72歳の百姓です。

農業の経験のお話です.

ドクダミ草。

2007-06-28 23:33:39 | Weblog
ちょうど今頃ドクダミの花が満開です、ドクダミはつぶすと悪臭があります、この悪臭の成分は強い殺菌力があり、昔からおできに塗りました、オデキは昔の人は身体の毒が噴出したものと、よの毒を直す植物をドクタメと呼んでいました、ドクダミの語源です,干したものは十薬という名前に変わります,むくみを取り便秘を整える作用があります、又血管を強化する作用もありお茶代わりに飲むと良いでしょう。今の時期が採取に1番効能がある時期です、乾燥してお茶に利用しましょう。自然の贈り物です。

水稲の中干し。

2007-06-27 23:39:22 | Weblog
この頃になると肥培管理、水の駆け引き、等で生育の状況に違いが出て生育に大きく影響している事がわかります、中性種ではこれから有効分けつの限界期にさしかかります,生育の良い田んぼでは、無効分けつを押さえるために7月上旬迄中干しをします、耕土が深い田んぼではひび割れするぐらい干します,又耕土が浅く砂地の田んぼでは足跡が落ち込まない程度の弱めの中干しにします、いずれにしても7月の中旬頃には穂肥が出きる様に稲の葉色が黄色くなる様に施してある肥料の早期吸収出来るように水の駆け引きで調整する、中干しの終わりまで葉色が濃厚な色では無効分けつが増え、草丈が長くなり倒伏する恐れがあるので穂肥は生育状況を見極めて調整する。

天候異変の影響か。

2007-06-25 23:41:48 | Weblog
先ず柿から今年は沢山の花をつけ火柿水栗といわれるぐらいの晴天が続いて柿の豊作かと思っていたが以外と受粉が出来なかったらしく、殆どヘタとも落下してしまっている、栗の樹も花は沢山つけたが果たしてどのくらい受粉できているか、もし受粉が上手くいき着果すれば、昔からの言い伝えがまったく違った事になる。今年ほど雨が少ない年は珍しく最低の記録になるぐらいの天候だ。スイカも最初の成り花は着果したが、その後ツルが3mぐらい伸びても殆ど受粉が出来ないのか実がつかない、南京も雌花が咲いても雄花が咲かないので受粉せず、着果がなくツルばかりどんどん伸びている、今年は果採類の不作な年になりそうだ、天気の良かった割に気温の温度差がありすぎた影響かも。

水田にグワが繁殖。

2007-06-24 23:36:33 | Weblog
昨年グワが水田に繁殖していた、薬剤での処理を色々したが有効な薬剤がなく今年になって大量に繁殖して目立ち始めた、個人の田んぼでは手間をかけてグワの薯を採っているが共同で栽培している田んぼは中々手間をかけられないので繁殖し今年は全面に発芽してきた、今日は雨の中グワとりに1日中田んぼに入り、手でグワを取った、直径1cmぐらいのいもから茎をだしてきている、浅いところの薯は取れるが、地下15cmぐらいのところにある薯は採れないので茎だけ切っても又発芽してくる、厄介な雑草だ。

ラッキョの収穫。

2007-06-23 23:25:56 | Weblog
昨年9月に植えつけていたラッキョの収穫をした。玉太りがよく。1株に15個ぐらいのラッキョが着いていた。エシャロットも植えている。ラッキョとの違いは丸みがなく扁平な玉です、ラッキョと同じように漬けて食べるが生でも食べられる,根と茎を切り洗って薄皮をむぎ、水分をよく切ってラッキョウ酢に漬けこむ、好みで唐辛子、砂糖を加えて落とし蓋に重石をしておけば3週間もしたら食べられるようになる。

フェイジョアの花が満開。

2007-06-22 23:24:36 | Weblog
白い花弁に真紅の雌しべが目立つ美しい花に銀色の葉裏と緑色な葉表が対照的で花と葉が観賞できる、エキゾチックな魅力にひかれる、果実は上品でジャコウのような香りがし、キュウイフル-ツより甘味があり、珍菓として重宝している,今年は暖冬の影響で冬に葉の落下がなく今沢山の花をつけて満開になっている、今年は沢山果実の収穫が期待できそうだ,樹高3m果実が熟すと自然落下し直ぐに食べられる,早い時期に収穫したら、つい熟して柔らかくならないと食べられない、果実を半分に切って果肉をスプンですくって食べる。

夏至。

2007-06-21 23:32:22 | Weblog
今日は北半球では昼が最も長い日で、反対に夜が最も短い、夏の真中で本来なら梅雨の真っ盛りのはずが今年は何故か空梅雨になりそうだ。今日の天気予報では午後から雨が降るはずでしたが、1日中よい天気にみまわれ、期待外れに終わった,昔から死に水と半夏水は必ずあると言われている、明日、明後日の天気予報は前線の南下で雨の予報、アジサイや菖蒲が盛りの季節、やっぱり天気続きには花の風情にあわない、梅雨の雨にあって花も生き生きする、明日からの雨に期待している。

水稲の生育状況。

2007-06-20 23:35:16 | Weblog
田植後1ケ月が過ぎて、今年は空梅雨か雨が降らず水不足にほんろうされている、稲の生育状況は順調に分けつし、株数が25本以上になっている,天気予報が2日後から雨の予報が出ているので思いきって落水し、軽く中干しすることにした、土中に酸素の補給とガス抜きで健全な根張りを目的に、このまま晴天が続くようだと水の駆け引きが出来なくなり生育に障害がおこる恐れがある、予報を信じての中干しです。今後は7月の10日頃までに数回間断潅水出来れば、健全な稲の成育になる、

選挙前のたわごと。

2007-06-19 23:23:16 | Weblog
自民党も民社党も今度の参議院選挙にしのぎをけずっている、勝敗により天下分け目の戦いになる、共に農民票に焦点をおき争奪戦に躍起になって入るが、肝心の政策マニヘストの内容が出来ていない、今まで農家を犠牲にして工業立国を目指して農産物の調達を外国に依存したことにより、食料品の自給率が何時までも35%止まり、農民は耐えに耐えているが、暴動が起きないのが不思議な状況だ。今度の参議院選挙には与党、野党共農政について実利ある骨太の政策を示して欲しい、農家は息を潜めて注目している、組織では決して票は動かない、今まで散々な目に会っているから、農民票の行方が関が原の戦いに影響するはずだ。

耕作放棄。

2007-06-15 23:37:46 | Weblog
7月から10月まで遊休農地の調査パトロ―ルが農業委員会で実施する、農地の有効利用で適正な利用を促進するためのパトロ-ルで農地の保全が目的です,耕作放棄農地の増加に農地制度改革が現実味を帯びてきた,耕作放棄が農家の怠慢の様に見られているが、耕作放棄地の発生は農地法は無関係である、耕作放棄の原因はそれを防ぐだけの経済作物が無いことにつきる、米の減反政策が始まって37年、率にして40%の減反だ、100万ha以上の水田に米を栽培できない状態が続き、その1部が放棄地になっている、農政の無策が耕作放棄の原因だ、特に山間地の条件不利地区では荒れ放題、担い手不足、米を作っても赤字、田んぼを作る目的も無い、こんな状況で耕作放棄をするなとは無理難題を強いても農民は誰も付いては来ない。美しい国をつくリたい安倍総理、こんな現実を農政に光を当てなければ空絵事に終わり、醜い農民と国が出来上がるだろう。