アムステルダム経由で一時帰国・・・。

２５歳で初めてアフリカに赴任して半年後、日本に休暇で一時帰国
できるはずでした。


しかしながら、一時帰国直前にマラリアを発病し、予定より１ヶ月以
上遅れて帰国することになりました。

発病後体重が１０ｋｇ近く落ち、元々痩せていたのに、さらに痩せて
しまい、そんな姿で日本に帰せないということになり、体重がある程
度戻るまで、一時帰国が延期されたのでした。

写真は、アムステルダム経由で一時帰国する際、時間があったの
で、運河を航行する水上船に乗り込むところを写真屋さんが、知ら
ない間に撮っていて、ポストカード形式で販売したのを買ったもの
です。

写真からはわかりませんが、体重は４０ｋｇ台でした。

夏休みをモーリシャスで・・・。

日本からモーリシャスへ行くには、遠くてなかなか行けない
ようですが、初めて赴任したアフリカからは近く、初めての
夏休みをモーリシャスで過ごしました。

仕事の都合上、全員が一度に行くことが出来なかったので、
２班に分かれて出発しました。

モーリシャスの海は、遠くまでブルーで透明でしたが、クル
ージングで沖に出ると、激しい波で、大海原に浮かぶヨット
がマッチ箱にように感じます。　

すぐ船酔いし、テレビで見るようなクルージングを楽しむ余
裕はありませんでした。

ナイルの水を飲んだ者はナイルに帰る・・・。③

平成２３年２月にエジプト経由でアフリカに行く予定
にしていました。

チケットも入手し、荷物をスーツケースに詰めるとこ
ろもまで準備していました。

しかしながら、出発１週間前になり、エジプトの観光
地で、外国人観光客が大勢テロ事件に巻き込まれ、治
安が急速に悪化しました。

この影響で空港が、閉鎖される可能性が出てきたため、
急遽ヨーロッパ経由で、アフリカに入ることにしまし
た。

変更した航空券が、大阪の旅行会社から届いたのは、
出発２日前で何とか間に合いました。

約２週間掛けてヨーロッパ、アフリカを回り帰国しま
したが、帰国２週間後の３月１１日に震災が発生しま
した。

行きも帰りもスケジュールがずれていたら、アフリカ
行きはなかったかも知れません。

いずれにしても、ナイルには帰れませんでしたが・・・。

ナイルの水を飲んだ者はナイルに帰る・・・。②

スーダンに赴任中、連続して４日間の休暇がありました。

年末年始ぐらいしか連休はなかったものの、スーダン国の
事情で、ローカルスタッフが休みとなったことから、日本
人も仕事にならず休むことにしたのか、よく理由はよく覚
えていません。

この貴重な連休を利用して、国外に脱出（旅行）すること
にしました。

旅程は「ＡＢＣ」という電話帳のような分厚い世界の航空
会社の出発・到着時刻が記載された時刻表で調べて、自分
で組んでいきます。

アフリカに広いネットワークと時間の正確性から乗る飛行
機は、エチオピア航空が中心となります。

その関係で、エチオピアの首都アディスアベバを経由する
次のような旅程となりました。

スーダン⇒エチオピア⇒エジプト⇒タンザニア⇒ケニア⇒
エチオピア⇒スーダン

３泊４日の慌しい旅程でしたが、いい気分転換になりまし
た。

ナイルの水を飲んだ者はナイルに帰る・・・。①

スーダンの首都ハルツームは、ブルーナイルとホワイトナイル
が合流する地点だったので、２年間の赴任中どちらの水をよく
飲んだのかわかりません。

ところで、家の前のところどころに写真のような水の入った素
焼きの甕が置いてあり、備え付けのコップで自由に飲むことが
出来ます。

外気は３０度を超えるものの、素焼きの甕は空気を通すので冷
えるらしく、意外と冷たく感じるそうです。

甕の中をよく見てみるとボウフラのような虫が、水面で動いて
います。

地元の人に衛生的に問題ないのか聞いたところ、問題ないとば
かりに、備え付けのコップで甕の上部の縁を叩くと、すぐにコ
ップで甕の水面の水を掬って飲みました。

甕の上部の縁を叩くことにより、一瞬ボウフラのような虫が水
中に沈むので、すの瞬間に表面の水を掬い取るのです。

日本人の同僚は気にせず飲んでいましたが、私は決して飲むこ
とはしませんでした。

冷たい水を飲むまでに・・・。④

煮沸したお湯に日本から持ち込んだ麦茶パックを入れて
煮出した後、湯冷ましをして冷蔵庫に入れます。

冷蔵庫はあっても電気がないと使い物になりませんが、
電気があっても電圧が安定しないと問題になります。

現地の電圧は２４０Ｖでしたが、この電圧が急激に下が
ったり上がったりして、その度にスイッチを入れたり、
切ったりする状態になります。

このような状態が続くと冷蔵庫の心臓部分であるコンプ
レッサーが故障し、冷蔵庫が冷えません。

街の電器屋では、中古のコンプレッサーが売られており、
数ヶ月に一度買ってきて、冷蔵庫の修理をしていました。

しかしながら、スタビライザー（電圧安定器）を通して、
冷蔵庫の電源を確保できるようになると、何とかコンプ
レッサーが、壊れずに済むようになりました。

冷たい水を飲むまでに・・・。③

水道水は、ナイル川から取水されたものですが、蛇口から
出てきた水をそのまま飲むと衛生的に問題なので、まず宿
舎全体用として浄化装置を水道管に連結させます。

台所にはさらに家庭用の浄化装置を設置し、二重にろ過し
ますが、それでも水を沸かしたやかんの内側には、白いカ
ルシウムの塊が付着します。

本当かどうかわかりませんが、地元の人は若くして尿結石
になる人が多く、飲んでいる水が原因だと言われています。

冷たい水を飲むまでに・・・。②

停電がいつ復旧するかわからないので、貴重なガソリンの残
量を確認してから、庭に据え付けてある工事現場用の大型の
発電機のスイッチを入れます。

外気の暑さをさらに暑く感じさせる轟音が、近所に響き渡り
ますが、隣近所も同様に発電機を作動させているので、お互
い様です。

発電で水道ポンプが動き出し、台所の蛇口を捻りましたが、
「水」はすぐに出てこず、グォーといった音とともに、熱湯
が噴き出してきました。

慌てて手をひっこめ、やけどを免れました。

水道管は地下に埋設されているとはいえ、地面の浅いところ
に埋設されているので、気温が３５度を超える日中に、停電
で水道管の水が滞留すると熱湯に変わってしまっているので
した。

冷たい水を飲むまでに・・・。①

冷たいビールが飲みたくなる暑い季節になりましたが、赴任して
いたアフリカのイスラム圏のこの国では、アルコールの飲酒が禁
止されていました。

この国ではビール以前に、飲料水にこと欠きました。

まず、台所の蛇口をひねると、水が出てきません。

庭に設置している水道管のポンプが、停電で作動していないから
です。

日本でもマンションなど地上から屋上のタンクに水を汲み上げて、
各家庭に配水している場合、停電で水が止まったりすることもあ
るようですが、ほとんどありません。

しかしながら、この国では停電が日常茶飯事なので、停電すると
同時に断水するのです。

下半期スタート

今年もはや半年が過ぎて、今日から下半期がスタート
しました。

上半期は、新年のスタートでもあり、気持ちも新たにし
目標も掲げ、仕事に取り組んできました。

しかしながら、下半期のスタートは、上半期のスタート
と違い高揚感がなく、昨日の続きのような気もします。

上半期を振り返り、出来なかったことは反省し、下半期
に達成できるようにしたいものです。