私のお気に入り宝箱

楽しいこと、うれしいこと、思ったことをあれこれと・・・

森さんシリーズ

2011-09-12 | 読書
数奇にして模型読みました。


どこまでも理数系の小説の思えるのだけれど、
「はあ~そうなるのか・・・」と

「まさかあなたがはんにんとは・・」
と、ひらがなで言うような感じでしょうか。

悲しさと“はかなさ”みたいなものが感じられ、
いつもの萌絵ちゃん犀川先生コンビの活躍はいつもに比べて、おとなしめ。
事件に関係する彼と彼女の関係、いつもよりも希薄に感じられたり、
それが、ちょっと寂しかったり。


私の中では、イメージがあんな犀川先生と、こんな萌絵ちゃんと出来上がって読んでました。

それはそれぞれ、読者によって違うのだろうけれど、
なんだか理系という感じはずっとありました。
どこがと言われると、難しいですね・・・

読まれた方たちの、受け止めた印象にもよりますから。


そして、S&Mシリーズもあと、1冊。

その最後は有限と微小のパン

これまた、終盤第10章で、
エレベーターから降りた人を知って、
「え~」
ちょっと大きすぎました。

でも、びっくりとしたとしか言いようがないです。
たぶん、同じところで同じ状態になった人は多いはずです。


S&Mシリーズ1巻のすべてがFになる
真賀田四季博士が再登場で、1に登場した研究員島田さんも登場。

理系な文言があふれて、やっぱり理系と思ったけれど、
文言だけではなく、考え方も理系ではないですか?(誰に聞いてる?)

ダークルームのシステム、あり方が、
凡才の私には、わかりにくくて・・・

真賀田博士、この理由のためにこんなシステムを作ったのだとしたら、
やっぱり天才の考えは、私にはわからないのです。



なんでこんな画策ができるんだろうとか、
どんなトリックを使ってるの?とか、
考えていたことが、ひっくり返される感じは、
今はもういないを読んだ時の、
「こちらが姪の・・」を読んだ時と似ているけれど、
あちらは、楽しい驚き、
こちらは、こわい驚きという違いがありますね。

だって、こんなのあり?とも思い
もしあったら、こわいかもとも思いましたから・・。

あ、この犀川先生萌絵ちゃんは、
ふつう人が生きている間に経験する何倍もの、
体験しない人のほうが多いんじゃないかということを、体験してます。絶対。







このシリーズの文庫、表紙が新しくなりました。
まだ2冊だけみたい。
娘が「新しい表紙もほしい。」と言い出ださないかと思ったら、
もう知っていたけど、見たことはないと。

中身は一緒だからね。





読書のカテゴリー、読み返してみると、
あらすじすら追ってなくて、なんのこっちゃとも思えてしまいましたが、
もしまだこれから読まれる方がいらっしゃったら、
推理小説、犯人やトリックがわかると面白さ半減ですものね。

と、自分にいいわけ・・・





コメント
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