２月１２日（火）

クライスラーのヴァイオリンでメンデルスゾーンの協奏曲を聽いた。
なんと甘美な演奏か。
１９２６年の録音だといふから、８０年以上前。
當然、音質は良くないが、小雨のやうなノイズは聽いてゐるうちに無意識に排除できる。
むしろ、ロマンティックなヴァイオリンの音色に感動してしまつた。
オールドファッションでもこころに沁みてゆけば、それはそれで良い。
珍しく最後まで聽いて、眠つたのが２時過ぎ。
目が醒めたのは７時過ぎ。
なかなかシュラフから出られない。
７時２０分になつて、意を決してもそもそと起き出した。
外はどんよりとした空で、どうやら今しがたまで雨が降つてゐたやうだ。
道理で調子が惡いわけだ。
嫁はんと穗高くんは散歩に出てゐる。
彼らが歸つて來たら朝食だ。（07:40）

かつての部下に笑顏で「おはやうございます」といはれただけで、一日しあはせな氣分になれた。
根が單純なのだ、私は。
それでも、けふは６時半まで會社にゐるつもりだつたのに、５時半で退社。
午後から頭痛がしてならなかつた。
天氣の所爲だらうか。

ヤフオクでシューリヒト＆ＶＰＯのブルックナー８番を落札。
じつは、この曲、チェリビダッケのＣＤを持つてゐるのだが、怖くて聽けないのだ。
なにせ２枚組・・・
シューリヒトなら薄味で１枚ものなので、まづはシューリヒトの演奏で聽かう。

今晩の「ナイト・キャップ」は、クライスラーのヴァイオリンによるブラームスのコンチェルトに決めてゐる。
眠りにつく前のひとときが樂しみだ。（22:51）