シンガポールの葬儀屋のアン・チン・モー社(Ang Chin Moh)の広告コピーが話題になっています。広告と言っても、自社の業務用車両に印刷されたものです。それは、“Vaccinate Now! Because We Care!”(今すぐワクチン接種をしてください。なぜなら私たちは気がかりですので)というものです。
“We Care”というのは、実はダブルミーニングで、「気にする、心配する」という意味もありますが、「世話をする」という意味もあります。コロナ感染で死に至った場合、最終的に世話をすることになるのが葬儀屋ということになります。そうならないように、まだワクチンを打っていない人はすぐに打ってほしいというメッセージなのですね。
シンガポールは2020年のコロナ発生時から、死者数はかなり少なかったのですが、2021年9月末以降死者数が急増しました。急増と言っても1日あたりの死者は最大で18人というレベルですが。
こちらが2020年1月から現在に至るまでのシンガポールの感染者と死者数の推移のグラフです。
2020年1月から2022年1月28日までのシンガポールのコロナ感染者・死者の推移
感染者と死者が急増したのは2021年の10月、11月です。オミクロン株の流行で、2022年1月後半に感染者数は、昨年のピークを更新し、6000人弱までになりました。死者数は、10月20日と11月16日に18人になりましたが、年末からは多くて3人のレベルです。
シンガポールは現時点で88%がワクチン2回接種完了していて、ブースター接種も人口の56%となっています。2022年2月中旬から、これまで「接種済み」の条件が2回完了だったのが、ブースター接種完了がその条件となるようです。「接種済み」でないと、かなりの行動制限を受けるシンガポールですが、ブースター接種が急速に進んでいくものと思います。
こちらのグラフはコロナでの死者のうち、未接種者(一回だけ接種を含む)と、接種済みの年代別の比率です。横軸が年代、縦軸はコロナ死者全体における比率です。
コロナによる死者(2021年5月1日から12月31日まで)の接種状況年代別比較
2020年1月から現在までのシンガポールでの死者数は853人です。死者の大半が高齢者なのですが、このグラフを見ると濃い色の未接種者の比率が圧倒的です。
また、こちらのグラフは、ICUに入っている重症患者の比率です。こちらもワクチン接種者と未接種者の傾向は同じです。
コロナによる重症者(2021年5月1日から12月31日まで)の接種状況年代別比較
これを見ると、コロナに感染して死亡する人、重症化する人のほとんどがワクチン未接種の人なのです。そもそもシンガポールではワクチン未接種の人は少数派で、特に高齢者の接種率は高いので、ワクチンがいかに重要かというのがわかります。
冒頭で紹介した、葬儀屋のアン・チン・モー社は、ワクチン未接種がコロナで死亡する確率が高いというデータに着目し、“Vaccinate Now! Because We Care!”というメッセージを考え出し、死者数が拡大しつつあった昨年10月にこのキャンペーンを開始しました。葬儀屋がそのメッセージを発信することで、社会へのインパクトを最大化できるという戦略もあったようです。
日本では、ワクチン未接種者の死亡率や重症化率が高いという数値はあまり表に出てきません。おそらく同じようなデータがあるはずなのですが、マスコミもなぜかそれには触れません。
日本は接種完了者は8割くらいと言われています。未接種者は2割になります。接種しない人はそれなりの理由があると思うのですが、マスコミはその選択を尊重しています。接種しないことのリスクに関してはほとんど話題になりませんし、未接種者を差別することの問題をことさら強調しているように思えます。
日本はブースター接種が始まるまでにかなりもたもたしていました。マスコミでは、ブースター接種の重要性よりも、副反応の話題を強調しすぎています。一時的な副反応はあって当然なので(無い場合もありますが)、副反応を強調するあまり、ワクチン接種を忌避するように仕向けているのではないかと勘ぐりたくなります。
オミクロン株の流行に伴い、感染してもほとんど重症化しないとか、今のワクチンは効き目があまりないかもしれないとかいう誤った先入観が日本では広がりつつあります。このような状況だと、ワクチン接種を拒否している層は、かたくなに接種を受けようとしないでしょう。いずれ感染は下火になっていくこともあるかもしれないのですが、社会や、会社や、家族を守るために、また自分の命を守るために、ワクチン接種を否定しないでもらいたいと思います。
ご参考までに、アン・チン・モー社のウェブサイトはこちらです。
https://www.angchinmoh.com.sg/
フェイスブックはこちらです。
https://www.facebook.com/AngChinMohFuneralDirectors/
これを見ると1月25日に日本葬送文化学会とズーム会議をしているのが出ていました。
日本葬送文化学会のフェイスブックにもこの会議のことが出ていました。
https://www.facebook.com/sosobunka/
葬儀ということで、日本とシンガポールで情報交換をしているというのは面白いですね。
“We Care”というのは、実はダブルミーニングで、「気にする、心配する」という意味もありますが、「世話をする」という意味もあります。コロナ感染で死に至った場合、最終的に世話をすることになるのが葬儀屋ということになります。そうならないように、まだワクチンを打っていない人はすぐに打ってほしいというメッセージなのですね。
シンガポールは2020年のコロナ発生時から、死者数はかなり少なかったのですが、2021年9月末以降死者数が急増しました。急増と言っても1日あたりの死者は最大で18人というレベルですが。
こちらが2020年1月から現在に至るまでのシンガポールの感染者と死者数の推移のグラフです。
2020年1月から2022年1月28日までのシンガポールのコロナ感染者・死者の推移
感染者と死者が急増したのは2021年の10月、11月です。オミクロン株の流行で、2022年1月後半に感染者数は、昨年のピークを更新し、6000人弱までになりました。死者数は、10月20日と11月16日に18人になりましたが、年末からは多くて3人のレベルです。
シンガポールは現時点で88%がワクチン2回接種完了していて、ブースター接種も人口の56%となっています。2022年2月中旬から、これまで「接種済み」の条件が2回完了だったのが、ブースター接種完了がその条件となるようです。「接種済み」でないと、かなりの行動制限を受けるシンガポールですが、ブースター接種が急速に進んでいくものと思います。
こちらのグラフはコロナでの死者のうち、未接種者(一回だけ接種を含む)と、接種済みの年代別の比率です。横軸が年代、縦軸はコロナ死者全体における比率です。
コロナによる死者(2021年5月1日から12月31日まで)の接種状況年代別比較
2020年1月から現在までのシンガポールでの死者数は853人です。死者の大半が高齢者なのですが、このグラフを見ると濃い色の未接種者の比率が圧倒的です。
また、こちらのグラフは、ICUに入っている重症患者の比率です。こちらもワクチン接種者と未接種者の傾向は同じです。
コロナによる重症者(2021年5月1日から12月31日まで)の接種状況年代別比較
これを見ると、コロナに感染して死亡する人、重症化する人のほとんどがワクチン未接種の人なのです。そもそもシンガポールではワクチン未接種の人は少数派で、特に高齢者の接種率は高いので、ワクチンがいかに重要かというのがわかります。
冒頭で紹介した、葬儀屋のアン・チン・モー社は、ワクチン未接種がコロナで死亡する確率が高いというデータに着目し、“Vaccinate Now! Because We Care!”というメッセージを考え出し、死者数が拡大しつつあった昨年10月にこのキャンペーンを開始しました。葬儀屋がそのメッセージを発信することで、社会へのインパクトを最大化できるという戦略もあったようです。
日本では、ワクチン未接種者の死亡率や重症化率が高いという数値はあまり表に出てきません。おそらく同じようなデータがあるはずなのですが、マスコミもなぜかそれには触れません。
日本は接種完了者は8割くらいと言われています。未接種者は2割になります。接種しない人はそれなりの理由があると思うのですが、マスコミはその選択を尊重しています。接種しないことのリスクに関してはほとんど話題になりませんし、未接種者を差別することの問題をことさら強調しているように思えます。
日本はブースター接種が始まるまでにかなりもたもたしていました。マスコミでは、ブースター接種の重要性よりも、副反応の話題を強調しすぎています。一時的な副反応はあって当然なので(無い場合もありますが)、副反応を強調するあまり、ワクチン接種を忌避するように仕向けているのではないかと勘ぐりたくなります。
オミクロン株の流行に伴い、感染してもほとんど重症化しないとか、今のワクチンは効き目があまりないかもしれないとかいう誤った先入観が日本では広がりつつあります。このような状況だと、ワクチン接種を拒否している層は、かたくなに接種を受けようとしないでしょう。いずれ感染は下火になっていくこともあるかもしれないのですが、社会や、会社や、家族を守るために、また自分の命を守るために、ワクチン接種を否定しないでもらいたいと思います。
ご参考までに、アン・チン・モー社のウェブサイトはこちらです。
https://www.angchinmoh.com.sg/
フェイスブックはこちらです。
https://www.facebook.com/AngChinMohFuneralDirectors/
これを見ると1月25日に日本葬送文化学会とズーム会議をしているのが出ていました。
日本葬送文化学会のフェイスブックにもこの会議のことが出ていました。
https://www.facebook.com/sosobunka/
葬儀ということで、日本とシンガポールで情報交換をしているというのは面白いですね。
https://twitter.com/j_sato/status/1489910263402745858?s=20&t=uI28Oc9xtGQ0V5iL8ID5Sg
シンガポールは80歳以上の未接種が高いようですので、老衰による死亡率の高さが考えられます。
コロナワクチンは安全性について不確かな部分が多く、心筋炎や歩行障害等の後遺症が多く報告されているので、慎重になるべきではないかと思います。接種後の長期的な影響についても不安視されていて、ワクチン推進に慎重な専門家の方々もいらっしゃいます。あれほどワクチン推進していたイスラエルもワクチン接種者の感染・死亡者が爆発している現状を鑑みて、ワクチンパスポート廃止にしたようですしね。
年代別の接種率は記事にデータで記載されていましたね。失礼致しました。
ですが、コロナによる重症化・死亡リスクの無い子ども達にまで死亡リスクや後遺症リスクのあるワクチン接種を勧めようとする現状には憤りを感じます。経済・精神的損失が大きいですし、未来を考えれば、日本も早く日常に舵を切って欲しいと願っております。