前半から試合のペースを掴んだのは明らかに川崎で、
そりゃーもう、怖さ満点の攻撃陣だった。
黒津、ジュニーニョ、ヴィトールの前線3人に、
中村、稲本の供給源がしっかりと絡み、
ほんと一瞬でも隙があれば、仕留められるほどの雰囲気をかもしだす。
全盛期ほどのキレはないとはいえ、
戦線復帰を果たしたジュニーニョの存在感は相変わらずで、
中村もジュニーニョをしっかりと見て、
プレーしている様子がずっと感じられた。
しかし、
そんな中でゲームを動かしたのは何と仙台だった
24分、川崎が圧倒的にペースを掴み、
ほとんど攻撃の形をつくることができなかった仙台が、
フェルナンジーニョの突破力を生かしてたたみ掛け、
弾かれたボールを懸命に繋ぎ、
最後に押し込んだのは関口!!!
これ、ドリブルでガーと上がって見せたフェルナンジーニョも
当然に凄かったんだが、
それよりもみいってしまったのは関口のクイックネスというか、
落ち着いたフェイント。
ゴール前でディフェンダー迫ってくる中で、
しかも慌てて打ちたくなるこぼれ球で、
ああもしっかりとディフェンダーを交わして、
ゴールに流し込むとは。
正直、関口にあんな技巧派な面があるとは思ってなかっただけに、
いつにも増して驚いたわ。
で、さらに凄かったのはこれに留まらず、
2点目もしっかりと奪えたこと。
ゴールキーパーのフィードをそのままゴールに押し込む、
まさにしてやったりの追加点。
ちなみにゴールゲッターはフェルナンジーニョで、
これもまぁー良かった。
相変わらず、テクニックというか、機敏な動きはハンパない。
シュートテクニックも抜けてるし、
どのチームにいてもやってくれる男だ。
川崎のゴールキーパー、相澤の対処も少しあれだったが、
ここで、
川島だったら
と、考えるのは酷すぎるか。
ただ、
ここからの川崎が強いこと、強いこと
ジュニーニョの追撃のゴールが決まって、
これはもしや?と思っていたら、
後半に入って黒津のファインゴールも決まり、
2-2の同点。
そして、最後はキーパーの弾いたルーズボールを
谷口が押し込み、
3-2の大逆転
いやー、もうこの場面なんか、
ユニフォーム脱いで弾ける谷口と、
落胆する仙台守備陣の温度差が印象的だった。
で、結果的にはスコアこのままで、
川崎の勝利ということになったんだが、
後半は仙台もしっかりとチャンス作れていて、
どう転んでもおかしくはない試合だった。
仙台の林も調子は良さそうだっただけに、
この敗戦はきついだろうな。
試合終了後、うずくまっていたエルゼウの姿も、
なんかかわいそうだったわ。