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LIFESTYLE

ゲーム&サッカー中心の気まぐれブログ

天皇杯 決勝 鹿島アントラーズ 2-1 清水エスパルス

2011年01月03日 09時43分56秒 | Jリーグ2010



Jリーグで4連覇を逃し、

ACLの出場権を得るために何としても負けられない鹿島。



長谷川監督をはじめ、多くのチームを去る選手のために、

有終の美を飾りたい清水。



天皇杯って、こういう大会だよなーとはいつも思うが、

今年はほんと、そういうチームの意気込みと言うか意地というか、

大会にかけるモチベーションの高さが、

どのチームも非常に力強く感じられた大会だったと思う。



ガンバにしたって、悲願の3連覇という明確な目標があり、

FC東京にしたって、J2降格の屈辱を晴らす絶好の舞台。

そういう観点から考えてみれば、

どこか優勝を飾ってみても、おかしくはない大会だった。



そして、



熾烈な決勝を制して優勝したのは鹿島アントラーズ



清水との決勝戦。

これはもー、やっぱり決勝は面白い!

と、胸をはって言える展開だった。



まず前半。



試合はいきなり鹿島が攻めまくっていく



準決勝でも結構苦しんだし、やっぱりマルキーニョスいないと厳しいんじゃ…、

と思っていた俺の予想を見事に裏切り、

とにかくボールを繋ぎ、前へ前への推進力をいかんなく発揮。

これが優勝へのモチベーションなのか。

そう思えるぐらい、鹿島つよそーの印象を強く受けた。



ただ、これに関してはどうにも、

清水側にもやや硬さがあった感は否めないか。



本来、清水がやりたかったサッカーは、

流動的な3トップを最終ラインの裏へと走らせる、アグレッシブなものだったはず。

しかし、サイドを完全に鹿島に抑えられ、

鹿島の最終ラインが攻撃的な姿勢を感じさせるように上がり気味だったため、

どうにも押し返すことができない状況だった。



そんな中、



フェリペガブリエルが先取点をついに奪取



これが、前半の26分。

鹿島としてはまさしく、理想通り、狙い通りの得点だったんじゃないだろうか。

形としては、少し運もあったのかなー、

と思えるようなコーナーからの一発だったんだが、

この決勝においてそんなものはあまり関係ない。



攻めて攻めて、気持ちでも何でもいいからゴールを奪う。

それが体現された瞬間だった。



そして、運命の後半。

清水はヨンセン、岡崎の2トップにシステムをチェンジし、

これが功を奏してか、鹿島の運動量が落ちてか、

徐々に好機を掴んでいくようになる。



前半はほとんどボールに絡むことができなかった選手も存在感を出し、

リズムを作っていったのは清水。

それでも最後を割らせない鹿島の集中力もさすがだったが、

ゴールへの匂いを感じさせる時間帯は続いた。



すると、



そんな期待に応えたのはヨンセン



後半の14分、後方からのロングボールに抜け出し、

その長い足で浮いたボールをちょんと前方へと放り込むと、

これが綺麗な放物線を描いてゴールへ。



いやー、もうこれは素晴らしいループシュートとしか言いようがない。

マークが怠慢だとか、キーパーのポジショニングとか、

そういう次元のものじゃなかった。

この大舞台であの落ち着き、さすがは大ベテラン。

こうして清水が待望の同点弾を叩き出した。



しかし、これで熾烈な攻防が展開されるか、と思いきや、

鹿島はらしさある見事な戦いぶりを披露する。



1-1の同点となったのがまるで合図だったかのように、

直後に本山を投入し、

これによってはまりつつあった清水のマークを翻弄し、

流れを引き戻すという名采配ぶり。



これに伊東を投入するなどして清水もきっちり対応するが、

やはり勝者のメンタリティーを持ち、

試合巧者なのは断じて鹿島。

それを物語るように、徐々に流れは鹿島が掴んでいく。



そして、ゲームを決める1点を奪ったのは鹿島。

後半の32分。

ゴール正面からのフリーキックを、



野沢が鮮やかなシュートで飾る



まさしく芸術的。そんでもってさすが。

ボールの軌道も言うなればオーソドックスなものだったが、

狙ったところに蹴れれば入る。

そんなものが伝わってくる冷静沈着なゴールだった。



そしてこのまま、ゲームは2-1でタイムアップの笛。

鹿島にしてみれば、まさしく見事。

自分たちらしさ溢れる試合巧者ぶりと勝負強さで、

待望のタイトルの手中に収めた。



反面、破れた清水は悔しさの残る内容だったかもしれない。

力をいかんなく発揮できたとは言いがたかったし、

藤本にしろ岡崎にしろ、どこか不完全燃焼だった感は否めない。

ボスナーも、ちょっとなーって動きだった。



ただ、長谷川監督はやっぱりシルバーコレクターだなと、

そう改めて思わされた試合でもあった。



Jリーグ2010 第35節 セレッソ大阪 6-2 ジュビロ磐田

2010年12月08日 19時59分03秒 | Jリーグ2010



天皇杯も敗退が決定し、2010シーズン最後の公式戦。

そして、セレッソにとってはACL出場の偉業がかかる一戦。

そんな中の最終節は、



とんでもねぇ結果になっちまった



いやー、磐田サポーターの自分としては、

ここは気持ちよく勝ってシーズンを締めくくってもらいたかったんだが、

強い、強い過ぎるよセレッソ。

ACLも出場が決定したし、このチームの成長ぶりはほんと凄い。



しかし、さすがに6失点もしちゃうと、

カバーリングが悪いとか、戦術が悪かったとか、

そういう次元の話じゃないよな。

川口が出てればもう少しマシだったんだろうか。



ただ、



この試合のすべてはアドリアーノの覚醒に尽きる



まさかここまで出来る選手だったとは。

これはちょっと想定外だったな。

もちろん、アドリアーノを生かしたパスも素晴らしかったけど、

この試合でのアドリアーノの働きはもう完璧だった。



なんというか、ほんとに生粋のフォワードというか、

フィニッシャーというか、

まさに職人芸と言えるパフォーマンスだった。



で、まず最初の衝撃は先制点。

那須がまさかのミスパスでアドリアーノにボールを渡してしまい、

そこから守備網を強引に引き裂いて、

最後は乾から返された絶妙なパスを難なく押し込む。



これについては、もう何がなんだか。

最初は、



おいおい何やってんだよ、那須!



と言いそうになったが、

那須のカバーも早かったし、人数も結構いたので、

まぁ大丈夫だろと思っていたんだが、

何なんだよあの突破力。



そして、乾も絶妙なループパスを見せるんだもんなー。

あのパスが通った時点で勝負アリだった。



で、次の2点目もアドリアーノ。

これまた清武の節妙なクロスボールを受けて、

難なくゴールへと流し込む。

この嗅覚はさすがだった。



そして、終盤になるともう、勢いは完全にセレッソ。

アドリアーノのハットトリックあり、

アマラオの余計なヘディングシュートあり、

ロスタイムには播戸の独走ドリブルからのゴールもあって、



まさかの6-2



磐田もね、結構良いところはあったと思うんだけど。

成岡もゴールもらしさあがあったし、

前田は2年連続の得点王が確定したし。

でも、やっぱりこの結果はいただけない。



しかし、磐田のパフォーマンスどうこうより、

セレッソの素晴らしさかな、この試合は。



マルチネスが不在の中で、あれだけ躍動的な攻撃ができるとは。

アドリアーノの決定力はもちろんだが、

個人的には播戸のゴールが好きだったな。

まさに真骨頂というか、そんな感じのゴールだった。



Jリーグ2010 第34節 浦和レッズ 0-4 ヴィッセル神戸

2010年12月06日 23時42分48秒 | Jリーグ2010



これはほんとーに凄い試合だった



泣いても笑っても、すべてが決するJリーグ最終節。

そして神戸にとっては、勝たなければ降格が決まる危機的状況。

さらには、たとえ勝ってもどうなるか分からないというハンパないプレッシャーの中で、

相手は順位はもちろん、チーム層でも格上の浦和レッズ。

そして、アウェーゲーム。



これだけの諸々の事情が重なった中で、



よくもまぁ勝てたもんだ



チームが一致団結して、120%の力を最後に出せたと言えば、

それは聞こえがいい気もするが、

逆にプレッシャーに押しつぶされてプレーが固くなり、

本来の力を出せないのもよくあること。



それが4-0ですよ、4-0



最初からこういう試合が出来ればよかったのはあるけども、

それにしてもたいしたもんだ。

そして、FC東京が京都に0-2の敗戦を喫し、

神戸はすべてが報われ、文句なしの残留が決定した。



で、このゲームをざっと振り返ってみても、

内容も本当に素晴らしかった。



前半から、神戸は負けられない気迫や気概を全面に押し出し、

序盤は守備陣が見事な踏ん張りを見せる。

浦和に決定機をつくられ、流れを持っていかれそうな中で、

立ちはだかる北本を筆頭とした守備陣と守護神の徳重。



個人的には榎本が好きだったので、徳重に関しては守護神ってほどの印象はなかったんだが、

少なくともこの試合の徳重は、守護神にふさわしい存在感だった。

至近距離からのシュートにもしっかりと反応し、

まぁビッグセーブとも呼べるものはほとんどなかったけども、

隙を突かれることなく、堅実なセーピングを見せてくれたように思う。



そして、そんな守備陣の踏ん張りに触発されたのか、

神戸は攻撃陣が覚醒し、降格スレスレのチームとは思えない躍動感を見せる。



吉田の落ち着き過ぎな先制点に始まり、

さらにはPKまで沈めてしまうという冷静ぶりで2-0とすると、

3点目は浦和の守備陣を完全に掻い潜り、

パク・カンジョが冷静なゴール。



これ、パクのシュートも当然に上手かったんだが、

パスが通った時点で勝負あり、そんなシーンだった。

浦和の守備陣は完全にゴール前のスペースをカバーできておらず、

まさに神戸の駆け引きの勝利。



計画的だったか偶発的だったかは別にして、

ゲームの勢いを象徴するシーンだった。



そして、4点目はそれまで決定機を迎えながら、

いまひとつ乗り切れていなかった小川までもがゴール。

この瞬間、



浦和の守備陣は完全に崩壊した



この結果、神戸はハッピーエンドで試合終了を迎え、

見事に残留が決定。

ピッチの選手の喜びの表情と、ベンチの選手たちの歓喜を見たときは、

神戸にまったく愛着のない自分でもちょっと嬉しくなるくらいだった。



いやー、良かったね神戸。

本当におめでとうと言いたい。



ただ、ちょっと残念だったのは浦和のパフォーマンスが、

神戸の気持ちに負けたと言えないくらいひどかったことに尽きる。

柏木の存在感はほとんど皆無で、

なんとか頑張ってたのはポンテやエジミウソンぐらい。



指揮官の采配も、ゲームの流れを変えるような効果的な手はなく、

すでに退任が決まり、ベストな布陣が組めないとしても、

ちょっとこれはひどすぎる。



そして、



濱口の低調なプレーはもう失笑



そりゃーね、プロデビュー戦ということを考えれば、

そこまで期待もできないし、惨敗しようが完敗しようが、仕方のない部分もある。

ただ、神戸の先取点を見事にアシストし、

その後もまったく存在感がなかったってのは、ちょっと残念だったな。



これからの選手であることは間違いないし、

この経験を糧にすればいいんだけど。



しかしこれで、ついに今年のJリーグも終わってしまった。

これからの年末は、最終節の試合でも洗いざらい観ようかなとも思う。


Jリーグ2010 第33節 大宮アルディージャ 2-2 アルビレックス新潟

2010年11月29日 09時29分15秒 | Jリーグ2010

せっかくリアルタイムで観られるチャンスだったものの、

いろいろあって前半を見逃し、後半から観戦したこの試合。

ほんとは、90分間観れなきゃ別にいいかーとも思っていたんだが、

あまりにも濃密で、結構おもしろかった試合なので、

後半だけでも感想を書いてみようと、思わず思い立った。



前半を終わっての状況はこんな感じ。

大宮のラファエルが先制のゴールを上げるも、

続けざまに新潟が2点を奪って逆転。

そして、1-2でハーフタイムへ。



まぁこの時点ではどんなゴール、

どんな形だったかは当然のことながら分からないので、

あまりスコアは気にせずに観ることにした。



だが、やっぱりリードしているチームとされているチームとは違うもんで、

後半の立ち上がりはやや新潟優位の展開だったように思う。

相変わらず、マルシオはほんとに上手くて、

相手から簡単にボール奪取したり、効いたプレーが多い。



加えて、ミシェルもそれに上手く絡んでいて、

このブラジル人コンビは新潟にとって生命線だなーとつくづく思う。

マルシオが別格なのは誰もが知るところだと思うが、

ミシェウもジェフの時より全然輝いていると思うんだけどなー。

この試合だけだったのかな。



大宮の粘りもあって、なかなか追加点は奪えなかったが、

どちらかと言えばこの責任は、中盤よりも前線かと。

後半だけしか観てないので何とも言えないが、

大島あたりはほとんど存在感がなかったように見えた。



そして、残留を決するために負けられない大宮が、

ゲームをヒートアップさせる渾身の一撃を叩き込む。

後半の19分、右サイドから放たれたクロスボールは、

ラファエルの頭を越え、



そこに飛び込んできたのは深谷!!!



その瞬間、打点の高いヘディングシュートは、

ゴールキーパーをよけるようにゴールマウスへ。

まさに、まさに渾身の一撃と言える同点弾。

そんなシュートがここに決まる。



いやー、これは、ほんとにすげーよ。

ラファエルはスルーする気なんてなかったと思うが、

形としては素晴らしいし。

あそこに飛び込める深谷も素晴らしい。



並のレベルじゃー、フォワードでもできないプレーだ。

もともと得点力はあるディフェンダーだとは知っていたが、

今年はほんとあたってんなー。

あれはやっぱり気持ち良いだろうな。



深谷にしても、去年は大分で降格味わってるし、

2年連続でそんな境遇も嫌なんだろう。

そんな意味や意気込みも含めた、

良いシュートだった。



ただ、少し歯車がおかしくなってきた新潟を見てか、

大宮はここから勝ちに来るという見事なスタイルを披露。

引き分け以上で残留決まるわけだし、

別に守り倒しても良い状況、良い相手だとは思うんだが、

同点弾での勢いそのままに、その後の攻勢は素晴らしかった。



特に流れを変えていた石原の投入かな。

最近はなんか、スーパーサブってのが板についてきたけど、

先発でも全然できるだけの能力、

決定力を持つフォワードだ。



でも、あのスピードは終盤に出てくると、

やっぱり効果的。

少し話はそれるがもしも湘南に在籍し続けていたら、

今年の湘南も残留できたんかな、と思えなくもない。



決定的な場面は確か80分近くだったと思うが、

石原のスルーパスに、ラファエルが抜け出したシーンね。

あの石原のスルーパスはほんとに絶妙で、

こんなプレーもできるのかと。



もちろん、受けたラファエルのプレーも上手かったけど、

これは決まってもおかしくなかったな。

迫ってくるスライディングをスローダウンでかわすあたり、

落ち着いてんなーと思ったんだけど、

シュートは枠外へ。



で、その後はスコアも動かなかったわけだが、



予想よりもおもしろかった



そして、大宮残留おめでと。

残留争いは最終節まで持ち越しということで、

ドラマが起きるのか。


Jリーグ2010 第31節 名古屋グランパス 0-1 FC東京

2010年11月28日 00時02分53秒 | Jリーグ2010


ほんとは、優勝が決まった湘南戦も見ておきたかったんだが、

火曜開催のせいで試合も溜まってしまい、

だからといって全部観るような時間もないということで、

少し前になるが、今回は第31節の名古屋対FC東京の一戦。



まぁこの試合はもう言うまでもなく、

名古屋にとっては王者としての凱旋試合で、

対するFC東京にとっては、

残留争いの中で絶対に負けたくない試合。



そんな両者のモチベーションの違いを考えれば、

こりゃ、もしかしたらもしかするなー

と思っていたら、



まさに期待通りの勝敗が



いやーでもね、ピクシーは怒ってたみたいで、

王者らしからぬ試合との声もあり、

そういうのもまぁまぁ分かるっちゃー分かるんだけど、

これはしょうがないかな、とも思う。



シーズン通して頑張ってきて、ようやく悲願を成し遂げて、

それでもモチベーションを維持しろなんてのは、ちょっと無理だろ。

それに、FC東京は確かに順位こそ格下だけど、

米本も復帰して、チーム状態は確実に上向いている。

一概に格下と断言してしまうのもどうかな。



でもって試合は、そんな気持ちの差が明暗を分けた形か。

前半の立ち上がりから、試合はFC東京優位で、

平山不在がやけに強調されてきた気がしなくもないが、

1トップの大黒がなかなか良い感じ。



梶山の奥義・キープ力もまー冴えていて、

先制した場面もそんな展開から。

梶山が抜群のボールキープでチャンスをつくり、

最後は大黒が見事なフィニッシュ。



このフィニッシュはほんとーに素晴らしく、

まさに絶妙なループシュートだった。

平山じゃ多分できない芸当。

あれじゃ楢崎もどうしようもないな、うん。



ただ、この時点ではまだ試合も前半で、

これから名古屋が、どんな反撃できるか期待もあった。

FC東京の監督・大熊さんも険しい表情で、



何か起きるかと思ったんだがな



だが、後半もゲームは0-1のままで、

良いシーンもそれなりにはあったが、

ゲームはこのまま、タイムアップ。



どちらかと言えば、FC東京が追加点取れるチャンスもあったし、

0-1は妥当な結果だったかと。

トゥーリオのパワープレーも実らないというのは、

名古屋にもショックは大きいと思うけど。



しかし、名古屋のモチベーション云々は抜きにしても、

この試合のFC東京のパフォーマンスは褒められるべきものだった気がする。

大黒のゴールは素晴らしかったとして、

その他の選手もほんとに良く頑張ってた。



堅守速攻のスタイルを研ぎ澄ますのなら、

平山不在だったこの試合の布陣でも機能しそうだけどな。



反面、名古屋は今年見せてきた終盤の粘りを、

見せることなく終わってしまった。

慢心なり、疲労なり、

まぁ理由はいろいろあるんだろうが、

次の磐田戦はきっちり勝ったので、そのあたりはさすがだな。


Jリーグ2010 第30節 清水エスパルス 5-0 湘南ベルマーレ

2010年11月19日 22時34分14秒 | Jリーグ2010


ここんところゲームばっかやってたもんで、

多分久しぶりだと思うJリーグ観戦。

といっても、この試合も実は片手間に観ていた程度なので、

見逃しているシーンもあるかと。



ただ、この試合に限っては5-0という結果からも分かる通り、



清水の圧勝、湘南の惨敗



これで間違いない。



優勝争いに参戦するまでの力をつけた清水と、

常に残留争いを続けてきた湘南。

そのチーム力の差が、鮮明に出てしまったかな。

湘南はこれでJ2降格が決定し、

プライドも何もかも打ち砕かれる敗戦となった。



しっかし、湘南の守備力がどんなもんかは置いといて、

清水の攻撃陣の破壊力は、ほんとーに凄まじかったわ。

前半ロスタイムに見せた小野の芸術的な先制点も、

ヨンセンが奪った2点目も、

湘南の守備組織を見事に切り崩してのものだった。



で、圧巻だったのは4点目の岡崎弾。

一旦はボールの処理にミスったと思いきや、

すかさずリカバリーして、

鋭いシュートをゴールへと流し込む。



未だにどうにも岡崎を好きになれない自分ではあるが、

この試合のこの得点に関しては、



岡崎の能力を認めるしかなかったわ



そして、結果は5-0ということになったんだが、

終盤あたりの清水は、ほんとイキイキしていたなぁ。

湘南が戦意喪失していた部分があるのかもしれないが、

明らかにリズムが違った。



湘南は湘南で、立ち上がりなんかは良い部分もあったんだけど、

あと一歩の繋ぎのところで、

どうしても上手くいかない部分がある。

単純だけど、そういうとこの差が大事なんだろう。



清水はこれで勢いも取り戻しそうだし、

まだまだ上位の順位争いは見ものだ。

優勝は名古屋になりそうでもあるが、

最後までまだわからない。


ヤマザキナビスコカップ2010決勝 ジュビロ磐田 5-3 サンフレッチェ広島

2010年11月07日 23時59分08秒 | Jリーグ2010
もうこの試合は、細かいことはともかく、

ただただ凄かったと、そう言っても過言じゃない。

正直、ここまで興奮した決勝戦というのは、

ワールドカップでもあまり経験した覚えがない。



愛着のあるチームで、日本人同士が切磋琢磨しているから。

そういう理由ももちろんあるとは思うが、

単純にゲーム内容を汲み取ってみても、

サッカーに興味がない人でも楽しめる、そんな内容だったと思う。



で、まずは声を大にして言いたい。



ジュビロ磐田優勝おめでとう



7年ぶりのタイトルの味は、そりゃー格別でしたよ。

磐田サポーターとなってから、

ここまでタイトルが遠のいたことはなかった自分。

昔は半ばあたりまえな感じでタイトルも獲れてたけど、

優勝というのがこんなに嬉しいものだとは。

改めて気づかされた。



そして、MVPが前田遼一なのはもう超納得。

というか、むしろ始めから決まってたんじゃないか、

そう言いたくもなるような印象で、

ちょっとできすぎなドラマのようにも感じた。



しかし、ゲームは誰がどう見ても、

意地と意地がぶつかりあう真剣勝負だった。



前半は決勝戦という独特の雰囲気もあってか、

そこまで躍動的なプレーは多くなったようにも見えたが、

船谷が良い時間帯に先取点を奪ったことで、

ゲームのボルテージはヒートアップ。



そして、もう細かいことは抜きにして、

後半から延長戦にかけては、どのシーンも見逃せない攻防の応酬

まず凄かったのは広島の気迫で、

山岸の逆転弾が決まったときなんか、



スタジアムの熱狂ぶりがハンパなかった



それほどまで、熱く激しい場面が繰り広げられた末のシーン。

ゴールを決めた山岸も、そりゃーもの凄い喜びようで、

ああ、これが決勝なんだなと、

そう思わされたのは言うまでもない。



特に広島にとってみれば、初のタイトルがかかった、

是が非でも負けられない試合。

前半には、李の執念とも言えるすげー同点弾もあって、

そんな見せ場を経てのこの逆転弾。



これで広島サポーターが喜ばないわけがない



だが、簡単に終わるはずのない決勝戦。

そう、このドラマの主役は、広島ではなくジュビロ磐田だった。

そして、その布石となったのは、

後半終盤に訪れた渾身の同点弾。



負けられない気迫を見せる広島を前に、

磐田の攻撃は、ことごとくシャットアウトされてきた。

それでも、諦めなることなく仕掛け続け、

迎えた後半44分、



前田の同点弾が決まる



こぼれ球ってのが、これもまードラマティックで、

やばかったなーこれは。

この時点で、もう磐田はいけると思った。

そんぐらいの衝撃だった。



で、延長戦での死闘ぶりは、もう説明不要で、

菅沼のすげぇボレーが決まるわ、

槙野がフリーキック叩き込むわ、

川口がPK止めるわ、



まるでダイジェストかのような濃厚な30分



んーなんか、言葉にすると、

どう書いても言葉足らずな感じがしてしまうが、

ほんとに手に汗握る攻防で、

ほんとに感動する試合だった。



こういうゲームを毎回、Jリーグでやってくれれば、

視聴率とか、そういう部分にも反響がでるんだろうが、

それはやっぱりファイナルという舞台とは違うし、

難しいところ。



けど、少なくともこの試合は、

Jリーグチームでも素晴らしいエンターテイメントを送れると、

そう実感できる試合だった。

磐田にも広島にも、盛大な拍手を送りたい。


Jリーグ2010 第26節 ガンバ大阪 5-1 大宮アルディージャ

2010年10月23日 10時40分10秒 | Jリーグ2010


最初、この明暗分かれた結果を知ったときには、

ガンバがしっかりとチャンスをものにして、

らしさある戦いをしたんだなーと、予測していた。

だが、ゲームを観てみれば、



もうハンパのないガンバの圧勝



しっかりとチャンスをものにした、

なーんてのはもう完全に的外れな考えで、

前半から決定的なシュートの嵐。



チャンスをしっかりとものにしてんなら、

あるいは、大宮の北野が踏ん張りを見せなければ、

8-0とか、10-0にもなったんじゃないかと、

そんぐらいの試合だった。



ただ、それでも先制したのは大宮だったので、

そこんとこは本当にショックだろう。

コーナーキックから押し込んだ深谷のヘッドは、

残留争いから抜け出す気迫を感じさせるものだった。



だが、イ・グノに同点弾を決められた直後、

大宮のマトが退場処分を喫し、

これでゲームが完全に崩壊してしまう。



でもこれはもう、レッドでもしょうがないプレーで、

完全にマトの失態と言うしかない。

イ・グノの突破が怖かったのも分かるけど、

あそこまで足上げちゃだめだろ。



で、宇佐美に鮮やかなドリブルからのシュートを決められると、

ここからは完全にガンバペース。



大宮がチャンスを作るシーンも確かにあったけど、

それ以上にガンバが攻勢で、

その後は、



平井に2発、イ・グノが1発



を浴びて、大宮は惨敗。



ガンバのチーム力といったらそれまでかもしれないけど、

佐々木の投入や二川の投入も当たったわけで、

西野監督の采配の勝利でもあるんかな。

マトがいなくなっても、手をつくした鈴木監督も頑張ったと思うけど。



Jリーグ2010 第26節 浦和レッズ 2-0 セレッソ大阪

2010年10月21日 16時13分53秒 | Jリーグ2010


どちらも、好調なチーム同士の一戦であり、

タレントも豊富ということながら、

結構息つまる、熱戦が繰り広げられるんじゃないかと、

そんな期待もあったこのカード。



ただ、蓋を開けてみれば内容的にも結果的にも、



浦和の完勝で試合終了



もう、これは疑う余地がないんじゃないかと。



正直、浦和の試合観たのも久々だった気がするが、

悪い時の印象しかあまり残ってなかったので、

この試合のパフォーマンスにはちょっと驚いた。



ここんところ、負けなしが続いている自信もあるんだろうけど、

攻撃もさることながら、守備がいい。

ポンテを始め、負傷者が多い中でもしっかりボール持てるし、

コンパクトな陣形で堅守を確立。



この試合に限って言えば、ラインが高いにも関わらず、

裏を簡単にとられるシーンはほとんどなく、

たとえフィニッシュに持ち込まれても、

山岸が磐石の安定感で君臨。



アルセウの至近距離からのヘディングを弾いた場面なんか、



まさしく本能のセーピングだったわ



ただ、この試合はセレッソの攻撃陣も、

好調時の躍動感とはちょっと遠かったかなーってのも個人的な印象。

乾とか家長は頑張ってるんだけど、

それが前線との上手いコンビネーションに繋がらない。



浦和の守備のバランスがよくて、

どこにボール出せばいいんだよっていう場面があったのも事実だが、

ボランチがもう少し押し上げて、

乾らが裏に飛び出せれば、おもしろかった気もするんだけど。



で、得点シーンは前半と後半にひとつずつで、

まずは前半の14分。

これはもう、エジミウソンの技ありのシュート。



といっても、良かったのは原口、田中かな。

マルチネスからボールかっさらった原口の突破力と、

ワンタッチでチャンスを演出する田中の技術。

これが見事にマッチして、



最後はエジミウソンの冷静なシュート



こういうところをふかさないあたり、

やっぱ上手いわ。



そして、後半の追加点はまさに原口の真骨頂。

この試合も、いつも通りの思い切りの良さはあるが、

いつも通りの決定力の低さを披露していた原口が、

サイドから横へガーと切り込んで、



豪快なシュートを叩き込む



いやー、ああも簡単にドリブルされちゃうと、

どうしようもないよな。

シュートも良かったし、あれは止められん。

松井も良いキーパーだとは思ってるんだけど。



でもまぁ、これで浦和にとっては、

また一つ自信を深めることもできた試合。

2位以下は混戦だし、

まだまだどうなるか分からない。



セレッソも全然まだ上位は狙えるし、

ACLの出場権争いもおもしろくなりそうだ。