ぶらりフォト日記

2005年開設以来あまり更新されていませんが、私の住んでいる地域や旅先の事を写真をまじえて紹介しようと思います。

つたの細道

2012年06月30日 23時18分58秒 | ちょっとお出かけ

 静岡市丸子と旧岡部町の間にある宇津ノ谷(うつのや)峠は、古くから交通の要衝で、峠越えの最も古い道がつたの細道です。その歴史は奈良時代にまで遡るとされ、平安初期の歌人在原業平が伊勢物語の中で「駿河なるうつの山のうつつにも夢にも人に逢わぬなりけり」と詠っており、天正18年(1590年)に旧東海道が整備されるまで、東西を行き交う主要な幹線でした。その後旧東海道が利用されるようになり、つたの細道は廃道となり忘れ去られていましたが、昭和40年代に静岡市の教諭であった春田鉄雄氏がPTAの協力を得て現代に甦ったそうです。
 今回は古の歌人在原業平に倣って、岡部側から静岡に向かって峠を越えてみました。
 国道1号線藤枝バイパスにある道の駅「宇津ノ谷峠」岡部側に車を停め、つたの細道公園まで歩きました。つたの細道公園は明治時代に造られた堰堤を活かした川と遊歩道を組み合わせた親水公園です。

  つたの細道公園広場
  木和田川堰堤(国登録文化財)

 つたの細道公園を通り抜け、つたの細道へ

  ごろごろとした石だらけ
  つたの絡まる?道
  ちょうど峠のてっぺん
  道を下っていくと
  蔦の細道と文学の立札が

 標高210㍍、全長1.5㌔の道のりを約40分かけて、静岡市側のある道の駅「宇津ノ谷峠」に着きました。今回は炎天下ではなく、曇り空だったのでちょっと助かりました。ただ昔は道もあまり整備されておらず、うっそうと茂る木立の中、灯りもなく昼なお薄暗いこの道は旅をする人にとってさぞ心細かったことでしょうね。 



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