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アンケートのお願い 追記あり

レニングラード国立バレエ(ミハイロフスキー劇場バレエ、マールイバレエ)ファン及びバレエ・ファンの方へご質問です。
先日ロシアのバレエ関係者から現在の「ミハイロフスキー劇場」について良いか悪いかという質問を受けたのがきっかけです。
質問をされた方は「日本の観客はどう思っているか知りたい」旨を尋ねてきたのですが、
私や私の周りは根っからのマールイ・ファンが多いので、一般的なバレエファンの感想を耳にする機会が少ないのが現状です。
ブログを通じて、アンケートを募ろうと思いますが、ご協力いただけたら幸いです。
もちろん根っからのマールイ・ファンの方のご協力もお待ちしております。

注意事項
アンケートはCreator ofのフリーソフトを使って作成してあります。
アンケートにご回答いただきますと、アンケート結果は即座に反映され、web上にアップされますのでその旨はご了承ください。

ブログで改めてアンケート結果は掲載いたしますが、その際にコメント掲載を望まない方は、こちらのブログでは掲載いたしませんが、上に述べたように、アンケートサイトではコメントを読めるようになっていますので、
絶対にコメント掲載が嫌だという方は、記入はなさらないでくださいね。



アンケート回答はこちらのフォームからお願いいたします。


解答欄の「理由」部分は自由回答です。無記入でも全く構いません。
「以前は良かったけれども悪くなった」もしくは「以前より良くなった」「このダンサーが所属しているから観ている」的な簡単なご意見から、具体的に踏み込んだご意見、なんでも自由にお願いいたします。


できるだけ多くの方のご意見をお待ちしております。

追記;
さっそくご協力いただいた方からのご意見などを参考に追記。

シンプルすぎるアンケートで拍子抜けされた方も多いと思いますが、
今回は「良い」か「悪い」かということに重きをおいていますので
(といってもその「良い」「悪い」の解釈は回答者さまの自由な解釈におまかせです)
こういう形をとらせていただきました。

「どこにコメントしたらよいかわからない意見などはどうしたらいいか」

→ワタクシの個人的なメールアドレスをご存知の方はそちらへお願いいたします。
アンケートのコメント欄に、補足として書いてくださっても大丈夫です。
こちらのブログへコメントをお寄せ下さっても大丈夫です。
内容は知られたくない、でもダンサーへは伝えたい、ということでしたら、
お手数ですが、こちらのページの下のほうにある、『管理者へメール』という機能をご利用ください。

携帯電話からのアンケート回答について
→携帯電話からも回答はできますが、一部機種によっては、ボタン機能は使えないみたいです。
コメントの記入も、チェックボックスも問題なくできますが、あとで回答を見たいときは「コメントを読む」ボタンが表示されない機種もあるので、そちらの閲覧はPCが確実です。
ただ、書き込みそのものはきちんと反映されています。
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2012年2月8日 ボリショイバレエ「ライモンダ」


だいぶ遅くなりましたが先月観たボリショイ・バレエの「ライモンダ」の感想です。

今回観たのはユーリ・グリゴローヴィチが1984年に製作したものを、自身が2003年に改訂した演出。
従来のものと大きく違うのは
①白い貴婦人の廃止
②第3幕の序曲を冒頭に持ってきた
③第3幕の構成が
旧版; マズルカ→ハンガリー→グラン・パ→コーダ
2003年版; マズルカ→ハンガリー→コーダ→グラン・パ

のみっつかな。あとはちょこちょこと美術が新しくなっていることぐらいかなあと。
3幕まで、貴族や王様が座るにはあの木の四角い椅子は簡素すぎるよな、、、という見慣れた椅子は大活躍なのですが、新しい版では、結婚式の場面では舞台奥で王様やら執事やら伯爵夫人やらは、貴賓席的なものに座るようになってましたね。

①については、時代の流れと言うか、仕方が無いのかな、淘汰されちゃうものなのかなとも思いますが、
別に削っても削らなくても大差ないじゃん、残せばいいのになと正直思います。

②まあこれはねー。第3幕の序曲はとても美しいので、しょっぱなに持ってきたくなる気持ちはものすごくわかります。おまけに第3幕の開幕前なんて、ちょっと集中力が切れてくる頃かもしれないし、せっかくの名曲を堪能する気力がうせている人もいるかもしれないし、幕が上がって慌てて気合を入れなおす人もいると思うから、
これを冒頭にもってきちゃうのは、、、考えたな、とは思います。
事実ワタクシも、今回第1幕が始まる際に「あれ?なんで3幕の序曲が???」とびっくりしたものの、
その美しいメロディーにどっぷり浸かっておりましたし、
なんと!3幕の前の序曲が、一体何が演奏されていたのか、もはや今現在、なんも覚えていないという(苦笑)

だからまあ、「ライモンダ」初見の方は「最初からうっとり」できていいんだろうな、たぶん。。。
「ライモンダ」をよく知ってる人は「あの3幕の序曲を聴くまでは帰れないぜ!」と気力を3時間半維持する源になるから、いいんだか悪いんだか、、、。

③はですね、これはもう、元に戻して欲しいなあと思います。
絶対に、あのコーダは、後ろに持ってきたほうがいいよ!



アラシュのライモンダはとても丁寧で繊細な踊りで、技術的にも文句はないのですが、なんていうか、、、表情が硬いんですよねぇ。1幕や2幕は不安や怖れを表現しなくちゃいけないし、3幕だってね、そりゃー100パーセントうきうきハッピーな結婚式ってわけにはいかないのかもしれませんが、とにかく、、、ナーバスすぎる?
東京での自分の楽日というのもなにかしらのプレッシャーだったのかもしれませんが、もう少し笑顔の場面があってもいいんじゃないかと感じました。だって、素顔はとってもかわいらしいと言うかお綺麗なのに、なんだか勿体無いと思います。とはいえ、パ・ド・ドゥでもソロでも全て破綻なく、素晴らしかったです。

ジャン・ド・ブリエンヌ役のヴォルチコフも好印象でした。
私の場合、
ジャン・ド・ブリエンヌ=イレク・ムハメドフ(若しくはヴァシュチェンコ)であるかそれ以外。
最初っから「ああいうのはもう出会えない」というオフモードな期待値なのはダンサーにはとても失礼でいけないなぁと思うので、とにかく先入観なしに素直に観なくちゃいけないな、と思っていますけれど、
そんな中、ヴォルチコフのジャンは、素敵だったなあと感じています。
お正月に「十字軍遠征で尾羽根うち枯れたようなジャン」だったワトソン(ごめん!これでもワトソンのことはけっこう好きなんですが・汗)を観た直後だったから、もう全然問題なかったですよ。
チャウチャウというか、獅子っぽい、素顔はなんとも「憎めない愛らしさ」があるのに、
舞台じゃやっぱり強そうでいいなと思うし、ほかの若い男の子と比べて、がっちりしてるのも嬉しい。
どうも最近の若い子は、縦にスラリとしているのはいいのですが、線が弱いと感じます。

バラーノフのアブデラフマンはとても頑張っていました。

しかし。しかしまあ。「スパルタクス」でも感じましたが、バラーノフこそ、王子で観てみたいなあと。ジャンも似合いそうだけども、線が細いかなあ。踊りは素晴らしいし、ライモンダへの恋も純愛っぽくて、「サラセンの高貴な騎士」だったとは思うのですが、、、、、うーむ。アブデラフマンって難しいよね。


6年間のボリショイ改築中にボリショイを離れたダンサーも多いと思うし、
普通に考えても6年と言うのは舞踊手の現役生活の3分の2だったり、短い人にとっては半分の期間にあたりますから、世代交代も進んでいると思います。

コール・ド・バレエのレベルはもちろん高い水準だと思いますが、全体的には、キャラクターダンサーのほうがクラシック・パートを踊っていたダンサーより一日の長があるといいますか、いやー、一日どころか、もう、比べ物にならないくらい素晴らしかったと思います。


それに比べると、グラン・パの部分は「あちゃー」というか、笑っちゃうくらいばらんばらんなところがあったし、男子4人のザンレールは正直マールイのほうが上手かった。
いや、グラン・パ全体で観ても、踊りの美しさではマールイのほうが良かったと思います。
しかしオケの美しさや指揮者の素晴らしさ、ダンサーの熱気や舞台への姿勢の総合点ではボリショイが良かったかな。
今回はボリショイ劇場管弦楽団と指揮者のソローキンさんの力がとても大きかったと思います。
こんなに指揮者の偉大さを感じる公演も久しぶりでした。ハラショー!


そんな中で、お友達とも感嘆していたのは、夢の場のヴァリアシオンを踊ったチナーラ・アリザーデとダリーヤ・コフロワのおふたり。
はー、もう、全てにおいて上手いのなんのって・・・・芸術でした。うっとり。


男の子ではアヴドゥーリン、ラントラートフが目の保養でしたが、個人的にはロトキンの踊りが一番しっくりきました。みんなヤフニュークみたいで観ていて気持ちがいいけど、時々ツメの甘いところも、、、似てるかな・苦笑





終演後は「スパルタクス」のとき同様で、お友達と
「わかっちゃいるけども、頭のどこかで『いつムハメドフやヴェトロフやタランダが出てくるのか待ち焦がれちゃう』んだよね~」と苦笑い。
「その名前出したらおしまいだ、駄目だって!」と、別の方からお叱りを受けたりしつつも(笑)、
たぶんわたしと同世代のバレエ・フリークは、100回は映像で観たであろうボリショイの「ライモンダ」、
あれを生で味わえるこの上ない至福のひと時でした。

生で観たから良くわかったのが、ジャンのマントの仕様ね。
はー、ああやって着脱するのかーーーー、と、ちょっと感動。
お付2人(ヴェールの人入れると3人だけど)従えてマントひらりも堪能しましたよ。
冒頭の、宮廷の人々のあのたぷたぷした袂の衣装とか、、、市松というかツートンカラーな衣装の配色とか、、、
全部全部、頭に焼きついたものが、目の前にあるなんて、まさに夢のようでした。


「ライモンダ」が好きなバレエファンってとても多いと思うんですが(大人は好きだよね)、
なかなか全幕の上演機会が無いのが惜しいです。
これを上演するためには、カンパニー全体が高い実力を持っていないと無理だからいたしかたないとは思いますが、今回のボリショイのように何かとセットでこれを持ってきてくれたら、嬉しいですね。





ボリショイバレエ
「ライモンダ」全 3 幕

2012年2月8日(水) 18:30~21:30
東京文化会館

The Bolshoi Ballet & The Bolshoi Orchestra
初演:2003年5月10日
台本:ユーリー・グリゴローヴィチ(中世騎士道物語にちなんだリディヤ・パシュコーワのシナリオに基づく)

音楽: アレクサンドル・グラズノフ
改訂振付: ユーリー・グリゴローヴィチ
原振付: マリウス・プティパ  アレクサンドル・ゴールスキー
美術: シモン・ヴィルサラーゼ
音楽監督・共同制作: パーヴェル・ソローキン
照明: ミハイル・ソコロフ
振付アシスタント・指導: ナターリヤ・ベスメルトノワ

指揮: パーヴェル・ソローキン
管弦楽: ボリショイ劇場管弦楽団

出演
ドリス伯爵夫人シビル:エカテリーナ・バリキナ
ライモンダ(その姪) :マリーヤ・アラシュ
アンドラーシュ2世(ハンガリー国王) :アレクセイ・ロパレーヴィチ
ジャン・ド・ブリエンヌ(ライモンダの婚約者の騎士) :アレクサンドル・ヴォルチコフ
アブデラフマン(サラセンの騎士) :ユーリー・バラーノフ
クレマンス(ライモンダの友人) :アンジェリーナ・ヴォロンォーワ
アンリエット(ライモンダの友人) :アンナ・ニクーリナ
ベルナール(吟遊詩人) :ウラディスラフ・ラントラートフ
ベランジェ(吟遊詩人) :デニス・ロトキン
執事:アレクサンドル・ファジェーチェフ
ふたりの騎士:エフゲニー・ゴロヴィン カリム・アブドゥーリン

第1ヴァリエーション( ライモンダの夢の場面) :チナーラ・アリザーデ
第2ヴァリエーション( ライモンダの夢の場面) :ダリーヤ・コフロワ

6人の踊り手:
マリーヤ・ヴィノグラードワ  マリーヤ・ジャルコワ
アンナ・オークネワ  オルガ・マルチェンコワ
ユリア・グレベンシコーワ  アンジェリーナ・ヴラシネツ→アナ・トゥラザシヴィリに変更

サラセン人の踊り:マリーヤ・ミーシナ  デニス・メドヴェージェフ
スペインの踊り:クリスティーナ・カラショーワ  マリーヤ・ジャルコワ

マズルカ:クリスティーナ・カラショーワ  アントン・サーヴィチェフ
ハンガリーの踊り:アンナ・レベツカヤ  アレクサンドル・ヴォドペトフ

グラン・パ:
マリーヤ・ヴィノグラードワ  ユリア・グレベンシコーワ
オルガ・マルチェンコワ  アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ
アンナ・オークネワ  アンジェリーナ・ヴラシネツ→アナスタシア・ソーボレワに変更ヤニーナ・パリエンコ  スヴェトラーナ・パヴロワ
カリム・アブドゥーリン  アルテミー・ベリャコフ
デニス・ロトキン  ミハイル・クリュチコフ
バティール・アナドゥルディーエフ  ミハイル・コーチャン
マクシム・スーロフ  エフゲニー・ゴロヴィン

4人の踊り手のヴァリエーション:
アルテミー・ベリャコフ  デニス・ロトキン 
カリム・アブドゥーリン  ミハイル・クリュチコフ

ヴァリエーション:チナーラ・アリザーデ

第1幕 50分 - 休憩 25分 - 第2幕 40分 - 休憩 25分 - 第3幕 35分


公演が終わってから、昔の映像を繰り返し観ましたが、やはり、、、セメニヤカ&ムハメドフ&タランダの舞台を収録した映像の迫力は圧巻です。
こんなに暗くて粗い映像なのに、人の心をわしづかみにする凄まじさは、いったいなんなんでしょう。
感動もあるし、こういうところまで到達するには、現代人には無理なのか、、なんて一抹の寂しさも感じたり。
(でも今のダンサーのことも大好きなんですよ。大好きなだけに、辛い。)
ハートが違うのかなぁ。いや、、、技術的にも、、、凄いんだ、マジで。
ひとつひとつの踊りへの取り組み方が、悲壮ですらあるというか。





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