入社１年目の時、スーダン事務所からヤマニ氏が研修のため
来日しました。
私生活を私が面倒を見ることになり、休みの日にはときどき
外に連れ出していました。
（社員寮にて）
（上野の不忍池にて）
（同期と一緒にビル屋上にて花火大会見学）
小学生５年生の時、教室に世界地図が貼ってありました。
休憩時間中、一人が地図に記載されている都市名を言って
他の同級生が、その都市が記載されている場所を一番に探
すのを競って遊んでいました。
都市名の中にアフリカのハルツームがありましたが、当時
はカルツームと表記されていました。
なぜかこの都市名のことはその後もよく覚えていましたが
それから１５年後現地に赴任するなど夢にも思っていませ
んでした。
赴任先のアフリカで１年間英会話をマンツーマンで勉強
していたのは、実は私だけではなく、日本から来ていた
下請の職人さんたちもいました。
当時内戦中だったこの国では、夜間外出禁止令が出され
ており、イスラム教の戒律でアルコールも飲めず、全く
娯楽がありませんでした。
私が英会話の勉強をしていることを職人さんたちが知る
と、俺たちにも紹介してくれと言われ、私が教えてもら
っている先生を紹介しました。
娯楽が全くないとなると、英会話の勉強でも「娯楽」に
なるのでした。
現地で英会話を教えてもらっていたコプト系スーダン人の
女性の家は、とても内戦中の国とは思えないような裕福な
家庭のようでした。
時々仕事の関係で、母親に会うために自宅に行く機会があ
ったので、英会話講師を探していると相談したところ、ヒ
ルトンホテルに勤めている自分の娘を紹介してくれたので
した。
そして、１年後に私が別の国に異動することになったので
現地を去る前に何かお礼をしたいと申し出たところ、私が
持っている大型のラジカセを売ってほしいと言われました。
ラジカセは日本から持ってきたもので、日本では５万円程
度でしたが、現地では空港の免税店でしか入手できないよ
うな高価なものでした。
お金をもらうほどのものでもなかったので、坂本龍一のラ
ストエンペラーなどのＣＤを付けて差し上げると、大変喜
んでくれました。
英会話クラブに入会したものの、週１回程度ではあまり上達は
しませんでした。
実はアフリカに赴任している時も、１年間現地の人にマンツー
マンで英語を教えてもらっていましたが、この時も、周りの日
本人から上達しないねと言われていました。
マンツーマンのお相手をしてもらっていた先生は二人いました。
一人は私とあまり歳が変わらないヒルトンホテルに勤めている
２０代の女性で、兄は英国でパイロットをしているとのことで
した。
ホテルの勤務が休みだった金曜日に１時間程度英会話を教えて
もらい、もう一人は、３０代の男性で、平日の夕方に１回英文
法を教えてもらいました。
ナイル川の水を飲んでいるせいか、胆石ができやすいと愚痴を
こぼしていました。
二人とも今でいう副業みたいなもので、１回あたり数十ドル支
払っていたと思います。
会社の英会話クラブに入って英会話をやりたいと数年間思って
いましたが、多忙で入会できませんでした。
しかしながら、このままではいつまでたっても入会できそうに
ないので、残業を中断して英会話クラブに行き、終了する８時
に席に戻り残業を再開することにしました。
英会話クラブに入部して数年後、英会話クラブの部長になりま
した。
その時の英国人女性講師を自宅に招き、ホームパーティーを開
催することにしました。
講師のほかに同期の女性とモンゴルの駐在員事務所から東京に
長期研修に来ていたモンゴル人女性も参加してもらいました。
