カタクリの鱗(りん)茎(けい)から採った澱粉(でんぷん)を片栗(かたくり)粉(こ)という。市販品はジャガイモ、サツマイモから採った澱粉で、片栗粉を使った料理を食べたことがありますが、大変おいしいものでした。葉、花、ツボミすべてが山菜として食べることができます。
民間薬としても、片栗粉を熱湯でといて食べると書いてあります。カタクリが身近に沢山あった頃の話で、今では少ない植物として自然保護の観点 . . . 本文を読む
池や沼の岸辺を彩り、風にしっとりとなびく細く長い葉。ガマ、コガマ、ヒメガマの3種類。葉はくるくるとねじれて表裏がなく、松葉と同じく太陽がまんべんなく当たる。観察会で「この葉のように裏表なく生きたいものです」と言う。葉の断面は、飛行機の翼のように流線形で風に強い構造となっています。夏にロウソク状の雌花群とその上に黄色の花粉をつけた雄花群をつけ、受粉して赤褐色の果(か)穂(ほ)となる。葉、花粉、果穂 . . . 本文を読む
キブシは落葉小高木で、春に先立って多数の黄色花を穂状にたらし、カンザシのようで「あぁ、春がやってきたなあ」と感じることができます。
雌雄異株。雄花は色が濃く、雌花はやや小ぶりで緑色を帯びています。花の中をのぞくと、雌花には雌しべが一本大きく顔を出しています。
黄色い花穂が藤の花房に似ているせいか、黄藤(きふじ)と呼ばれています。黄色の花の咲くフシの木の意味で、キブシ。豆球の果実のなる「フシ」 . . . 本文を読む
庭のクロモジを剪定して出てくる枝を削って楊枝(ようじ)を作り、それで歯の手入れをしています。
楊枝とは、カワヤナギの枝を意味し、柳など繊維に富んだ木の枝の端を噛んだり、石や槌で叩くとササラのようになり、これで歯を磨く。インド、バングラディシュ、パキスタン、中近東、アフリカではジャイトゥーン、ニームトリーなどの木の枝やキビガラ、ナツメヤシの葉柄を歯ブラシとし、歯の表面ばかりでなく舌も軽くこする。日本 . . . 本文を読む
クスノキ(楠・樟)は、路、公園、学校など身近な場所に植えられています。自然観察の対象として面白いし、役に立つ木です。
アオスジアゲハやクスサンの食樹。果実は緑色の球のようで、秋に紫黒色に熟して鳥がついばんでいます。アボガド(クスノキ科)と大きさは全く違うけれどそっくりで、ニッケイの果実はもっと似ています。枝、幹、根をチップ状にして(葉でもよい)、水蒸気蒸留すると簡単に樟脳(しょうのう)が得られ . . . 本文を読む