25歳の時に初めてアフリカに赴任した時の正月は
元旦だけ休みでした。
そもそも赴任先のT国では、現地スタッフだけが休
むクリスマスが休暇はあっても、日本のように年末
年始に休む習慣がなく、大みそかまで働いた後、元
旦だけ休んで、1月2日からは通常業務に戻ります。
元旦に先立って日本からフリーズドライのおせち料
理が届きましたが、赴任している職員の人数に見合
った量はなく、見た目だけの正月気分です。
また、S国で迎えた正月は、イスラム教の戒律のた
め、禁酒となっており、酒さえ飲めません。
そもそも日本の寒い正月と違い、暑いアフリカで正
月気分を味わうには、感覚的に無理がありました。
初対面の方と話をしていて、「趣味は何ですか?」と
質問されても特にないので、無難に「読書」と答える
と「最近読んで面白かった本は何ですか?」とさらに
聞かれても、仕事関係以外の本を読む時間がないので
取り敢えず昔に読んだ書を挙げたりします。
ところで、アフリカに赴任中娯楽が少ない中で、本を
読んでいる方が、少なからずいました。
それらの方は、赴任するときに持参した本や逆に任期
を終えて帰国する職員が職員宿舎に残していった本を
読んだりしています。
職員宿舎には、本棚にぎっしりと本が並んでおり、ち
ょっとした図書館のような感じになっていました。
私の趣味は読書でないので、1冊も読まなかったけれ
ど・・・。
開業後の数年間この年末の時期は、忘年会で多忙
でした。
政治家がほんとうにそうだかどうか知りませんが
夜の会合をはしごするように、私も忘年会をはし
ごしていました。
と言うのも開業後、ファイナンシャルプランナー、
キャリアカウンセラー、社会保険労務士などの資
格を生かして、勉強会を含め10前後の組織に属
しており、忘年会が重なることがしばしばありま
した。
忘年会が重なる日は、一次会の途中で退席し、次
の忘年会の途中から顔を出し、それが終わると別
の忘年会の二次会に参加するといった状況です。
これが数日続くので、無理して参加する必要が無
かったのかも知れませんが、当時はあまり仕事も
なく、人脈を築くことに精を出していたのでした。