毎年、クリスマスになると、世界中でクリスマスをテーマにしたコマーシャルが作られています。これに関して、記事を書こうと思っていたら、もうクリスマスが過ぎてしまいました。しかし、英語で“Never too late than never"と言われるように、遅くなっても、やらないよりはいいと思うので、何とか4点ほど印象的だったコマーシャルをピックアップしてご紹介したいと思います。
英国のデパート、ジョン・ルイス&パートナーズの「予期せぬ来訪者」
クリスマス前に少年が近所の森の中に着陸したUFOの宇宙人の少女と出会います。地球人と宇宙人という隔たりを超えて芽生えていく愛情。やがて壊れていたUFOが直り、地球を去っていく宇宙人の少女。映画のようなストーリーですが、プレゼントで心を通わせることの大切さをアピールしている作品です。
ジョン・ルイス&パートナーズとは、1864年創業の英国の老舗高級デパートで、毎年クリスマスの時期には、こういったコマーシャルを作っています。
コカコーラの「本物の魔法」
コカコーラも毎年優れたコマーシャルを作っていますが、今年の作品も感動的です。舞台となるのは、ちょっと寂れたアパート。クリスマスが来るのに住人たちは、みんな孤独で、つまらなそうです。一人で寂しいクリスマスを迎える老人もいます。このコマーシャルでは、母親と二人で住んでいる少年が主人公になるのですが、テレビでサンタクロースが煙突から入ってきてプレゼントを届けるというアニメを見て、あることを思いつきます。煙突のないアパートに、ダンボール箱で煙突を作ってしまおうというアイデアです。一生懸命、ダンボールを集めて、煙突を作るその姿に、アパートの住人も協力します。監視カメラを見ていた警備員も、この出来事を見て驚き、屋上に駆けつけるのですが、空に向かって伸びた煙突の一番上に、警備員が乗せるのがコカコーラの空き箱なんですね。壮大なダンボールの煙突ができるのですが、さてこの煙突で何がおきるかは、こちらの動画でご確認ください。
ダンボールの煙突を使って、老人の部屋に届けられたのは、このアパートで開催されるパーティーへの招待状でした。繋がりがなく、寂しい生活を送る住人たちが、少年の奇抜な夢で一つになり、楽しいクリスマスを迎えることができたというわけです。
ポーランドナンバー1のECサイト、アレグロ社の「本当に重要な事」というCM
アレグロはポーランドでは有名なECサイトなのですが、このコマーシャルも感動的です。娘が彼氏を連れてきて、父親に紹介するというところから始まるのですが、この彼氏が、刺青をしていたり、過激なファッションをしていたりすることで嫌悪感を抱く父親。娘の交際を認めようとはしません。この問題で、家庭内は険悪な状況になってしまいます。実はこの父親は病院で働く医師ということで、病院で懸命に働く姿が映し出されます。その中で患者を笑わせたり、勇気付けたりする一人の青年医師の姿が印象的です。とても人の良いその青年のおかげで病院は明るくなっています。ある日、父親が胸に挿していた万年筆のインクが白衣に溢れてしまいます。それを見て、青年医師はスマホでアレグロのサイトで何かを注文します。何とかもう一度だけ彼に会って欲しいと懇願する娘。そして、雪の降る夜、奇跡が起こります。
プレゼントを父親に渡す彼氏。それは万年筆でした。そして、その彼氏は、病院で働いていたあの青年医師だったんですね。マスクをしているし、腕も覆われていたので、わからなかったのですが、その彼だったとわかり、父親も交際を認めることになりました。人を外見だけで判断してはいけないということなんですね。コロナ禍でマスクを外した顔しか知らない人が多いですが、こういう時代だからこそ成立するストーリーです。
ドイツの通販サイトのメディア・マルクトの「サンタのヘルパー」
メディア・マルクトはドイツを中心にヨーロッパで展開する通販サイトですが、ここのコマーシャルはサンタクロースが主人公。プレゼントを準備するサンタクロースはクリスマス前で大忙し。妖精たちの助けを借りて、その準備はまるで工場のようです。いかにもドイツの工場のような感じで、作業は完璧に進んでいるのですが、一つの意味不明の手紙で作業は緊急停止。クリスマスにプレゼントをもらって喜んでいるという絵なのですが、それを解決するために一人の妖精が、メディア・マルクトに行けば解決するのではとアドバイスします。メディア・マルクトを訪問したサンタクロースおよび妖精たちが見たもものとは。
最先端の楽しいプレゼントの数々。そして、サンタクロースのそりも、最先端の巨大ドローンのような乗り物になり、これまで以上に迅速に効率的にプレゼントを届けられるというメッセージ。面白いですね。
これ以外にも、いろいろとあったのですが、印象に残った4点だけセレクトしました。アップルの雪だるまや、サムスン、アマゾンなどもいい作品を作っているのですが、ここでピックアップほどではないという感じでした。おそらく見落としている素晴らしい作品もあるかと思いますが、来年はもっと早めに準備してみたいと思います。
それではみなさまよいお年を。
英国のデパート、ジョン・ルイス&パートナーズの「予期せぬ来訪者」
クリスマス前に少年が近所の森の中に着陸したUFOの宇宙人の少女と出会います。地球人と宇宙人という隔たりを超えて芽生えていく愛情。やがて壊れていたUFOが直り、地球を去っていく宇宙人の少女。映画のようなストーリーですが、プレゼントで心を通わせることの大切さをアピールしている作品です。
ジョン・ルイス&パートナーズとは、1864年創業の英国の老舗高級デパートで、毎年クリスマスの時期には、こういったコマーシャルを作っています。
コカコーラの「本物の魔法」
コカコーラも毎年優れたコマーシャルを作っていますが、今年の作品も感動的です。舞台となるのは、ちょっと寂れたアパート。クリスマスが来るのに住人たちは、みんな孤独で、つまらなそうです。一人で寂しいクリスマスを迎える老人もいます。このコマーシャルでは、母親と二人で住んでいる少年が主人公になるのですが、テレビでサンタクロースが煙突から入ってきてプレゼントを届けるというアニメを見て、あることを思いつきます。煙突のないアパートに、ダンボール箱で煙突を作ってしまおうというアイデアです。一生懸命、ダンボールを集めて、煙突を作るその姿に、アパートの住人も協力します。監視カメラを見ていた警備員も、この出来事を見て驚き、屋上に駆けつけるのですが、空に向かって伸びた煙突の一番上に、警備員が乗せるのがコカコーラの空き箱なんですね。壮大なダンボールの煙突ができるのですが、さてこの煙突で何がおきるかは、こちらの動画でご確認ください。
ダンボールの煙突を使って、老人の部屋に届けられたのは、このアパートで開催されるパーティーへの招待状でした。繋がりがなく、寂しい生活を送る住人たちが、少年の奇抜な夢で一つになり、楽しいクリスマスを迎えることができたというわけです。
ポーランドナンバー1のECサイト、アレグロ社の「本当に重要な事」というCM
アレグロはポーランドでは有名なECサイトなのですが、このコマーシャルも感動的です。娘が彼氏を連れてきて、父親に紹介するというところから始まるのですが、この彼氏が、刺青をしていたり、過激なファッションをしていたりすることで嫌悪感を抱く父親。娘の交際を認めようとはしません。この問題で、家庭内は険悪な状況になってしまいます。実はこの父親は病院で働く医師ということで、病院で懸命に働く姿が映し出されます。その中で患者を笑わせたり、勇気付けたりする一人の青年医師の姿が印象的です。とても人の良いその青年のおかげで病院は明るくなっています。ある日、父親が胸に挿していた万年筆のインクが白衣に溢れてしまいます。それを見て、青年医師はスマホでアレグロのサイトで何かを注文します。何とかもう一度だけ彼に会って欲しいと懇願する娘。そして、雪の降る夜、奇跡が起こります。
プレゼントを父親に渡す彼氏。それは万年筆でした。そして、その彼氏は、病院で働いていたあの青年医師だったんですね。マスクをしているし、腕も覆われていたので、わからなかったのですが、その彼だったとわかり、父親も交際を認めることになりました。人を外見だけで判断してはいけないということなんですね。コロナ禍でマスクを外した顔しか知らない人が多いですが、こういう時代だからこそ成立するストーリーです。
ドイツの通販サイトのメディア・マルクトの「サンタのヘルパー」
メディア・マルクトはドイツを中心にヨーロッパで展開する通販サイトですが、ここのコマーシャルはサンタクロースが主人公。プレゼントを準備するサンタクロースはクリスマス前で大忙し。妖精たちの助けを借りて、その準備はまるで工場のようです。いかにもドイツの工場のような感じで、作業は完璧に進んでいるのですが、一つの意味不明の手紙で作業は緊急停止。クリスマスにプレゼントをもらって喜んでいるという絵なのですが、それを解決するために一人の妖精が、メディア・マルクトに行けば解決するのではとアドバイスします。メディア・マルクトを訪問したサンタクロースおよび妖精たちが見たもものとは。
最先端の楽しいプレゼントの数々。そして、サンタクロースのそりも、最先端の巨大ドローンのような乗り物になり、これまで以上に迅速に効率的にプレゼントを届けられるというメッセージ。面白いですね。
これ以外にも、いろいろとあったのですが、印象に残った4点だけセレクトしました。アップルの雪だるまや、サムスン、アマゾンなどもいい作品を作っているのですが、ここでピックアップほどではないという感じでした。おそらく見落としている素晴らしい作品もあるかと思いますが、来年はもっと早めに準備してみたいと思います。
それではみなさまよいお年を。