goo blog サービス終了のお知らせ 

LIFESTYLE

ゲーム&サッカー中心の気まぐれブログ

2007年戦力分析 ガンバ大阪

2007年02月16日 08時18分42秒 | Jリーグ2007
Jリーグの草創期には毎年のように最下位争いを演じながら、
今や強豪としての地位を確立させたガンバ大阪。
苦境の時代を乗り越え、常勝軍団と化したガンバにとって、
これからは勝ち続けることが至上命令となる。

初めてJリーグを制覇した2005年以来、
ガンバはまだ次のタイトルを獲得していない。
Jリーグでも優勝争いに絡みながらも破れ、
カップ戦でも頂点に立つことはできなかった。

それだけに、今季のガンバはなんとしてもタイトルを獲り、
強豪としてのインパクトをより強く根付けたいところ。
リーグ優勝は当然ながら大前提であるが、それに留まらない、
2冠、3冠を狙ったサッカーが期待される。

今季のリーグ優勝争いは、はっきりいって混沌になると思う。
浦和の独走も考えられれば、清水の躍進も考えられるし、
それは選手層や単純な戦力だけで測れるものではない。

それでも、ガンバにはきっちりとした地力がある。
なんだかんだいって、常に浦和に食い下がってきたのはガンバであり、
その得点力の高さは、間違いなくリーグ屈指。
よほどのアクシデントがなければ、何も支障はないように思う。

最後はやはり地力の力、クラブのスケール、
そういった言葉が当てはまる気がするのもなくはない。

今季の戦力も優勝するにはふさわしい磐石の体制が整っている。
まず、ディフェンスを見てみれば中澤聡太以外は目立った補強はなく、
昨季同様の安定感を維持できることは、ほぼ確実。
確かに失点の多さはあるが、テコいれをしてバランスを崩すより、
これまでの成熟さをとったほうがよほどいい。

個人的に宮本の離脱はそれほどダメージがあるとは思えず、
シジクレイでも十分に対応できると思う。

中盤も万全の安定感と完成度で、やはりここまでチームが成長すると、
無理に大掛かりな補強を行なうよりもメンバー維持がよっぽど得策。
世代交代などを考えれば万年同じメンバーでいけるはずもないが、
現時点では穴も見られず、問題はない。

二川、家長といった若い選手もしっかり実績を積んでいるので、
将来もさほど心配はない印象も受ける。

そして一番の注目であるFW陣は、甲府のエース、バレーが加わり、
より可能性と得点力の向上が期待される。
昨季加入したばっかりの播戸、マグノアウベスのフィット感も抜群で、
今季不調で終わることはまったく考えられない。

おそらく、マグノアウベスが軸になると思うが、
播戸、バレーの2トップでも十分機能できる感もあるだけに、
攻撃力の高さは疑いようがないところだ。

確かに、バレーが新チームで機能するかどうかはまだ未知数だが、
中盤にも有力なパサーがおり、活躍できない環境ではない。
後はFW同士のコンビネーション、これが重要だと思う。

そして、最後にフェルナンジーニョの移籍だが、
戦力低下は間違いなくとも、そこまで悲観することもないのが率直な感想。
あの攻撃力を失ったことはガンバにとっても残念だが、
穴を埋めれるだけの人材は豊富なだけに、そこまで問題じゃないと感じる。

そういった戦力を見てみても、優勝争いに絡めることはほぼ確実。
ガンバ大阪は、今季も強豪と化すだろう。

2007年戦力分析 名古屋グランパス

2007年02月14日 10時35分15秒 | Jリーグ2007
毎年優勝候補の一角に挙げられながらも、
いまひとつ好成績からは見放されてきた名古屋グランパス。
2005年はついにJ2降格の危機にまで直面するが、
2006年を終えて、ようやくチームも向上を始めようとしている。

新監督、フェルホーセン体制で望んだ2006年。
チームは得点力不足の課題が浮き彫りになり、
なかなか勝ち点を積み重ねられない状況が続いたが、
ノルウェー代表のヨンセンが加入してから攻撃力が向上。

徐々に勢いをつけはじめ、その好調が終盤まで持続。
年間7位という成績でシーズンを終える。

確かに、ストイコビッチを擁してた全盛期に比べてチーム力は衰えて見えるが、
その後の低迷期と比べてみれば確実に力をつけてる印象があるクラブ。
特に昨季終盤のサッカーはポテンシャルの高さを感じさせ、
ようやく本来の力を発揮できるころあいに差し掛かったと見ていい。

それだけに、今季の戦いは飛躍のシーズンとして、とても重要になる。
チームとしての理想は、昨季終盤のサッカーを開幕から継続させること。
それができれば、上位争いには間違いなく絡めるはず。

戦力を見てみても、けして下位に沈むようなチームじゃなく、
今季の構成も多少の入れ替わりはあれどそれほどまでの戦力ダウンは感じられない。
ただ、チーム力を急激に飛躍させるような補強もなく、
チームとしてはやはり昨季同様のサッカーが求められるところ。

そんな中でポイントとなるのは、DF古賀の移籍、FW巻の加入。
DFの古賀は、名古屋にとっては象徴的なベテラン選手で、
ディフェンス陣の安定感を保つためには欠かせない存在だったが、
世代交代の波もあって移籍。

ただ、これはある意味で世代交代がうまくいっている証でもあり、
外国人DFのスピラールがきっちり穴埋めを行なえているため、
チームとしてそれほど心配もないように見える。

一方、FWの巻は大学№1との呼び声もあるストライカーで、
名古屋にしてみれば期待したい逸材の1人。
FWはそれなりに充実しているので、この補強は鬼に金棒。
攻撃力の向上は期待でき、かなり心強いものととれる。

中盤は、目立った加入選手はないものの、
藤田、本田を中心として安定感は高く、心配するところはない。
もともとの完成度も非常に高いので、
メンバーを維持できたことは吉と見るのが正しいだろう。

さて、そんな名古屋グランパスであるが、
個人的には今季台風の目的な存在になるチームではないかと踏んでいる。
救世主となったヨンセンが開幕から在籍しているのも心強いし、
チームとしての調子もいい。

後は昨季あまり活躍できなかった玉田がかつてのプレーを取り戻し、
杉本らがより成長を見せてくれれば得点力はかなり計算がつく。
ディフェンスも古賀不在のシステムでは何度も結果を残しているので、
これといった問題は本当に感じられない。

悪くない戦力が整っているだけに、
後はいかにポテンシャルを試合で引き出せるかどうか。
それができれば、優勝争いを演じるだけの力はある。
要注意の存在であることは間違いなさそうだ。

2007年戦力分析 ジュビロ磐田

2007年02月13日 23時16分28秒 | Jリーグ2007
鹿島アントラーズと共にJリーグに一時代を築き上げ、
Jリーグ史上初の完全制覇、アジアクラブ選手権優勝など、
輝かしい実績を重ねてきた強豪、ジュビロ磐田。

タイトル数では鹿島に及ばないものの、毎年安定した強さを誇り、
Jリーグでは、もっとも成功したクラブとも言える存在でもある。
だが、そんな磐田もまた、Jリーグの時代の中で、
過渡期に差し掛かっているチームでもある。

2003年に横浜F・マリノスが筆頭してきたのと互い違いになる形で、
徐々に優勝争いから離脱するようになり、
マリノスが低迷期に入っても、なかなかチームは向上しなかった。

年間順位的にはけして悲観する順位でもないのは事実だが、
毎年優勝があたりまえとなっていたチームにとっては、
チーム力が衰えたことは明白だった。

だが、そんな中で迎えた2006年は、ようやくかつての輝きを取り戻しかけた。
序盤こそ低迷して優勝戦線からの離脱を余儀なくされたが、
山本監督が解任され、アジウソン監督が就任したことで、
チームは息を吹き返し、序盤の低迷を考えれば大健闘の5位でリーグを終了。

年間5位は磐田にとって手放しで喜べる順位ではないが、
かつての輝きを取り戻しかけたという先述は、
終盤に見せたサッカーの質が、開幕から続けられればという、
今年を見据えた待望論の一つ。

今年の昨季同様の試合運びをきっちり行なうことができれば、
優勝争いに絡むこともけして不可能ではなく、
その土台に筆頭してきた若手をうまく構築していければ、
再び黄金時代の再来も考えられる。

しかし、2007年の磐田を分析してみると、
なかなかそうも言ってられない状態に直面してしまう。
まず、浮き彫りになるのは、世代交代の問題。

名波浩、服部年宏らベテラン勢がチームを去り、
磐田の武器でもある経験の豊富さがそこなわれることになった。
これに加えて、チームの大黒柱だった福西崇史もFC東京へ移籍。

これによるダメージは戦力的、精神的共に大きく、
磐田にとっては痛すぎる放出となったことは間違いない。
これを機に筆頭してきた若手に期待するところもあるが、
さすがに穴を完全に埋めるまでは至らないという見方が強いところ。

ただ、FW陣は不屈のストライカー中山をはじめ、
前田遼一、カレンロバート、そして今季加入の林と、
ある程度得点力を備えた駒が揃っており、
ディフェンス陣も川口、田中を中心に安定感は抜群。

ようするに問題は、中盤でゲームを造り、
ボールを収めたりする選手が高いパフォーマンスを発揮できるかどうか。
依存の選手で期待したいのは成岡や船谷だが、
まだチームを引っ張っていける存在にはあまり見えない。

ただ、サイドには太田や村井など質の高い選手が揃っているので、
彼らにボールを預けて前線に放り込んでもらうのがいい手の気もする。
前田をトップ下に置くのも対策の一つかもしれない。

さて、蓋をあけてみなければ分からないのがサッカーであるが、
戦力的には優勝争いに絡むことすら楽観できない現状。
この状況でどれだけのポテンシャルを見せられるのか、
今はそこに期待するしかない。

2007年戦力分析 清水エスパルス

2007年02月12日 09時16分27秒 | Jリーグ2007
実は今季、個人的にもっとも不気味なチームではないかと思うのが、
サッカー王国静岡が誇る、清水エスパルスである。
昨季は、長谷川監督による若手起用の戦術が見事にフィットし、
長年の低迷を大きく脱却する年間4位という成績を残した。

これまで、毎年のように降格争いを演じていたチームが、
ここまで躍進することができたのは、強さを取り戻した証であり、
とても運が良かったとか、たまたま采配があたっていた、
というようにはとうてい思えない。

チームとしても、昨季の躍進で今季はやれる、という気持ちもあるだろうし、
まして主力の大半が将来有望な若手。
一時期の黄金時代を上回る可能性も十分ある。

そして迎える2007年シーズン。
大きく言って、最大の目標は優勝。これは間違いない。
確かに、浦和、ガンバに比べればクラブのスケールとしても見劣りするが、
きっちり取りこぼしなく勝ち点を重ねられれば、不可能ではない。

ただ、若手主体の欠点でもある精神的もろさや、
大舞台での経験不足など踏まえてみると、
昨季と同等ぐらいの成績を収め、土台を確立させることが重要とも感じる。

無論、昨季と同等の成績を収めるということ事態、たやすいことではない。
でも、今季の清水はそれなりに可能性を感じさせられる。

まず、キーマンとなる藤本淳吾の存在は、絶対に不可欠。
この選手がいることで攻撃は歯車がかみ合い、チームは波に乗ることができる。
昨季終盤はこの藤本の活躍によってチームはトップギアになり、
年間4位にすべりこむことに成功した。

この藤本がきっちりパフォーマンスを見せてくれれば、
残留争いに絡んだりすることは、ほぼ皆無といっていい。

そして、それに加わる新戦力として期待したいのが、
ガンバ大阪から加わるフェルナンジーニョ。
ガンバ時代はトップ下から前線までこなし、
豊富な運動量と抜群の決定力を誇るプレイヤーだった。

トップ下の藤本にこのフェルナンジーニョが加われば、
清水にとって大きな武器になることは必然。
フロントにしてみれば、とても大きな最高の補強に思える。

そして、前線でターゲットマンとなるのは、やはりチョジェジン。
空中戦にも強く、高い得点感覚を持つその存在は、
清水の攻撃を形成する上で欠かせない。

フェルナンジーニョとの2トップも良いし、
チョジェジンを1トップに置いてフェルをセカンドトップに配置するのも効果的。
これに中盤の押し上げも加われば、攻撃陣の完成度は上々だ。

そして、唯一の心配でもあったマルキーニョスの穴埋めは、
セレッソ大阪から西沢明訓という素晴らしい大型FWを獲得し、
戦力低下もあまり感じず、問題はないと思う。

確かにマルキーニョスのようにスピードを武器にしたタイプではないが、
フィジカルの強さがあり、サイドからの攻撃で切り崩す場合、
中央にチョジェジンと西沢がいれば、十分得点は狙える。

マルキーニョスが得意としていたトリッキーなプレーは、
フェルナンジーニョに任しておけば問題はない。

後は、昨季経験をつんだ若手がどれだけ成長しているかどうか、
それ次第では、本気で優勝も狙えるし、
ナビスコなどのタイトルにも十分手が届く戦力になる。

長谷川体制3年目。清水の躍進は本物だということを、
是非見せ付けてほしい。

2007年戦力分析 アルビレックス新潟

2007年02月11日 15時05分45秒 | Jリーグ2007
J2優勝でJ1の舞台に上がって以降、
アルビレックス新潟はタイトルから縁遠い存在になっている。
J1残留という最低限の目標はつねにクリアし、J1には定着しているが、
カップ戦を含めて新潟が躍進を見せることは未だ、ない。

だが新潟は、常々可能性があるクラブという印象がある。
各ポジションにバランスよく主軸がいて、
ポテンシャルの高い若手選手が多く在籍している。
それだけに、今季こそ、リーグの上位争いに絡んでいきたいところ。

そんな今季、注目したいのは新加入の深井正樹。
これまで、エジミウソン、矢野の2トップがFW陣の生命線だった新潟にとって、
深井の加入は、層の薄さを考えても充実の補強に思える。

鹿島時代からのスピード豊かなプレーは、
新潟の組織サッカーでも生きてくれるだろう。
急激な得点力アップとまではいかないかもしれないが、
有力な駒が増えたことは確かだ。

エジミウソンと深井がスピードを武器に相手ディフェンス陣をかき回せば、
得点の確立も大きく増えるかもしれない。
ストライカーの加入というのはその個人の得点力だけでなく、
それによる起爆的効果もある。そういった面でも深井には期待したい。

中盤ではデビット純マーカスの存在が光ると思う。
まだ経験が必要な選手ではあるかもしれないが、
それなりに身の上にあった補強になっていると思う。

シルビーニョをはじめとしたこれまでの補強組も残留し、
戦力が低下している印象は受けない。
これに田中、千葉ら若手陣が奮起すれば、
ある程度質の高いサッカーはできるかもしれない。

といっても、攻撃力、守備力どちらの面でも、
J1で上位争いを演じる戦力と見るのは、厳しいところ。
確かに経験もあり、実績もある選手はいるが、
絶対的な存在はいない。

FWのエジミウソンはチームを象徴する存在であるが、
大物ストライカーが1人いるだけで勝てる世界ではない。
それぞれが一丸とならないと、勝ち続けることはできないと思う。

ただ、一度勢いに乗ることができれば、
経験がある選手で固められているだけに、浮き足立つ心配はないかもしれない。
チームとして大舞台の経験がないことは確かだが、
松下や坂田など、質の高いクラブでプレーしたことのある人材はいる。

特に坂田は、ジェフ千葉のリーダー的存在であり、
中盤の完成度を高めるには、好材料の人材。
新しい攻撃の軸としてフィットすることができれば、
違った攻撃バリエーションも生み出せるかもしれない。

若手は昨季十分経験を積み、今季の補強は例年にも増して充実。
いよいよ、躍進するための戦力が整った感はある。
後は、全員が調子を崩すことなくサッカーを続けられるか、
それさえできれば、ある程度の成績は残せるかもしれない。

2007年戦力分析 ヴァンフォーレ甲府

2007年02月09日 00時00分57秒 | Jリーグ2007
かつてはJ2最下位に定着した感もあったチームが、
ついにJ1の舞台までのぼりつめたのが2005年。
そして、勝負のシーズンとなった昨年は、年間15位に終わり、
課題こそ残しながらも最低限のJ1残留を達成。

アウェイゲームでの勝負弱さや、バレー頼みの得点が浮き彫りだったが、
チーム層や経験不足を考慮すれば、十分な大健闘で、
甲府にとってはようやく戦える自信が芽生えたシーズンだっただろう。

そして、迎えるJ1、2シーズン目。
チームとしてはJ1残留がまだ前提ではあるが、
やはり昨季以上の結果はほしいところ。
無論、順位ではなく、内容の面で。

ただ、林健太郎を獲得した昨季に比べて、
今季は身の上にあった補強ができているような印象は受けず、
戦力的には厳しいシーズンとなることは拭えないかもしれない。

一番の要因は、得点源として必要不可欠な存在でもあったバレーが、
ガンバ大阪へ移籍してしまったこと。
これによる得点力の低下は避けられないところで、
穴埋めとなる存在が見当たらないのも心配の種。

また、キャプテンでもあり、チームの軸であった倉貫の移籍も痛手。
彼が試合に出場するかどうかで結果が左右されるほどの存在であっただけに、
甲府としては根本的なチームの建て直しもせかされるところ。

大敗が多かったディフェンス陣の改善も万全とは見えず、
選手間同士での修正ができるかがポイントになりそう。

こうなると、依存の選手の奮起に期待したいわけだが、
神戸、柏ら実績のあるチームが参戦してくる今季だけに、
昨季よりも厳しい戦いを強いられる可能性は高い。

しかし、鶴見智美、林健太郎といった実力のある選手が、
2シーズン目を迎えて連携が成熟することも考えられ、
新たな軸として君臨してくれるであろう藤田健がケガもなく、
ベストパフォーマンスを続ければ、ある程度のサッカーはできるかもしれない。

後は、昨季のように上へ行こう、上へ行こうとしはしない、
無欲のバイタリティー。これを忘れないようにしてほしい。
この失うものはなにもないという感情があったからこそ、
横浜、ガンバといった格上のチームを下すことができたはず。

戦力ダウンは確かに否めないが、
それを逆手にとって奮起できれば、結果は伴うかもしれないし、
新たなスター選手が出場する可能性も0じゃない。

個人的には、静学のルーキー、國吉貴博に期待したいが、
こればっかりはどこまでやれるか未知数。
とにかく、目の前の試合をきっちり、負けない、
という信念でやるのがベストだと思う。

2007年戦力分析 横浜FC

2007年02月07日 22時08分21秒 | Jリーグ2007
今シーズンのJ1の中で、おそらく誰もが注目しているチームがある。
それは、今季からJ1の舞台に乗り込んだ、横浜FC。
昨季は、J2開幕直後に足達監督が解任されるなど、
良くも悪くも話題を集め、予想だにしない優勝劇を成し遂げた。

注目度が高い理由は、これまで弱小クラブだったチームが、
J1の舞台でどこまでできるのか、というところであるが、
三浦カズをはじめとした日本を代表するベテランプレイヤーが多くいることも、
要因の一つだと思う。

そして、その肝心の戦力は、やはりベテラン勢がどこまで通用するか、
で左右されるのは間違いないだろう。
エースストライカーとして君臨していた城彰二や、
J2優勝の原動力となったアレモンが退団したことは痛いものの、

横浜F・マリノスから久保、奥の両選手を獲得し、
攻撃陣は、J1を戦っていくうえで申し分ない駒が揃っている。
特に、軸となるであろう久保が完全に本調子を取り戻すことができれば、
十分な得点力は発揮できるはずだ。

守備に関しては、J2時代の堅守が通用すれば、怖いものはない。
昨季、J2で見せた守備力はJ2ながらも圧倒的だった、
J1の強豪クラブに対して浮き足立つことなく自分たちのプレーができれば、
メンバーはそれほど変わっていないだけにある程度は計算がつく。

守備力の維持と久保の再生、そしてベテラン勢の奮起。
これが重なれば、J1残留はもちろん、
J1の上位争いを演じることも、不可能ではないかもしれない。

ただ、やはりJ1の舞台になると、J2とはレベルも違うし、
昨季のような試合運びができると限らない、
それでも、J1の経験者も多数いるクラブだけに、
そこまでチームが方向性を見失うこともないと思う。

特に、三浦カズの存在は絶大。
久々のJ1でどこまでやってくれるかは未知数だが、
精神的支柱としては適任だろう。

守備では山口、小村の存在が光る。
全盛期のプレーはできなくとも、けして落ちた選手ではないと思うし、
相手にとってもこういった経験者が立ちはだかるのは、
やりにくさを感じるはず。

後は、昨季躍進の中心といっても過言ではない、
高木監督の采配がポイント。
監督としてのキャリアは確かに浅いが、
失うものはない気持ちで取り組んでほしい。

さて、いよいよ挑むチームとしては未知数のJ1。
J2降格の可能性も、J1優勝の可能性もあると思う、
選手構成は充実しているし、自信さえ失くさなければ、
きっといい結果を導けると思う。

2007年戦力分析 横浜F・マリノス

2007年02月06日 22時41分41秒 | Jリーグ2007
2003年、2004年とJリーグを制覇し、
まざまざとその力を見せつけた横浜F・マリノス。
だが、これから横浜時代が始まるという矢先に、
マリノスは衰退の一途を辿ってしまう。

今や、横浜の栄光は遠い過去の話。
王者奪回が至上命令という信条さえ、薄れてきたように感じる。
チーム状態は一向に改善される気配もなく、
選手層に対して結果が出ていないのはまぎれもない事実だ。

特に、昨季は名将・岡田監督が成績不振で退任するなど、
完全なる泥沼状態を、象徴するようなシーズンだった。
Jリーグ発足以来常に上位争いを演じてきた常勝軍団が、
直面している危機は生半可ではない。

そんな中で迎える2007年シーズン。
横浜は、大きな意識改革を実行したように思う。
今までの大型補強を縮小し、地に足のついた構成に切り替えた。

これまで横浜を支えてきたベテラン勢を放出したのも、
生まれ変わりへ向けての一つの手段だと思う。
久保は想定外だったとしても、奥、ドゥトラらが退団したのは、
根本的な攻撃陣の建て直しのはず。

ただ、この戦力でどこまでやれるかというと、
優勝争いに絡むのは少しばかり厳しい様相だと思う。
しかし、チームは数年後の土台作りを行なっているように見え、
今季の横浜は、再建へ向けての第一歩かもしれない。

このシーズンで明確にしたいのは、新しいチームのキーマンの発掘。
注目されるのはセルビア・モンテネグロから帰国したFW鈴木隆行。
ポイントゲッターとしての活躍は厳しいと思うが、
攻撃の新しい軸としては、十分な機動力を誇るプレイヤーだと思う。

幸い監督も鈴木に期待感を示しているようで、
結果さえ出すことができれば、新しい攻撃の形を生み出せるはず。
マルクス、坂田も得点感覚のあるストライカーなので、
攻撃陣はある程度機能してくれるはず。

要は、誰が軸になるか、これが問題。
そこに絡む中盤も重要。リーグを見渡しても、完成度は高いと思うし、
本調子のプレーさえできれば、結果はついてくると思う。
ポテンシャルを感じさせる若手もおり、
それらの成長が横浜の今、未来の鍵を握るだろう。

今季、ある程度の戦力ダウンは、確かにあるかもしれない。
しかし、この時期を乗り越えてこそ、横浜はもっと強くなれるはず。
そういった面でも、このシーズンは勝負の年。
それを胸に1試合、1試合丁寧に戦ってほしいと思う。

すべてのチームの戦力を冷静に分析しても、
横浜はそこまで順位が下位のチームではない。
久保ら主軸としていた選手がいなくなったとはいえ、
まだ伸びる可能性は大いにある。

2007年戦力分析 川崎フロンターレ

2007年02月05日 22時37分41秒 | Jリーグ2007
現在のJリーグは浦和、ガンバの2強時代と言われるが、
このチームの存在も忘れてはならない。
おそらく、今季のJリーグをより盛り上げてくれる存在であり、
優勝争いに必ずや絡んでくるだろう。それが、川崎フロンターレ。

2005年、5年ぶりにJ1の舞台に帰ってきた川崎は、
強力なFWを揃えた高い攻撃力を武器にJ1を旋回。
2006年には開幕2試合で13得点という驚異的な得点力を叩き出し、
リーグ2位という大健闘を見せた。

もうすでに、J1の強豪として定着した川崎フロンターレ。
ここ2年の躍進は、本当に素晴らしかった。
選手の成長も確かだが、フロントの補強もきっちりはまり、
昨季もマルクスの緊急移籍にマギヌンを獲得して迅速に対応。
それが好成績に繋がった。

今や、川崎が目指すのはJ1の頂点。
まだJ1でのキャリアは浅いものの、そのポテンシャルは十分にある。
新体制となった日本代表にも我那覇、中村らが選出され、中心選手として活躍。
これからの日本サッカー界を引っ張っていく存在でもあるかもしれない。

特に今季はACLへの出場資格も得るなど、
チームは急速に力をつけ、その躍進にさらなる加速をつけようとしている。

まず、チームの中心となるのはやはり中村憲剛。
オシムジャパンでもすっかり頭角を現したそのドリブル突破力は、
中盤の完成度を保つ貴重なカード。

目立った補強はないにしろ、まずまずの完成度を誇るだけに、
中村ら依存の選手がいつもどおりのパフォーマンスさえできれば、
大きな問題はないだろう。

そして、川崎を象徴する武器でもある3トップは、やはり今季も破壊力抜群。
選手それぞれにコンディション不足も問題も感じず、
オシムジャパンのストライカーにまで成長を遂げた我那覇の存在は絶大。
外国人選手たちのフィット感も申し分なく、攻撃力に陰りは見えそうにない。

これまで川崎の心臓でもあった鬼木が引退するといった事態もあったが、
たいした戦力ダウンはなく、死角もないだけに、
優勝するだけの基盤はしっかりと出来上がっている。
昨季とほぼ同様のメンバーが維持できたのも心強い。

レギュラーの戦力も選手層も浦和には及ばなくとも、
きっちり勝ち点を積み重ねていければ十分に優勝は射程距離内。
それだけの力は持っているチームだと思う。

確かに昨季はスタートダッシュの勢いが功を奏した部分もあったが、
今季もやってくれるのではないかと思うところもある。
つぼにはまれば、浦和以上の攻撃サッカーも展開できるんじゃないか。
後は、いかにベストコンディションで試合をこなしていけるかだと思う。

2007年戦力分析 FC東京

2007年02月04日 17時14分24秒 | Jリーグ2007
昨季は、ヘラクレスを退団した平山をシーズン途中に獲得するなど、
話題こそあったものの年間13位に沈んだFC東京。
時には強豪チームを打ちのめす強さを持ちながら、
未だチーム成績は向上する気配はない。

そんな中迎える2007年シーズンは、
最低でも優勝争いに絡むことがチームとしての目標だと思う。
攻撃的サッカーを志向して以降、攻撃陣の駒はある程度揃っているだけに、
けして不可能な目標ではない。

そして、それをより感じさせる補強もきっちり行った。
まず、FWにコスタリカの英雄、ワンチョぺを獲得。
これまで、ルーカスや平山が思うような得点力を発揮できなかっただけに、
その存在に期待が集まるのは必然。

チームを引っ張るストライカーの在籍は、強豪としての条件だけに、
大きな手ごたえを感じる補強となったはずだ。

また、起爆剤的な効果にもなれば、全体の攻撃力アップにも直結する。
そして、最大の大物補強といっても過言ではないのが、
ジュビロ磐田の元日本代表ボランチ、福西崇史の加入。

空中戦に強さを持ち、経験も豊富なボランチの加入は、
FC東京にプラスの力をもたらすのは確実。
中盤には若く優秀な選手が多いだけに、福西の存在がそういった若手の力を伸ばせば、
これにこしたことはない。

不動のレギュラーとして君臨してもおかしくはない逸材だけに、
FC東京の核となる可能性もあり、今季のキーマンとなる可能性もある。
攻守にわたって活躍できるボランチだからこそ、
より存在感も引き立つだろう。

さて、ワンチョぺ、福西。この2人が戦力アップになっているのはもう確実。
フロントも磐石ともいえる補強を行なえたと思うし、
今季こそ優勝争いには是が非でも絡みたいところ。

この2人がチームにフィットすれば、上位争いを演じる可能性もぐんと上昇する。
幸い目立った戦力ダウンもないだけに、昨季以上の成績は、
まず間違いないだろう。後は、いかに取りこぼしを少なくするか。

あと気をつけたいのはケガによる離脱やコンディションの調整。
特にコンディションの調整は、FC東京の長年の課題。
ポテンシャルを感じさせるゲームを展開できながら、
一度調子を崩すと建て直しができない症状がチームにはある。

強豪を相手にしないと潜在能力が発揮できない傾向があり、
それさえ直すことができれば勝ち点ももっと伸びるだろう。

しかし、充実の補強を行い、これといった問題もない。
平山が本調子を取り戻せばなおよしで、ワンチョぺ、福西も活躍してくれるだろう。
今季のFC東京は、どのチームにとってもこわい存在になりそうだ。