ようやく三が日が明けます。
毎年、12月中旬から1月中旬にかけての1ヶ月を有効に過ごす方法はないものかと思ってきましたが、この年末年始は『御料局測量課長 神足勝記日記 ー林野地籍の礎を築く―』日本林業調査会(J-FiC)を刊行できたおかげで、次の課題に取り組むべく、あれこれと見直しができました。
そこで、少し近況を兼ねて書いておきたいと思います。
すでに、以前に作成した『明治期皇室財政統計書』(法政大学日本統計研究所、1992年)の続きとなる『大正・昭和期皇室財政統計書』の各年版も累年版もデータ作成が終えました。また、『戦前期皇室財政統計』(同、1995年)も、前は株式年鑑や株主名簿・社史をもとに数値を組み立てましたが、今回は、情報公開法制定によって宮内公文書館の原資料が利用できるようになりましたから、これに基づいて累年版も各年版も(数社の株式引受事情が不明なのを除いて)作業を終えました。
都合1000万円もあれば片付くほどのものです。このデータを希望される研究機関・大学などがありましたら、ぜひお申し出のほどを。「作成者大澤と記す」という条件のほかは、無償提供します。
また、先ごろこのブログで高木三郎『皇室会計法規大意』や池田秀吉『講師会計法規要義』について紹介しましたが、酒巻芳男『皇室制度講話』などの関係書をもとにした『宮内省財政会計要義』(仮題)も作成を終えましたから、自分としての課題は終わっています。これについては、発表方法を検討中です。
もう一つ、上記の『神足勝記日記』にいくらか注記・引用した『御料地測量簿』もデータ作成ができています。これについても上記と同じ条件で提供する用意があります。興味あれば、お知らせください。
さて、今後は、20年かけて「御料林の実態・経営分析」をやりたい。これが、『神足勝記日記』の刊行がなった、この年頭に考えていることです。
そのためにも、上記のものをできれば早くに片づけたい。さもなければ、寝かせておいて遺産となるだけ(笑)というのが現況です。
このブログも、こういうことを書く分には、自分にとって役立ちますが、読む側にとってはつまらないでしょうから、どうしていくか検討中です。
では。