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幸せの植物楽

自然の力をプレゼント。
身近な植物に託した想いや、日常雑記を心のままのびやかに表現したい。

爪楊枝の木のクロモジ

2012-10-24 09:17:49 | 植物
庭のクロモジを剪定して出てくる枝を削って楊枝(ようじ)を作り、それで歯の手入れをしています。
楊枝とは、カワヤナギの枝を意味し、柳など繊維に富んだ木の枝の端を噛んだり、石や槌で叩くとササラのようになり、これで歯を磨く。インド、バングラディシュ、パキスタン、中近東、アフリカではジャイトゥーン、ニームトリーなどの木の枝やキビガラ、ナツメヤシの葉柄を歯ブラシとし、歯の表面ばかりでなく舌も軽くこする。日本でも木の枝の楊枝を房(ふさ)楊枝(ようじ)といっていました。昔アメリカのウイリアムバークの開拓コロニーでは甘草の根を噛んでササラ状としニッケイの粉を付けてみがいていたそうだ。元祖デンタルフロスは、ベルベル人(ババリア人、モロッコなど地中海南岸に住む)は、チャルマウスという樹皮の細くて丈夫な繊維のスルメを裂くように取り出して使う。なお、カワヤナギからチャルマウスまで、国立国会図書館の文献で調べました。

手作りの楊枝は、歯ブラシでは、どうしても取れにくいプラーク除去に重宝しています。
80歳で20本の歯を残そうという8020運動というのがあります。しかし、現実は55歳で20本以下、60歳で16本、70歳で8本、80歳で5本と永久歯28本の平均残存数だそうです。歯の喪失の原因は、虫歯と歯周病が多く、防止はプラークの除去、定期検診、ストレスの少ない生活習慣、栄養バランスの取れた食事だそうです。

歯に関する薬草を少しご紹介しましょう。これは、昔のことで、歯医者さんに行かなければ治りません。
・軽い歯槽膿漏にハコベ塩 乾燥ハコベをよく刻み同分量の塩を入れすり鉢ですり、歯磨き粉の代用とする。 ・口内炎に陰干ししたナスのヘタ5、6個を土瓶に入れ、5合の水を3合ぐらいになるまで煎じ、少量の塩を入れたので一日2、3回うがいをする。確かナスのヘタを黒焼きし、塩を混ぜて歯磨きにする方法も聞いたことがあります。(効果を保証するものではありません)
クマ笹を水で煮出しに詰めたエキスに塩を入れ歯磨き代用で歯槽膿漏、口内炎の予防や痛みの緩和になるそうです。笹は防腐効果があり、笹団子、笹飴、チマキなどに用いられ、笹の新芽を食べるとビタミン、ミネラル、たんぱく質などの補給になるそうです。(効果を保証するものではありません)
・ ウコンの仲間の莪蒁(がじゅつ)に塩を加え歯磨するのもいいそうです。ガジュツ粉末は、薬局で恵命我神散という名で胃腸薬として販売されているのを歯磨きに利用するそうです。
ともかくデンタルIQを増して、8020を目指しましょう。心がけ一つです。

 自然観察会でたまに、どうしてクロモジというの、と聞かれることがあります。木肌が黒く文字のような斑点があるからという話がでますが、どうも室町時代ごろから宮中奉仕の女官が衣食住について、庶民と違う一種の隠語とか暗号のような言葉、つまり女房(にょうぼう)詞(ことば)であるというのが、最近の説。「しゃもじ、かもじ、ゆもじ、そもじ、おめもじ、おひや、なすび、かぶら。田楽におと付け、さらに楽を省きおでん。当時ネギをキと言い一字なのでひともじ、ニラは二文字なのでふたもじ」と言った。クロモジの木から作った黒楊枝を、クロにモジを付けて隠語としたという。シロモジやアオモジは、単にクロモジからの派生。言語学者の金田一春彦先生、深津正先生のご本にも書いてありました。その他楊枝にダンコウバイ、アズキナシも用いた。








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