ぶらりフォト日記

2005年開設以来あまり更新されていませんが、私の住んでいる地域や旅先の事を写真をまじえて紹介しようと思います。

大旅籠柏屋のひなまつり

2013年02月15日 18時07分45秒 | わがまち発見
 以前記事で岡部宿の大旅籠柏屋では2月になると、等身大の雛人形が飾られると書きましたが、その雛人形を本日見てきました。今日は夜勤明けで今週はもう仕事がありません。このまま帰って寝るのもなんだか勿体無いような気がして、で、岡部のひなまつりが今くらいにやっていることを思い出して、行こうと決めました。ただ昨晩から一睡もしておらず、ちょっと運転が心配だったので、眠気覚ましにコンビニで何本か缶コーヒーを買って飲み干し、そこの駐車場でちょっと仮眠を取ってから出発しました。小雨がぱらつくあいにくの天気でしたが、それでも昼前には岡部に着きました。
 入場料300円を払って、館内に入ると、本座敷に飾られている雛人形の大きさに度肝を抜かれます。(等身大の雛人形と呼ばれるだけあって当然と言えば当然なのですが…。)ただ人形の顔が思っていたのと比べちょっと老け顔だったのは残念でした。写真撮影はだったのですが、やはり雛人形が大きすぎることと座敷のちょっと奥行きが狭く戸もあける事が出来ず、写真がうまく取れません。お内裏様と三人官女は何とかカメラのフレームに収める事が出来ましたが、五人囃子は正面からでは入らず、ちょっと斜めのアングルでしか撮影ができませんでした。
 等身大の雛人形、地元の雛人形の老舗「好光」の職人が4年10か月の苦難の末に1969年12月に15体が完成しました。完成後、お披露目の場として、「岡部体育館」で段飾りで飾りましたが、あまりの大きさ故に以降は段飾りで飾られることはなかったそうです。その後は余り展示される機会もなく、2005年に旧岡部町に寄贈され、翌2006年からここ大旅籠柏屋で飾られることになったそうです。


  三人官女
  五人囃子
  随身 右大臣、左大臣
  仕丁 ちょっと変わっています
  つるし飾り



 奥の「ギャラリーなまこ壁」で「おばあちゃんの雛人形」が開催されていました。ここでは江戸時代から昭和初期の雛人形が展示されていましたが、中でも興味を引いたのは「天神人形」、天神とは学問の神様である菅原道真公のことを言いますが、藤枝、焼津の志太地区では3月3日の桃の節句に男の子のお雛様としてこの「天神人形」を飾る習慣があるそうです。ちょっと吃驚です。来年からは息子のためにも「天神人形」を買ってきて、お雛様と一緒に飾ろうかなあ…・


  ギャラリーなまこ壁
  内裏雛(嘉永5年 1852年)
  御殿飾(昭和中期)
  大正時代
  天神人形



 追記;柏屋のひなまつりは2月13日から4月7日まで開催されます。なお去年の7月に休館日で柏屋の内部が見れませんでしたが、本日、岡部宿当時の旅籠の貴重な資料も撮影することができました。内容は7月15日付のブログ記事「岡部宿大旅籠柏屋」にアップいたしましたので、興味がある方は読んでみてください。(駄文で申し訳ありませんが…。