年末になって日本の新型コロナの感染者が連日過去最高を更新しているのですが、いつの間にか100万人あたりの感染者数、死者数ともに、インドやバングラデシュを抜いていたんですね。こちらが、100万人あたりの感染者の、4月から現在までの推移です。
7日間の平均値の推移のグラフですが、日本は11月にバングラデシュを抜き、12月中旬にとうとうインドを抜きました。
仕事の関係もあって、ずっとインドとバングラデシュのコロナの状況をウォッチしているのですが、これは驚きです。9月頃まで、感染者が急上昇していて、やがて一位のアメリカを抜くかと思えたインドですが、9月をピークに、徐々に下降線を辿ってきています。
死亡者数の100万人あたりの推移がこちらです。
こちらも7日平均ですが、11月末から12月にかけてバングラデシュを、そしてインドを抜いています。
次のグラフは、致死率の推移です。
5月から7月くらいの日本の致死率は、インドやバングラデシュをはるかに超えていましたが、12月現在、三カ国はほぼ同じくらいの数値です。
インドは13億8千万の人口なので、感染者も死者もはるかに多いのですが、100万人あたりに換算すると日本の状況はかなりひどいです。
日本は一時、押さえ込みに成功したとか、死者数がこんなに少ないとか自慢していたのですが、実は対策らしき対策をしておらず、死者数もアジアではかなり多いという現実を無視してきました。実はひどい状況だったのです。3月29日に、志村けんさんが亡くなり、4月23日には岡江久美子さんが亡くなり、5月13日に関取の勝武士さんがなくなりました。それ以外にも多くの方が亡くなったのですが、医療先進国の日本でどうして死亡を防げなかったのか残念です。
インドの状況も大変なものがありました。3月29日から5月末までインド全土でのロックダウンを行い、その後、現在に至るまで、段階的な規制解除を行ってきています。この対策の因果関係はわかりませんが、結果は着実に現れています。
日本は、「まだ非常事態宣言を出すような状況ではない」とか、「高止まり」とか言っていて、若者たちがマスクもしないで、繁華街に出歩いていたり、居酒屋で飲み会が行われていたりします。日本はもっと危機感を持たねばと思います。インドやバングラデシュに負けたという情報が日本の皆さんに危機感を与えらえることを望みます。
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