マーサの昔話

デジカメでの景色や花、動物などの写真
海外体験談、今日の一品、糖分控えめ?なおやつ等‥‥‥

真夜中の訪問者

2014年04月26日 | Un fenómeno sobrenatural



 去年の10月、9月に続いて2回目のお遍路に行った時の話です。

 バスツアーで知り合いになった女性から、昨晩の不思議な出来事について聞きました。

 遍路ツアーが用意した、丸亀の一流ホテルでの事です。 

 私達に割り当てられた部屋は、全てシングルルームでした。 

 東山さんは、明朝に備えてさっさと入浴を済まし、21時過ぎ、まだ少し早かったけれど 

 前日、JRの夜行特急で東京から四国入りした為、殆ど眠れなかったという事で

 ベッドに入るなり、すぐに熟睡してしまったそうです。

           
 よく眠っていた時、フロントから電話がかかってきたのです。

 「お休みの所申し訳ないのですが、東山さんを訪ねてお知り合いの方が来られています。」

 と男性従業員から言われたそうで

 東山さんは「丸亀で知り合い? 思い当りませんが・・・」

 ちょうどその時、真夜中の1時過ぎだったらしい。 今、何時だと思ってるのよ。

 と心で思ったそうです。 こんな夜中に来る訪問者なんて碌で無しよ

 しかもホテルの従業員たる者が真夜中に客室に電話してくる事態、マナー知らずも

 甚だしいとばかり怒り心頭だったらしい。 断ればいいのにと、、、勿論熟睡を邪魔された

 腹立たしさもあったのだろうが・・・

           
 つかさずその従業員は言ったそうだ「知り合いではないとお伝えしていいのですね。」

 「ええ、そのようにお断りして下さい。 お願いします。」


 しかしその後、東山さんは、やはりその事が気になって、なかなか寝付けず、フロントへ

 電話して聞いたそうなんです。

 「すみません。 先程の方はどうされました。」

 「出て行かれましたけど・・・」

 「男性ですか? 女性ですか?」

 「・・・男性の僧侶です。」

 「僧侶? やはり知り合いではないです。 どうも有難う。」

 「おやすみなさいませ。」

 

           
 私は明くる日、それを聞いて「お大師さま・・・」と言ってしまったのです。 

 東山さんは、「・・・!?」

 フロントまで行かなくても、せめてお名前だけでも聞けば良かったのでは、と言いましたら

 「何も思いつかなかった。」と話されていました。



 お遍路に何十回も回られている東山さんの納経帳は、真っ赤でとても熱心にお参りされて

 いたのです。 でも、訪問者が僧侶と聞いてもピンと来なかったとか・・・

 勿論、夜中に訪問されるというのも有り得ない事だったらしいですけど

 まあ東山さんに限らず、誰でも真夜中の訪問者は歓迎致しませんが・・・

           
 結局、その方が、どちらの僧侶の方かも分からず仕舞い。


 ただ同じ遍路ツアーで、同ホテルに泊まった60代男性の方が朽ちた金剛杖を

 明くる朝、ホテルの玄関脇で見ているのです。

 「 今どきあんな金剛杖をついている人がおるんかいな。 」と・・・

 バスの中で話されていました。。。



 “ 真夜中の訪問者 ”は誰だったのか? 


 謎のまま、終わることとなります。











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