Ｓ社の入社日決定

３月５日（月）に呼出しの電話があり、けふの午後、Ｓ社に行つて來た。

入社日は、給與が２０日締めといふこともあり、３月２１日に決定。
どこの會社の人事もさうだらうが、３月後半は昇給やら入社式やら新人研修やらの準備で、何かと忙しい時期だ。
どうせなら少しでも早く入社して欲しいといふことだらう。

年收は前囘聞いてゐた通りだが、賞與の對象期間の關係で初年度は提示額より１ヵ月分ほど少なくなるらしい。
私は初年度での希望額を云つたつもりだつたので、これは正直なところ殘念だつた。
ただ、これから９年ほどお世話になるであらうことを思ひ、最初から金のことで揉めるのもイヤだつたので、その年收條件に異議を唱へるのはやめておいた。
人事制度や研修制度など手をつけるべきことは多いので、それらの課題をクリアして會社に貢獻すれば給與は上がるだらう。

部下は３人。
３０代半ばが２人、２９歳が１人。
それぞれ、ひとりづつ應接室に來て、挨拶をしてくれた。
給與や社會保險などのルーティン業務は任せておいて大丈夫らしい。
ただ、人事制度改定などの業務にまで彼らの手が廻るのかどうかはわからない。
入社してから、彼らの目先の忙しさが一段落した頃合を見て、業務分析をしよう。
その上で、多少の負荷がかかるとしても、やるべきことを成し遂げるためには我慢して貰ふ必要があるかもしれない。

入社關係の書類を渡された。
いづれも見慣れたものばかりなのだが、保證人２名の記名捺印を貰ふ書類があつた。
昔はあたりまへのやうにどこの會社でもあつた書類だが、現在では珍しいのではないだらうか。
社員による業務上横領などの事件が起こつた際に、保證人にその債務を請求できるのかどうかは微妙な線だと思ふのだが、社員に心理的ブレーキをかける意味はあるのだらう。

２１日までにしておかなくてはならないのが雇入時の健康診斷。
かかつた費用のうち所定の額までは會社が負擔するらしい。
その所定の額以内で濟めば良いのだが。
もうひとつはスーツ。
１７キロ減量した時にスーツを購入し、以前のスーツは捨ててしまつたのだが、その後１２キロ太つたためにズボンがパッツンパッツンで苦しい。
安物でいいから２着ほど買つておかなくては。

事務手續的な話は３０分もかからなかつたが、その後、現状の人事制度などについて質問し、答へて貰つてゐるうちに２時間半が過ぎてゐた。
私の目からもいろいろな課題があることがわかつたが、それらをどう解決していくか。
多くの人を卷きこんでいかないとスムーズに進められないだらう。
社長が何でも決める會社ださうで、とにかくキーパーソンは社長。
さういふ意味では、けふ社長に會つておきたかつたのだが、あひにく出張中。
入社してから初めて會ふことになるが、それまでに人事に關する私の考へを纏めておかうと思ふ。
まづは方向性だけでも社長とベクトル合せをしておかないと、效果的な改革は出來ないだらう。