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仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

プチ・ハイキング その3

2010-12-22 18:13:43 | 寫眞日記




15日 17日 に次いで、プチ・ハイキングの3囘目。
今囘は、家から下ることなく、ダイレクトに稜線に登らうと思つた。
道があるかどうかわからないが、とにかく行つてみよう。

穗高の散歩で出かける公園の横を通り、そのまま北へ登る。
やがてマンション群が現れ、その裏手は山となる。






駐車場の横に山へ向つて伸びる小道があつた。
正面には小さな澤があり、それを堰止める堰堤がある。




堰堤の手前にこんな柵があつた。
これを乘り越えて入つてみたら、家庭菜園らしきものがあつた。




道は家庭菜園までで終はり、堰堤を越える道はない。
かすかな踏み跡をたよりに堰堤を高卷かうとしたのだが、堰堤の上流に降りるところが危なつかしい。
左手にさらに小さな澤状の凹みがあつたので、そこを登ることにした。
ところが、これが難儀だつた。
傾斜は45度を超えてゐるし、なにより足場が落ち葉で覆はれてゐて、その下の腐葉土が柔かいので滑りやすい。
靴先を蹴り込んだり、靴底のエッジを斜面に立てたりするのだが、それでも手を使はないと不安定だ。
手を使ふと云つても、腐つた木が多くて體重をかけられない。
太腿ほどの太さのある木を掴んだら、脆くも折れてしまふ有り樣。
なんとかだましだまし木をバランスの補助にして強引に登つていつた。
寫眞は足元のしつかりした、やや傾斜の緩やかなところで撮つたもの。
平坦なやうに見えるが、これでも45度は超えてゐる。




滑りやすい斜面に惡戰苦鬪しつつ登つていつたら、左手の斜面が明るくなつてゐるのに氣づいた。
もしかすると、あの上は支尾根に出るのではないか。
かういふ時、左右の斜面のはうが傾斜が急なのは地形からも明らかなのだが、それでも賭けてみる價値はある。
淡い期待を抱きつつ進路變更、左の斜面を登ることにした。




さらなる惡戰苦鬪の末、小さな支尾根の上に出た。
南西方向に少し展望が開けた。
足元がしつかりしていることの倖せを噛みしめる。
こんな感覺、じつに久しぶりだ。




支尾根の上には明瞭な踏み跡が付いてゐた。
これでひと安心だ。




傾斜は急ながらも、氣樂に踏み跡を辿つていつたら、フェンスが見えた。
どうやら主稜線に出るらしい。




主稜線上には廣い道がつけられてゐる。
まるで「高速道路」だ。
ここまで來れば、もう山登りではない。
家からここまでちやうど1時間。




主稜線上の「高速道路」のお蔭で、稜線に出てから20分あまりで中山連山の最高峰に着いた。
17日に登つた時は自宅から一度下つて中山驛を經由したのだが、その時は1時間45分かかつた。
約25分短縮できたことになる。
寫眞は頂上から北を見た樣子。
山肌が削られて茶色く見えてゐるところはゴルフ場らしい。




下りは「高速道路」を引き返した。
登つて來たところを下るのは危險なので、頂上へ登つてくる途中に見つけたフェンスの切れ目を調べてみた。
しつかりとした踏み跡がついてゐる。
どうやら下つて行けさうだ。




こんな道を下つて行つた。




木々の枝の間に、登つて來た中山の頂上が見えた。
いま下つてゐる支尾根は、登つて來た支尾根のひとつ西の支尾根のやうだ。




基本的には明瞭な踏み跡が續き、快適な下りだつたが、最後にイヤな箇所があつた。
踏み跡が跡絶えて、腐葉土でぐずぐずの斜面をトラバースする破目になつたのだ。
足を滑らしたら、急斜面を轉がり落ちて大怪我をするに違ひない。
その難所を愼重に通過して、少し下ると駐車場が見えて來た。
登る時の駐車場からは100mほど離れた駐車場だつた。




いつもの公園の横にあるスーパーでビールを買つて、ひとりで祝杯。
やつぱり山から降りたらビールに限る!
ビールの左に見えてゐるのが登つて來た山。

けふ登つたルートは、二度と登りたくない。
道のない山を登るのは好きなのだが、腐つた木が多過ぎていかん。
登るなら、下つて來たルートのはうがいい。
イヤなトラバースがあつたが、愼重に登ればなんとかなるだらう。
登つたルートと比べれば百倍はマシだ。






<使用カメラ:Canon PowerShot G11>









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