仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

「魔神の遊戯」 島田荘司

2006-07-02 21:40:53 | 讀書録(ミステリ)
「魔神の遊戯」 島田荘司 

お薦め度:☆☆☆+α
2006年6月26日読了


舊約聖書の復讐の神は、エホバとかヤーウェとか表記される。
この本ではヤーハエと表記されてゐるが、この表記は初めて目にした。

それはともかく、「魔神の遊戯」といふタイトルはよく附けたものだ。
まさしく、「魔神」が行なつたかと思ふやうな、殘虐な殺人事件が繰り廣げられてゐる。

舞臺はスコットランドのネス湖の近くの寒村ティモシー。
オーロラの出現とともに魔神の咆哮のやうな音が聞え、連續バラバラ殺人が發生する。
まるで魔神が力任せに引き千切つたやうなバラバラ死體。

これほどまでに常軌を逸した殺人事件を、御手洗潔はいかに解決するのか?
犯人が誰であるかはわからないものの、讀みすすめていくにつれ、私は探偵役の御手洗に違和感を感じた。
その違和感を覺えた原因がわかるのは、最後に事件の全容が明らかにされた時だつた。


2006年6月26日讀了


魔神の遊戯

文藝春秋

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