マーサの昔話

デジカメでの景色や花、動物などの写真
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母にそっくりな人

2010年08月12日 | Un fenómeno sobrenatural
 今から20年前、未だ母も美しかった頃の話です。

 近所のスーパーマーケットから帰ってきて、いきなり言うんです。
 「おかしな事って、続くものやね。」
 「どうしたん。」
 「0000へ買い物へ行ったら、いきなり“田中さん、こんにちは!”
 人間違いしてるなと思い、その人に“私は田中と違います。”と言い
 買い物を続けていると、又知らない人から“田中さん、久しぶりやね。”
 それで、又、人間違いである事を告げ、スーパーを出て、その近くの
 市場を歩いていると、またもや“田中さん、明日お宅に伺うわね。”
 これで3人目、あまりにも人間違いが多いので、聞いたのよ。
 “その田中さんってどこに住んでいるの?” 家と反対方向で
 自転車で10分位のところに住んでいるらしいのよ。 それも、年、格好も
 瓜二つらしい。 一度、合ってみたいと思って、住所を聞いてきた。」

 「住所まで、聞いたの? よく聞くわ。 でもお母さん、出身は大阪じゃないじゃない。
 00県の庄屋のお嬢さんやろ。 高齢出産で産まれたって言ってたよね。
 双子でもないし、おかしな話やね。 しかも、いつも行っているスーパーなのに
 今日に限って変よね。 急に人間違いが出てくるなんて・・・」

 「何か知らないけど、合って見たいわ。 間違った人皆、本当にそっくりやと言ってた
 から。 世の中に自分と同じ顔の人が3人いるって話あるじゃない。」
 「まあね、でも、合わない方がいいと思うよ。」
 「何故? 」
 「何故って、何となくなんだけど、その人が何かの病気になったり、事故ったら
 お母さんも同じようになるだろうし、やはり、同じ運命を辿ることになると思うのよ。
 早く言えば、鏡みたいなものよ。 嫌でしょう。 いい事ばかりじゃないだろうし
 会うなんて辞めときな。 」

 “会うな。”と言われれば余計に“会いたくなる。” らしくて、母は明くる日
 自転車に乗って、その方の家まで行ったそうです。 でもあいにく旅行中で
 対面は果たされなかったのですが、その後も2,3回会いに行っているのですが
 不思議と留守の多い家庭で、母が尋ねて行く時はいつも居ないようです。

 結局、1年に亘って度々会いに行ったようですが、いつも会えずに、最後に尋ねた時は
 引越しした後だったそうだ。 近所の人達は、よく会っているのに、どうして母には
 1度も会えなかったのか? 少し不思議な気もするのですが・・・


 昔、ドッペルゲンガー現象というのがあって、(今はあまり聞かないね)自ら自分の
 「ドッペルゲンガー」現象を体験した場合には、「その者の寿命が尽きる寸前の証」と
 いう民間伝承もあり、未確認ながらそのような例が数例あったということで
 過去には恐れられていた現象でもあるようである。

  調べますとドッペルゲンガーの特徴として

 1.ドッペルゲンガーの人物は周囲の人間と会話をしない。

 2.本人に関係のある場所に出現する。

 死期が近い人物がドッペルゲンガーを見るという事から、「ドッペルゲンガーを見ると
 死期が近い」という民間伝承が生まれたとも考えられる。
 また、自分のドッペルゲンガーを見た人はそのドッペルゲンガーによって殺されるという
 言い伝えもあるかもしれない。

 医学においては、Autoscopy[2](AS 自己像幻視)といい、例えばスイス・チューリッヒ
 大学のピーター・ブルッガー博士などの研究によると、脳の側頭葉と頭頂葉の境界領域
 (側頭頭頂接合部)に脳腫瘍ができた患者が自己像幻視を見るケースが多いという。
 この脳の領域は、ボディーイメージを司ると考えられており、機能が損なわれると
 自己の肉体の認識上の感覚を失い、あたかも肉体とは別の「もう一人の自分」が存在する
 かのように錯覚することがあると言われている。

 カナダ・マギル大学のワイルダー・ペンフィールド博士がおこなった実験によって
 正常な人でも、ボディーイメージを司る脳の領域に刺激を与えると、肉体とは別の
 「もう一人の自分」が存在するように感じられることが確認されている。
 ドイツ・アーヘン大学のクラウス・ポドル博士は、自己像幻視は脳腫瘍に限らず
 偏頭痛が発生する原因となる脳内の血流の変動による脳の機能の低下によっても
 引き起こされるとしている。

 
 なお、もしも運悪くドッペルゲンガーに遭遇してしまった場合は、どういう言葉でも
 いいのでそのドッペルゲンガーを罵倒すれば助かるというが、詳細は不明らしい。


 こうなれば、母に似た人に会えなくって、本当に良かったと思います。
 母は、「惚けた。惚けた。」と言いながらも、私とはちゃんとお話ができるし
 この暑い中を2日に1度、病院通いしながらも元気でいますよ。


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