運気の下がった朝

土曜日は休日返上で仕事に出た

6時過ぎに仕事を終え自宅に帰り旅支度をする

スーツケースに色々詰めながら、出かける間際に荷造りする様になって、慣れも末期症状だと情けなくなる

気分はまるで隣町へ出かける程度なのである

孫を始めとする家族に見送られて旅は始まった


このところ休みの無い私を見かねて妻が前泊するように提案してくれていた

前泊しなければ妻が朝早く駅まで私を送らねばならないので頷ける

しかし、大きなコンサートが重なっているせいか空港周辺は元より市内のホテルまで満室状態だった

それでも毎日予約サイトをチェックしていたので運良くキャンセルが出たのか、1部屋だけ空いたのでゲットできていた

夜10時近くに到着して夕食はスープだけ、朝食もサラダと小さなパン1個に押さえて、満漢全席に備える事にした


前泊を希望したのにはもう一つ理由がある

それは日曜日の早い時間帯に運気が下がる為、なるべく早くチェックインしたかったのだ

1時間半以上前に空港へ到着したら、案の定チェックインカウンターの前には長蛇の列

中国系とタイ系の言葉が飛び交う中、時間は過ぎても全然進まない

ついに台北行きの搭乗者への優先案内が聞こえたのは出発時刻の1時間前だった

これは、チェックインが遅れ乗り遅れない為の航空会社の措置だが時間に余裕は無い

団体と個人の区別をして貰えればスムーズになると思う

手荷物を預け、イミングレーションを過ぎてようやくホッと一息ついたが、じつはこれからが一仕事なのだ