吐月峰柴屋寺は1504年(永正1年)今川氏親によって創建された臨済宗の寺です。また連歌師柴屋軒宗長が草庵を結んだところで、観月の名所、竹の寺としても知られています。宗長はここに京都銀閣寺を模した庭園を築きました。東山、天柱山、丸子富士など美しい自然を取り入れた借景園は国の名勝・史跡に指定されています。
正門
竹林
境内には京都嵯峨野から宗長が持ってきた竹林に囲まれており、「吐月峰(とげっぽう)」の名前の由来は、竹林の上から月が吐くように出るので名付けられたそうです。宗長がこの竹を使って始めたとされる竹細工も有名で、吐月峰と書いて「はいふき」と読まれるくらい名高く知られています。
庭から西方に聳える天柱山
本堂から南方にある丸子富士
月見岩
庭園にある月見岩、宗長はこの岩に座って月が出るのを待っていたそうです。この岩の背後に宗長の墓があります。
茶室
寺宝として、足利義政から贈られた芦屋釜、文福茶釜(ぶんぶくちゃがま)や一休さんから賜った鉄鉢など珍しい物も陳列されていましたが、残念ながら撮影禁止でした。
吐月峰柴屋寺は拝観は有料で、拝観料は300円掛かります。なお希望すれば係りの人がガイドをしてくれます。毎年中秋の名月にあわせて観月会が催されます。当日は待月軒というお月見の作法に則った催しが行われ、お茶席で抹茶を楽しめるほか、琵琶の演奏やお香などを楽しむことができるそうです。
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