徒然なるままに

過去から未来へ

マサイ族の集落を訪問して・・・・。(その2)

2011-06-26 02:39:44 | アフリカ
マサイ族の集落を案内してもらい最後に外に並べられてある装飾品
などを買えと言ってきました。

自家製のナイフやライオンの歯を加工して作ったペンダント、ビーズ
で編んだちいさな籠などいろいろありましたが、埃を被ったような代
物です。

値段については「お前を信用するから」と言うことで、こちらも困って
しまいましたが、半分以上寄付の気持ちで差し出したお金がどうも
先方には少ないと思われたようで、これは大変価値があるものだが、
お前は大変いい買い物をしたなどと嫌味を言われるので、結局高い
ものにつきました。

確かに水のないところに住んで、タンクローリー車が運んでくる水を
買って大型のポリタンクで保管しておくにはお金がかかり、安定した
現金収入がないマサイ族にとっては、貴重な財源になるわけですか
ら必死です。

それにしてもこのマサイ族、彼らにとって一番大事な牛などの家畜や
自分達さえも襲うライオンなどの野生の動物と戦わなければならない
と聞いて生活の大変さを改めて感じました。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マサイ族の集落を訪問して・・・・。(その1)

2011-06-25 18:53:30 | アフリカ
ケニア南部からタンザニア北部一帯の先住民であるマサイ族をタンザニア
の都市部から地方への出張の際時々見かけました。

マサイ族の居住区を通る幹線道路沿いに、民族衣装で着飾ったマサイ族
が横一列に並んでおり、一緒に記念写真を撮ったり、民芸品を売ったりし
ているようですが、立ち寄ったことはありませんでした。

ところが、先日十数年振りにタンザニアを訪問した際、このマサイ族の集
落を案内してもらいました。

まず集落に入るにあたり儀式があり、男性の訪問者には男性だけが集ま
り、槍を持ってぴょんぴょん飛び跳ねます。その間全員で「ブォン・ブォン・
ブォン・・・」と低い音程で声を出すのですが、楽器が何か道具から音が出
ているようでとても人の声から出ている感じではなく、恐怖心を覚えました。

儀式の最後に集落の長老にお金を渡して、集落の中を案内してもらいます。
住居は牛糞と泥をこねて作った掘建小屋がいくつか立ち並び、その外側全
体を木の柵で囲ってあります。

掘建小屋の中を見せてもらいましたが、真っ暗で懐中電灯がないとないと
昼間でも何も見えません。

目が慣れてくると中央に消えかけた薪がありました。

掘建小屋の一つに寺子屋のような子供に言葉などを教える施設があり、黒
板などを買い替えるのにお金が足りないとのことで、寄付を求められ応じま
した。

タンザニアとケニアの国境を牛などの家畜の遊牧で生計を立てる遊牧民に、
このような教育施設があるとは思ってもみなかったので驚きました。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

撃たれたのはどっちの日本人か?

2011-06-11 11:06:32 | アフリカ
先日都内で開催された神戸大学の大内教授の労働法セミナーを終日受講し
ました。

大内教授の著書はよく読んでいたので、一度お会いしてみたいと思い受講し
たのでした。

会場は東京ドームのある水道橋から徒歩10分程度の場所ですが、地図を
片手にしてもわかりにくい場所にありました。

しかしながら、会場のあるビルに到着して、見覚えのあるビルだなと思い入居
している会社名を見てみると、サラリーマン時代に仕事の関係で訪問した会社
名がありました。
そしてこの時も道に迷ったことを思い出しました。

さて、この会社を訪問したのは、アフリカの工事現場事務所に武装した強盗集
団が押し入り、日本人職員が撃たれ負傷した事件を受け、事務所に防犯設備
を導入するための相談でした。

この発砲事件については、強盗に銃口を向けられた日本人の対応に興味深い
違いがあります。

中米の工事現場からアフリカに赴任した職員は、強盗の目をじっと見返しました。
相手の目を見ると中米では撃たれないからです。

残りの多数のアフリカでの工事経験者は、顔をそらしました。
アフリカでは相手を見ると顔を覚えられたとして撃たれるか目を潰されるからです。

さて、撃たれたのはどちらの日本人か?

銃口を向けられたのは中米の工事現場出身の日本人でしたが、弾がそれ実際に
当たったのはアフリカ工事現場出身の日本人でした。

昼食後のセミナーでは、そんなことを思い出しながら夢の中にいました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする