありがたうございます。
「ダ・ヴィンチ・コード」はミステリーとしても面白かつたですが、古代史の觀點からも面白いですね。
イエスといふ人物の人としての姿が彷彿として來ます。
日本の古代史も面白いですね。
私は蘇我本宗家にも興味があります。
彼らの出自は巧妙に消されてゐますので、それだけに謎が魅力的です。
国内でも、蘇我入鹿邸が甘樫丘に発見されたり、飛鳥板蓋宮(いたぶきのみや)の地が特定されたりしていますね。
新たな展開を期待したいiina~。
コメントありがたうございます。
「たうだう」はもしかして「歴史的假名遣ひ」でせうか?
さうだとすると、同志のやうで、たいへん嬉しいです。
關聯本を讀んだり、關聯するキーワードを調べたりと、素晴らしいですね~
私も、荒俣宏の「レックス・ムンディ」を讀んでみやうかと思つてゐます。
この分野は謎めいてゐて面白さうですね!
たうだう家の夫も妻も先日読み終わりましたよ。
二人で、内容についての会話もなかなか楽しいものですね。
今度は、妻が関連本を買ってきたので、
それを読んでいるところです。
わたくしめも、ネット上で
「テンプル騎士団」「レンヌ・ル・シャトー」なんかをキーワードに検索して
出てきたサイトを読みふけっているような状態で。。。
すっかり、はまってます。
コメントありがたうございます。
この作品の讀後感は、なんといふか、暗い建物から扉を開けて外に出たやうな感じでした。
自分の知らないことがたくさんあつて、それを氣づかせてくれたので、これから少し調べてみやうかと。
このテーマに關する他の本も讀んでみたくなりました。
基本的に、「とんでも本」が好きだつたりするもので(笑)
ジャン・レノ扮するフランス警察の警部の役どころもなかなかでしたよねぇ。
ダヴィンチの絵画に隠されているもの、ディズニーのアニメに隠されているものを是非探求したくなったりし。
しかし、最後のソフィーの家族の秘密には、ちと??って思いました。
まぁ、それがフィクションの世界だから…と言われてしまうと、仕方ないのかもしれませんが。
本日はこの記事しか読ませていただいていませんが、また、是非伺います。他の作品の書評を次に何を読むかの参考にさせてください♪
コメントありがたうございます。
イエスはキリスト教でキリストとされてゐますが、一方で歴史上の人物でもあります。
イエスの實像がどのやうなものであつたのか、興味をそそられるところです。
「人」がいつ「救世主」となつたのか。
新約聖書の世界はまだまだ謎に包まれているやうですね!
キリストを「人」として扱うことは、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」一つから得られるコードだけでも、その内容・量から時の経つのを忘れる。
コメントありがたうございます。
下卷の中ほどといふことは・・・
うんうん、まだ面白くなりますよ~
樂しんでくださいね!
ところで、chappyさんも虎ファンなのですね。
けふはなんとしてでも兎狩り!
勝つて欲しいですね~
おいらは未だ読み終わってないっす(遅)。
今、下巻の中ほどです。
終わったらまたお邪魔します。
それでは。
確かにソニエールの暗號はわからんですね。
あれは孫娘が暗號の專門家で、しかも宗教象徴學者とペアで初めて解讀可能でせう。
仰るやうに、
そんなんわかるかいっ!
と思ひながら(時に怒鳴りながら)讀みました(笑)
ちなみに、あれ、修道會や祕密結社、ダ・ヴィンチなんかは事實らしいですよ~
あたしも友達から借りて一気に3巻読破しました(笑)
面白くって次どうなるの?どうなるの?!って展開が
気になる気になるっ(^^;
急に場面展開して追いつくのに大変だったけども
めちゃ楽しめる内容でした。
ダ・ヴィンチやシオン修道会などいろんなモノ絡めてよく
ここまで話作ったモノだと感心感心(笑)
キリスト教が急に生臭いモノに感じてしまいました(^^;
しかしソニエールの暗号って難解過ぎッ!
オッサン、ひねくれとるわッ! 理解るかッ!←思わずツッコんだ(笑)
物事、直球勝負が大好きなたかはしです(^^;