マーサの昔話

デジカメでの景色や花、動物などの写真
海外体験談、今日の一品、糖分控えめ?なおやつ等‥‥‥

濡れていた布団・・・尿失禁じゃないです

2009年07月22日 | Un fenómeno sobrenatural
 
 マーサの昔話、今晩お話しするのは、メロンで有名な伊良子岬です。
 
 仲良し3人組、鳥取の旅で一緒だった佐奈枝とぽっちゃりの美知子と伊良子岬へ
海水浴に来たのですが、ちょうどお盆に来たので、波もかなり荒くなってました。
 なので、海水浴はやめて、花火大会と船上パーティーがあるので、そちらの方で
楽しむ事になりました。 地元の若者達との合同コンパの様なものです。

 大型の船で、ビール飲みながらダンスをしたり、花火を見たり、メロン割り
(これが、固~い)結構、大勢の若者達が集って、とても楽しく時間を過ごすことが
出来ました。 パーティが終わってから、その中の一人が「肝だめししよう~ぜ。」
って言い出したのです。 皆、好きなんだね。 夏期限定の定番お遊びだ。

 「遊歩道の先に荒れた無人のお寺があるから、ペアで行ってメモ(お札の代わり)
を置いてくる事!」 3人それぞれ、地元の青年と手を取り合って行くのだ。
 でもよく考えてみたら、皆、お酒飲んでいるんですよ。 ちゃんと案内できるのか?
 ペアで行くのだから、途中で襲われるかも?でしょう? それ位、理解してから
行ってよね。 と小声で友人2人に忠告した。 先ず、私達が一番だった。
 相手は、民宿やの息子さんでした。  私は手を握らずとも、大体、道は把握?
できているので、二人で、話しながら行く。

 さっさと歩く私にびっくりしていた様でした。 

 「君、地元の人みたいだね。凄く、この道に慣れているね。この近所で生まれたの?」

 「いいえ、全く初めてだけど。 勘というか、大体どこでもこんな調子よ。」

 「それは、便利いいよね。 迷子にならないし。」

 「ええ、子供の頃から、迷子の経験はないのよ。」

 「ふ~ん。」
 
 そんな話をしていたら、もう無人の荒れた寺に着いたので、境内にメモを置いて帰る。
 ところが、帰りは行きと違って、急に足取りが重くなった。

 連れの青年も少し、異変を感じていたようだ、彼にも少し霊感あったのかな?
 二人とも腹痛がしてきたのだ。 それでも、10分という速さで戻って来たが、彼は
腹痛がひどくて、帰宅してしまった。 私も早く旅館に帰りたかったが、後二人を
おいて行けないので、お腹を温めるようにして座って彼女達の帰りを待っていた。

 50分かかって、佐奈枝ペアと美知子ペアが帰って来た。 その時は、もうお腹の
痛みもなくなっていた。 その後、喫茶店で帰った彼のうわさ話をしていたのです。
 幼馴染の二人が言うのには、彼は、よく霊体験しているらしく、“霊がよく憑いて
くる。”と言っていたらしい。

 その時は、大抵お腹が痛くなるそうなんです。
 やはり、ただものではないと思ったけど、私よりもずっと強いものをもっている
と感じました。 そんな話ばかりだったので、陰気くさくて面白くもないから
友人が帰ろうって言い出し、お開きになったのです。

 3人で料理旅館に戻って来ると部屋には既に、お布団が3人分並べられていました。
 美知子は、海側の端の布団がいいと言って、肌布団をパッと捲くったのです。
その時「キャ~」と甲高い悲鳴が・・・「どうしたの?」本人は、「嫌~。」と言って
廊下へ走り去ったのです。 何が起こったのか、佐奈枝とおそるおそる布団を見に
行くと、何と一面、水を撒いたかのようにびしゃびしゃに濡れていた。 佐奈枝も
悲鳴をあげて出て行った。 私は、臭いをかいでみたり(笑)小便であるわけが無い…
 周りを見回したり、何故こうなったのか調べていました。
 名探偵コナンのように。 暫らくして、美知子が、旅館の旦那さんを連れてきた。

 旦那さんが言うのには、「エアコンの水が漏れたようだ。すぐに、布団を代えるから。」
 その時、私は「旦那さん、すいませんけど、他に部屋ありませんか?」と言った。
 「あるけど、3人じゃ狭いから、駄目だ。 この部屋で我慢して下さい。」
 「いえ・・・その狭い部屋で結構です。 ここでは、休めません。」聞いていた
2人も「お願いします。」

 そんな訳で、こちらのわがまま? を通してもらって、部屋を代えて頂いたのです。
 私が調べた時、エアコンは窓側ではなく扉の横にありました。 関係ありません。
 でも、あの水は、霊の仕業では無い事もわかりました。 霊のものならば、特殊な
臭いがします。 あれは、無臭でしたので、誰かの嫌がらせか何かだと思いますが・・・
 はっきりしたことは解りませんでした。

 それにしても、布団を濡らす霊なんて聞いた事がない。 昔、タクシーのシートを
濡らす霊が出たのは、よく聞いた話だが・・・ 1959年9月26日和歌山県潮岬の西に
猛烈な勢力を保ったままに上陸し、5000人以上の死者を出した伊勢湾台風。

 この後、タクシーの後席を濡らす幽霊が現れる様になりました。 伊勢湾台風の
5年前、1954年に来襲し青函連絡船「洞爺丸」を沈め、1700人を超える犠牲者を
出した台風15号(通称洞爺丸台風)の記憶も生々しいまま、更に甚大な被害を
もたらした台風は「タクシーに乗って、我が家に帰る死者」と言う切ない怪談を
生み出したのです。水害で亡くなったから、シートが濡れる。そう言う事の様です。

 私達が生まれる前の大昔の話で、今や、話題にもならないほどです。 でも
奇妙な事が起こる時は、続きやすいので、場を変換する事も一理あるようです。



 


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