鼻から猫の毛

札幌から東京にやって来たババア一人、猫一匹

猫が思いを馳せる時

2011-06-18 08:27:40 | 
むかーしむかしの話。
当時住んでた家の近所に「フラッフィー」という名の猫がいた。
今思えば、カムに似てる。
黒っぽい長毛種(正確にはサビ猫で毛が長い)で
結構な年だった。
住んでた家のバックヤードにいつも来ていて
ぽーっとしてるの。

フラッフィーはあたいがその家に住む前に
お隣さんに住んでいたらしかった。(ご近所で有名な猫だったらしい)
飼い主のお爺さんが死んだので、娘さんが引きとって
少しだけ離れた場所に引っ越したのだが。
フラッフィーは毎日うちのバックヤードにきていた。
何する訳でもなく、ぽーっと座っていた。
別に娘さんが嫌な訳でもなさそうで、
気がすんだらちゃんと家には帰っていたようだ。

フラッフィーは。
そのバックヤードでいつも、何を思ってたんだろう。
お爺さん、どこいったんだろうって思ったのかな。
あたいが洗濯物を干している時に声をかけると
逃げるわけでもなく頭をなでらせてくれた。
「つまらないものですが」とノミもいっぱいくれた(涙)。
Flea bitesで熱が出たのは、あれが初めてだった。

猫は薄情とか人につかないとか言われる。
フラもきっと、場所についていただけかもしれない。
でもあたいにはその時
彼は誰かを思って座っていたように見えた。

猫は、思いを馳せる生き物だと思う。


2 コメント

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フラッフィー (ミミ)
2011-06-19 08:11:49
ってなんとなくワンちゃんみたいなネームだね

猫は家に、犬は人に執着すると良く聞くよね
私もこの年になって特にアメリカくんだりに
住んでるとね、子供の頃に住んでいた家を訪れて何をするでもなくぼーっとお爺さんやお婆さんの匂いに包まれていたいとか(もうとっくにその家も祖母も存在しないのだけど)
思う時があってフラッフィー氏の気持ちは
なんとなーくわかるかなぁ ってか 笑
でも、このフラ氏の場合、毎日来られるような場所でラッキーだったかもね 
私は又今日も犬猫アダプションイベントでボランティアをしてきたんだけど、ついこの前の竜巻の被害をこうむった他州から来たというワンちゃんも結構いたし、遥々プエルトリコからとかからも… 私と同じで“ノスタルジア~気分”に浸りたくても遠すぎるっつうの 笑
幽体離脱しそうになるくらい思いを馳せる 爆
人間以外の動物もきっと同じかもね
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ミミ様 (solo_pin)
2011-06-19 09:57:31
望郷の念と言うやつですね。
ありますね、そういう気持ち。

ボランティアお疲れ様です!
そうか、家を無くした人たち動物たちもいる中で
家にちょいちょい来れるフラはまだ
幸せだったかもしれませんね。
幽体離脱て(笑)。

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