万葉集を片手に奈良の大和(やまと)三山(さんざん)を歩いた高校時代の夏休み、紅色の可憐な花との出会いを思い出す。関東では白色が多いが、淡紅色もあります。
センブリ、ドクダミと並んで民間薬の代表選手。昔、下痢止めの妙薬として即効があったので現の証拠の名がつけられた。別名、薬効から、現の奇特、験の証拠、験の草、医者殺し、医者倒し、医者泣かせ、赤痢草、下痢止め、くすり草などといっていた。 方言は沢山 . . . 本文を読む
ジンチョウゲに春、クチナシに夏、キンモクセイに秋の訪れを感じる方は多いことでしょう。
花の香りは、不思議と思い出に重なります。「かぐわしき花よ 花キラメキ 胸高鳴り 高く高く 空を飛ぶ」。
ジンチョウゲの仲間のガンピやミツマタは、優秀な和紙原料であり、ミツマタは紙幣となる。紙幣のデザインが大幅に新しくなると、紙幣印刷機は元気よく回っていることでしょう。
春されば まず三枝(さきくさ)の 幸 . . . 本文を読む
生葉をちょっと噛んだだけで、口の中にパーと強い甘味が広がります。でも、青臭い臭いがするし、少し苦味もある。
ノンカロリーの天然甘味料として、今では多くの人が知っていますが、ほんの20年前ぐらいは、珍しい植物でした。南米パラグアイやブラジルの国境付近が原産で、現地の人は16世紀ごろすでに甘味料として利用されていたそうです。
日本には1971年に導入されたと書いてある本が多いですが、1969年合成 . . . 本文を読む
畑で、夏カンカン照りになってくると、地面から湧いて出てくるように、元気なスベリヒユが目立つ。根元から赤褐色に枝分かれして広がり、まるで茹でたてのタコの足のようです。
抜いたままにして置くと、ひっくり返っていようが、しっかりと根が張ってくる。ハサミで細かく切っても、ヒトデのように増えてしまうほど繁殖力が旺盛です。
悪魔が宿っているとしか思えない。そういえばタコ、イカ、大エイのことを英語でデビル . . . 本文を読む