閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

年忌法要で気付いた事

2018-05-14 12:32:11 | 閃き
実父と祖母の年忌が重なったので、一緒に法要を行う事とした

自分で決められる年忌法要は土日などの休日に開催する事が多いが、勿論お寺のご都合も相談する必要がある

檀家の多い我が菩提寺は親子の和尚がいるのだが、1日に数件の掛け持ちも当たり前、そうしなければ全ての法要をこなすことが出来ない様子

今回の年忌は仏も新しくない事から家族だけで済ませることにした

お寺の催事場をお借りして行ったのだが、お布施は勿論二人分必要だと告げられた

本来、お布施は気持ちのものであって、お礼なのだが、その住職は遠慮も無く請求する

年忌も33回忌までが限度かなと思いつつ、50回忌、100回忌まで行う家もあると聞いて驚いた


無事年忌法要も済んで、住職と雑談した際に、子供が都市部へ出てゆき家を建てると、年老いた親を手元に引き取るのだが、その場合に墓については永代供養にしてお墓を無くすケースが増えているという

詰まり檀家が減っているという

更に、各家庭でも年忌をしっかり行っていたのだが、最近では年忌を行わない家が増えているという

年忌は死後3年(3回忌)をおこなった後は、7年、13年と3と7の年に供養を行う制度の事である

毎年の正月に寺ではその年の檀家の年忌を貼り出して、年忌法要を行うと取り除くので、行っていない家はいつまでも貼りだされて、見せものの様になっているのだが、それが半数位は毎年残るという

これは家にいる者が年寄になり収入もままならないので、承知はしているが行わないというケースである

坊主丸儲けで黙っていても葬儀や年忌法要で稼げていたが、そんな状況になってしまったからとは決して言わないが

色々と考え方ややり方を変えなければならないと言っていた

流石にこの状況では危機感を感じているのだろう


先祖を敬い感謝する心は大切で必要だが、心じゃないよお金だよと進めてきたツケが回ってきたようだ

葬儀場ビジネスで上場する会社も出てきてはいるが、いくら料金を明瞭にして安価にしても、この流れの歯止めにはならないだろう

それは人間の死というものと、それを想い慕う気持ちが理解できないと対応できないからだ

お寺離れは加速するだろう

コメント
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